第27話 二日目(上)
※きわめて下手な格闘描写がございます。温かい目で見守ってください・・・・。
それではよろしくお願いします。
体育祭二日目。今日は個人競技があるため、警備は他人に入ってもらった。一日で個人戦をすべて執り行うので、昨日に比べて開門時間が一時間早く、終了時間も一時間遅い。警備担当は大変だろうな。
私は悪ふざけの種目としか思えない男女無差別級の空手に出場するのだが、参加人数は十四人しかいない。そもそもこの種目そのものが数年ほど前に空手でジュニアのワールドチャンピオンになった女子生徒が悪ふざけで発案したもの。参加者も超女子級の怪力ガールズと好奇心旺盛な空手ボーイ共だ。
発案された理由はともかく、試合そのものは公式試合と同じルールで執り行われる。発案年は防具なしのフルコンタクトだったが、危ないという理由で二回目からは伝統派に準じた寸止めになったけど、今度はつまらないという理由で三回目からは今の防具付きのフルコンタクトになった。・・・・高校生が体育祭でやる組手に面白くないという理由でガチンコさせるなと言いたい。ちなみに面白さを追求するため、男女無差別に限り、初戦を除く残りの試合は毎回抽選をして次戦の対戦相手を決めるという馬鹿げたルールになっている。だから、面白さを追求するなよ・・・・。
私の初戦は第三試合で相手は一つ上の男子生徒で、そもそもエントリーしたことさえ私は知らなった真那は第四試合。そして、一ノ瀬さんは・・・・
「一!二!三!四!五!赤!お互いに礼!」
副審四人主審一人の五人から勝判定をもらい、見事に初戦、第一試合を制した。相手はあのスキンヘッド先輩だった。身長差十五センチくらいあるのに、上段回しが綺麗に頭部に届いてた。私は軽いアップをしながら、横目で見ていたけど、さすがに一本を取ることはなかったものの、見た目に反して中々獰猛な攻めだった。
「凜、あの子すごいね。川島先輩、全日本ジュニア三位だったのに、勝ったよ・・・・」
・・・・スキンヘッド先輩、そんな名前だったのか。・・・・・・・・ん?
「スキン、じゃなく、川島先輩、全日本ジュニア三位???」
「うん」
・・・・一ノ瀬さんすげぇ〜。
そんな会話する時間も束の間、時間がないため、早くも第二試合は始まろうとしていた。カードはお互いとも三年の女子生徒である。
「三年の指宿敦子先輩、白い方ね、それと、同じく三年の赤いほう、氷川詩織先輩だね。指宿先輩は県大会準優勝の経験があり、空手そのものも五歳から始めただけあって、非常に経験が豊富。氷川先輩は目立った実績こそはないものの、この学校の女子空手部最強格だと言われているよ。ちなみに、実績がないのはなぜかどの大会でも早いところで優勝者クラスに当たるから」
「どうした急に」
いや、本当にどうした急に。解説頼んでないからね・・・・。
「構えて!はじめ!」
真那による選手紹介が終わってすぐ、試合が始まった。・・・・と、思ったらいきなり両者による激しい突きのラッシュが始まり、さらには時々放たれる重量級の音が木霊する回し蹴りや膝蹴り。さすがに堪えたのか十数秒もしないうちにお互いが少し離れた。そして、またお互いが間合いに入り・・・・
「白!一!二!三!四!五!技あり!・・・・はじめ!」
お互いが間合いに入ったとたんに氷川先輩が前蹴りを放ったが、それを指宿先輩が受け止め、下段で足払いをした。技ありと認定されて、二人は中央へと戻り再び組手をはじめたものの今度はどちらも先ほどの積極性を見せず、ただ様子見に徹するのみとなった。
そんな状態が数秒続いた後、氷川先輩が指宿先輩に対して攻勢をかけた。
◇
氷川先輩の攻勢から七分が過ぎた。どちらもまだコートで相対している。しかし、それは唐突に終わりを迎えることになった。
指宿先輩が仕掛けて、少しばかりの時間が過ぎたところで氷川先輩が放った前蹴りにより指宿先輩が僅かに後退した途端に豪速の後ろ回し蹴りが指宿先輩の頭部を目掛けて飛んで行った。それはきれいに指宿先輩の頭部に、大きな音を立て、命中した。指宿先輩は糸が切れたようにコートに倒れ、氷川先輩の一本勝ちとなった。
倒れた指宿先輩はその後、医務室に搬送されることになったが、その時氷川先輩も一緒に連れ添って医務室に入っていった。
試合そのものも、試合後の両者も実にきれいなものだった。軽く感動した。
よし、私も気合を入れて、やろう!
読んでいただきありがとうございます。
これは空手小説でもなんでもありません。なんでこうなったのかは私もよくわかりません。
そろそろイチャイチャさせたいので、あと二回ほどお付き合いください。




