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即興短編集  作者: 花ゆき
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四十五秒以内の逢瀬

貴方は『四十五秒以内の逢瀬』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://shindanmaker.com/375517


男女に分裂したクラスのリーダー的存在である少年と少女の話。

「男子と一緒の教室だなんて、反吐が出るわ」

「お前こそ、その残念な言葉遣い直さねぇと嫁の貰い手がないんじゃないか」

「うっさい!」

「なんだと!?」


 激しく怒鳴り散らす男女がいた。彼らが殴り合いの喧嘩にまで発展しそうだったので、二人の友人は慌てて引き離す。


 このクラスは男女に分裂している。そのリーダーとなっているのが、先ほどの少女と少年だった。二人のにらみ合いは激しく、犬猿の仲だと考えられていた。実際、二人の両親も仲が悪い。しかし、実際のところ二人は想い合っていた。それを悟られないように必要以上に喧嘩していたのだ。



 二人は家に帰ると窓を開ける。お互いの部屋が向かいにあるのだ。その窓から手を伸ばして、触れ合う。彼女の目が優しい色を帯びる。それは手を重ねる彼も同じだった。声を出したら、バレるかもしれない。だから二人は静かに手を触れ合わせる。そして四十五秒もたたないうちに、窓を閉めた。お互いの目は惜しむように見つめていたが、足音が近づいてきたので、慌ててカーテンを締めた。それは四十五秒以内の逢瀬。

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