加純さん、ヒョウリュウジャーになる。
10~11月は辻堂安古市様幻邏様共同企画「クリームソーダ後遺症祭り」に参加しました。そしてひょんなことから、ヒョウリュウジャーになりました。なったからには暴れないと!(←違う……)
関連作品のご紹介
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(https://book1.adouzi.eu.org/n4462jt/)
ヒョウリュウシルバー、特技「イラスト召喚」であちこちにかなりの巻き添え被害を出しています。ごめんあそばせ。
10月末にハロウィン絵を描き終えて、その後取り掛かったのはXの過去ポスト(ツイート)を消すことでした。
アプリを使えば比較的簡単にすべて消せたらしいのですが、機械音痴の加純さんはそのアプリを使いこなせず、結局手動で消す羽目になりました。ツイート全部ではないから……と始めた作業でしたが、これがとんでもない重労働。
そしてメンタルも萎えました。
これまでの相互様方との交流の記録を、自分の手で消していかなければならないのですもの。せっかく「いいね」をくださった作品も、まるっと消してしまわねばならないのですから辛かった。
どうしてこんなことになったのか。青い鳥さんがいなくなってから居づらくなったX。
X(旧ツイッター)の改正(改悪?)に伴い、投稿作品がAI学習の素材となってしまうそうな。
XにはGrokという生成AIが使用できるシステムがあり、画像生成も可能なのだそうです。使用したことが無いので、詳しくは知りませんが。
おそらくこのGrokのAI学習、トレーニングに利用されるのではという意見を見かけました。ならば、そのほかにも色々と利用されるのでしょうね。(あまつさえ「あなたも利用しませんか?」とか言ってくるし!)
自分の描いたイラストが無断でAIの素材になっていました……なんて、やっぱりフクザツよね。まあ、バズるほどの人気絵師ではありませんから、AIの方が見向きもしないでしょうけれど。でもねぇ。
コツコツと積み重ねた時間と努力が盗まれちゃう。
AIイラスト自体はそこまで強硬否定派ではなかったのですが、昨今の一部のAIイラストの傍若無人ぶりを見せられて、言葉を失ってしまいました。
さっさとアカウントを消して退去してしまうこともできますが、ツイッター(Xではない!)にイラストを上げることを目標にして、長~~い冬眠生活から目覚め再開したお絵描き。
このエッセイ、以前のタイトルは「ツイッターにイラスト上げてみようかとおもいます!?」ですものね。
ですが、それも止めてしまおうかとも考えました。Xが無くても、絵を描くことはできますもの。ただ発表する場が狭くなってしまう。
それ以上に、SNS上でしか繋がりの持てない友人がたくさん増えましたし、スパッと切ってしまことが出来ないのです。ご存じのとおり、SNS上での企画にも参加していることですし。
またフォロワーさんが、すべて「みてみん」でわたしの絵を見つけてくれるとは限らないですもの。(p〇xivでも上げているけれど……)
――で。10月になった頃から進退を悩んでいたのですが、もう少しXでイラストをアップすることを続ける代わりに、メンタルの衛生上過去のイラストは消去することにしたのです。(←この頃リアルの方でも問題を抱えていて、胃けいれんを頻繁に起こしていた)
でもさ。がんばって描いたイラストを観て欲しいから、SNSに投稿するのよ。無い知恵絞って、つたない技術を総動員して、少しでも良い作品にしようと精一杯の努力(※当社比)をして描いた作品たちなのです。下手でも、バズりもしなくても。
ひとりでも「いいね」してくださったら、それだけでうれしいの!
ということで、Xに投稿する作品には文字やロゴが薄ら見える「可視化」されたウォーターマーク(透かし)やスタンプを付けることにしました。
一応GrokのAI学習阻止のためにブロックもしてあるのですが、精神衛生上の保安と、せめてもの反抗を込めて。
どこの世界に自分の作品をワザと見にくくしてアップするのが楽しい、なんて考える絵描きがいると思う?(泣)
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そしてこの後、クリームソーダ漂流者辻堂安古市様から依頼された、クリームソーダ三姉妹のルビー嬢の制作に入りました。
気持ちはさっさと切り替えなくちゃ!
