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それからの日常

中学に入り一ヵ月がたった頃。


大輝は、

サッカー部に入る事にした。


若葉は、

テニス部だ。


二人とも運動は好きだった。

なので

運動部にする事にしたのだ。


若葉には、


「一緒にテニス部に入ろうよ!」


と、言われたのだが

なるべく多くの友達と

一緒にスポーツをしたかったので

11人試合に出られるサッカーを選んだ。


テニス部も外なので

若葉の姿も少しは見れるしと

割と単純な理由で

部活を決めていた。


若葉は、

前からテニスに興味があったので

テニス一択だった。


朝は、一緒に行き

帰りは、部活が早く終わった方が待つ

と、言うような感じに

自然となっていった。



学校生活では、楽しく過ごせていた。


クラスは違うが

二人ともクラスでは、

人気者になっていた。


変化と言うほどでもないが

やはり若葉は、モテていた。


中学に上がり幼さが抜け始め

前より見た目の可憐さが増してきたのだ。


中身は変わらず元気で明るく

男女問わず

人気があった。


大輝も明るくなった事により

人気者になっていった。


元々の顔立ちも悪くなく

身長も伸び始めて

モテそうな面持ちになってきていた。


だがいつも若葉と一緒だった為

弟感が抜けきれず

モテるまではいかなかった。


部活も入ってからは、

順調で部活の仲間と

楽しく過ごせていた。


今のところ

大輝が望んでいる通りになっていた。



若葉の方も

大輝の心配をしつつも

友達と楽しい学校生活をしていた。


部活も、

やりたかったテニスを

一生懸命頑張っている。


運動神経もいいので

すぐに上手くなっていった。


男子テニスも同じコートなので

男子部員の大半が

若葉が気になって練習にならなかった。


若葉は、本当にモテる。

クラスだけではなく

部活の仲間からも


これだけモテると

嫉妬や僻みなども出そうだが

女子からの人気の方が高い為

そうはならなかった。


大輝は、そんな若葉を遠目で見ながら


「相変わらず若葉はすごいな!」


と、思っていた。




家では、

二人の生活にも大分慣れてきた。


元々父親が仕事ばかりだった為

あまり変わり映えはしないが

いるにといないのでは全然違う。


男手が必要な時はかなりあるのだ。


身体の大きくなってきていたので

重いものなどは大輝が持つようにした。

手伝いなども前よりもする様になった。


母親もパートの時間を増やすなどしていた為

大輝が洗濯や皿洗いなどをする様にした。


そんな感じの日常に

大輝は満足していた。


この普通をまた築いていく為に

しっかり頑張らないとと思っていた。



ゴールデンウィークになって

ほとんどが部活だったが

休みに日は母親と二人で

買い物に出かけたり

若葉と少し会って話したりと


充実したものとなっていた。



この頃から大輝は、

感情を出さないようにする事で

どんどん性格が大人っぽいなっていった。


今ではもう、若葉が姉ではなく、

大輝が兄のように逆転していた。


若葉や、学校のみんなの前では、

今まで通りに、

弟っぽく接する事にしていたが

中身は、

若葉の方が、子供っぽくなっていたのだ。




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