【バナー制作:幻邏様】
前回取り上げた「#新12カ月の小品集2024」10月のお題のコスデザインを探しながら、ルビー嬢のキャラデザもしていたので、こちらは描き起こすだけ。
ストロベリー味のクリームソーダということだったので、先に描いたふたりよりかわいらしさを強調。目のサイズも大きめにして、垂れ目気味に。お姉様たちにはなかった、はつらつとした雰囲気も取り入れてみました。
ちなみに、ポニーテールはプロ漂流者つじっちのリクエスト。
「FA ルビー嬢」
見事クリームソーダ三姉妹の末妹ということになりました。
同じ頃、同企画でもうひとり、赤いクリームソーダ嬢が姿を現していたのです。
こちらはのちにチェリー嬢と呼ばれるようになった女神さま。モモル24号様が「情熱のルビーレッド」の中で創造した、架空のクリームソーダをイメージして描いたものです。
彼女はおなじ赤色のクリームソーダでも、チェリー味。実はつじっちから打診がある前にこちらの作品を拝読していて、先にチェリー嬢の大方のイメージが固まっていたのでした。
チェリー嬢をかわいい大人の女性をイメージしていたので、ストロベリー味のルビー嬢のキャラを設定するとき、ワザと子供っぽさも抜けきらない雰囲気を出したのです。
「FA ルビーレッドのクリームソーダ」
彼女は踊り子という設定もあり、セクシーさも重要な要素でした。物語の舞台も都会の高級ホテルのバーからだったので、スタイリッシュでクールな雰囲気も取り入れたかったの。
主人公の目をくぎ付けにしたすらりと伸びた脚も、絶対条件。アダルトな雰囲気を押したけれど、このお話にはオチがあって、その落差も楽しんでいただきたいですね。
ところで。「ep.81 加純さん、魔改造とクリームソーダを楽しむ。」に登場したエメラルド様とサファイア様もご覧いただいた方でしたら、「あれ?」と気づいていらっしゃるかもしれませんが、クリームソーダの女神さまたちの背景は同じなのです。ソーダの味に合わせてカラーを変えただけ。ソーダの泡の中に浮かんでいるかのように、身体のラインもはっきり描いていないのも同様。シリーズものとして世界観が統一できるでしょ。
――というか。
ホント云うと、まさかクリームソーダ嬢たちをこれほど描くことになるとは、思っていなかったのよ。
1回限りのイレギュラーとして、「某社のクリームソーダの缶ジュースに描かれていたイラストのレディを原案にした」いつもと違う雰囲気の絵柄を楽しんで描いたキャラだったので、その時の気分で簡単に思いつくまま制作していました。
ところがその後企画が進行するにつれ、世界観もどんどん広がって、同時に描きたいキャラが増えて行ってしまったのです。
世界観の統一を考えると、キャラの大まかな雰囲気を変えずに、個性を変えていかねばなりません。ある程度は何とかなるのですが、ひとつ、失敗したなぁ~と思うことがありました。
女神さまたち、眉毛が無いのです。ミステリアスな雰囲気を出すには、有効なデザインだったのですが、眉毛があった方が表情を作りやすいのよね。だからといって、描けないとは言えないので、そこは何とかするのよ。
「ミステリアスガールズ」
リクエストの多かった、集合絵。これもできればこれまで描いた彼女たちの顔部分をコラージュしてよしにする予定だったの。別の企画の締め切りが近づいていたこともあって、早くそちらに取り掛かりたかったから。
ところが、女神さまたちがそれでは許してくれなかった! ちゃんと描き下ろせ! って言いだしたのよ。
仕方ありません、描きます。描き下ろしますよ。だったら、衣装もチェンジして、オシャレさせちゃえ!
という流れで、上のイラストが出来上がったのでした。
やれやれと思っていたら、もうひとり、女神さまが登場! この頃「クリームソーダ後遺症祭り」は「ヒョウリュウジャー祭り」へと、最後の大賑わいに湧いていたのでした。しかも怒涛のスピード展開で、主催側もコントロール不能なくらい(でも楽しいので一緒に盛り上がっちゃういい人たち)のパワーで展開していったのでした。
クリームソーダもメロンシロップから始まり、ブルーハワイ、ストロベリー味、チェリー味と続いて、今度はコーラフロートですって!?
ここまで来たら描きますよ、コーラは飲めなくたって。でも彼女の場合、加純さんはもうひとつの姿の方に惹かれたの。
「ブラックプリンセス((Dr.イカーヴァージョン)」
ラスボス感と、少し哀し気な表情。色香と妖しさもプラスして、「ブラックイカー・シュバルツ! 喰らえ、グリーン!!」な美女にしてあげました。
眉毛があればもっと楽だったのに~、とか考えながらイカの足に苦戦しました。吸盤が上手く描けなくてぇぇ。
足が10本もあるんだよ!(←イカだから)
まあ6本足よりいいけれど(←虫苦手なヒト)
(涙の代わりに真珠の珠を飛ばしたのですが、珠の中にマッドサイエンティスト、Dr.イカ―が創造したキメラ「ブラック・スクイーズ」たち⦅※原案いかすみこ様⦆を入れるべきだった! あとからめちゃ後悔しています)
などとイカの吸盤に悩む加純さんの元に、依頼が舞い込みました。企画主催者のつじっちヒョウリュウグリーンこと辻堂様から。
ヒョウリュウジャーメンバー全員のビジュアルを、もうひとりの主催者である幻邏様が描き下ろしているとのこと。でもヒョウリュウ「とかげ」ブルー(CV:幻邏様)のビジュアルは簡単に済ませるつもりらしい。企画のためにバナー作りなどがんばっているげんら様へのプレゼントをしたいから、つじっちのデザインした「とかげ」ブルーのラフ画をブラッシュアップして欲しい、とのこと。
ラフ画を見た瞬間、即決で引き受けてしまいました。なんともかわいかったのよ、「とかげ」ブルー。(←設定資料集参照のこと)
これは世に出してあげねばいけません。そう思いまして。
それにヒョウリュウジャーメンバーに入れていただいた、ご恩もあります。
ちなみに、わたしはヒョウリュウシルバーですの。
それはさておき。
その時加純さんは「#新12ヶ月の小品集」11月のお題の仕上げをしながら「ブラックプリンセス」を描きつつ、脳内では「渚と空のミュージアム」に提出する作品の構図を詰めていたところでした。
速攻でお題の仕上げを済ませて予約投稿し、吸盤でつまずいている「ブラックプリンセス」は一時中断。ミュージアムは大まかにプランをまとめたところで、「とかげ」ブルーの制作を先にとシフトチェンジ! すでにラフ画でキャラデザが出来上がっているので、ここが一番早く作業が進みそうだったから。
ブラシュアップするにあたって、他のヒョウリュウジャーをげんら様がお描きになっているのであれば、後にそれらの作品と並べた時に大きな違和感が無い方がいいと考えました。そこで、げんら様の絵柄に(なるべく)寄せて描こうと思ったのです。すでにヒョウリュウイエローのビジュアルは拝見していたので、それをモデルに、おそらくこんな感じに仕上げるかしら? と想像してブラシュアップを進めてみました。
あまり時間が無かったので、凝ったことが出来なくて申し訳ないくらいだったのですけれど。
「FA ヒョウリュウ『トカゲ』ブルー」
ヒョウリュニウムで、グリーンのメインウェポン「チェリーガワリノアカ」を完成させたところかな?
「見て! 見て! 出来たよー」な感じにしてあります。ほぼラフどおりなのですが、左腕の謎デバイスはスッキリ小型化させ、白衣風のジャケット(?)は少し丈短めにし、パンツはラクそうなバギーパンツ、ショートブーツを合わせてみました。てへ。
このあと出てくる他の作品と見比べていただければ一目瞭然なのですが、まったく違う雰囲気で絵柄もちがう3つの作品(プラス1)を同時制作していたわけで、大変ではありましたがめちゃくちゃ楽しくも面白い経験をさせていただきました。「イラ交」でもこんなクレイジーなこと、していないよ。
クレイジーといえば。
モモル様が冗談で発案したお仕置クリームソーダ。拝見した瞬間にハマってしまいまして、ビジュアル化してしまうという暴挙もやっています。
少々刺激的な絵面となっていますので、ご注意ください。
ヴァイオレット様特製ブラックアメジストのお仕置きクリームソーダ チェリー・ボム付き
ブラッドオレンジクリームソーダ、デス・ソースシロップ入り、キャロライナリーパー乗せ
そしてメロンクリームソーダ、てっぺんマンチニールの実をアレンジ・パワーアップさせた、デスアップルパイ(ブートジョロキアとハバネロとキャロライナリーパーのミックスソースかけ)
ほら。毒を食らわば皿までっていうでしょ。
ひとつだけではつまらないので、三つすべて「イラスト召喚(ヒョウリュウシルバーの特技)」してみました。スイーツですからね、なるべくおいしそうに見えるよう努力もしましたのよん!
こうして大盛況を見せた「クリームソーダ後遺症祭り」も閉幕。
イラストだけでなく、短歌でも参加したので、参加賞としてげんら様からバナーをいただきました。
ありがとうございます!!
今年もとっても楽しい創作の秋を堪能させていただきました。
企画運営のおふたりに感謝を! お二方様、ありがとうございました!!
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ごぼうかえる様主催「#12ヶ月の小品集 2024」
11月のお題は「いちょう黄葉」でした。
こちらは秋らしくしっとりとした仕上がりに。
こんな絵も描けるのです。加純さんは。
クリームソーダとは全く違って面白いでしょ?
この絵、製作当初は障子が閉まっていました。描き上げた後で強い閉塞感や圧迫感を感じ初めて。あ、これはいかん! 障子を少し開けてお庭を見せた方が、奥行きや空気の流れが出て良いだろうと思ったの。
で、修正をしているところに「とかげ」ブルーの依頼が来た、と。
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もひとつ。
Xの企画「3いいねされたらあなたはフリフリの可愛い服を好きなキャラに着せましょう」で。
フリフリの衣装が似合うといえば、テスを描いておこうという単純思考の加純さん。
次回はもうひとつ同時に制作していた「渚と空のミュージアム」参加作品をご紹介の予定です。
12月なので、テーマはやはり……。




