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第20話  クラスでの一幕

頑張りました。


それではよろしくお願いします。

再登校し始めてから一週間。十月になり、空も大地も初秋が似合うものになってきた。


天高く馬肥ゆる秋。晴れ渡る空のもとに食欲が増し、馬体も肥える秋。そして、我々人間もやれ食欲の秋だの、運動の秋だので、秋はイベント季節であり、成長の季節であり、収穫の季節でもある。


学生の秋といえば、体育祭と文化祭。地域ごとに違うようだが、私が通っているところは両方秋に行われる。体育祭は十月半ば、文化祭は十一月半ば。


その体育祭まで残り半月。


名目上、中高生が社会に出るために連帯感・団結力などを養う一大イベントである。小学校で行われている運動会とは根本的に違うのかと問われると、それは正直学校にもよる。


そして、わが校のソレはまさに体育祭であり、祭であった。


徒競走、リレー、長距離走、騎馬戦、ムカデ競争、部活動別行進、全体体操。当たり障りない一般的な種目、だけじゃない。


ハーフマラソン、野球トーナメント、サッカートーナメント、柔道トーナメント、空手トーナメント、果にはエアライフル射的やボーリングさえ種目にある。そして、これらを三日間に渡り開催する。まるで四年に一度行われるあの国際大会のようだ。


一般的な高校なら絶対に無理。そもそも施設がない。しかし、そこは私立学園。できない競技を探す方が難しい。なんならスキー場も隣接しているから、ウィンタースポーツもできちゃう。


文武両道をも目指すこの学校、もとい学園は授業短縮に放課後の一時間から二時間を練習時間に充てる。体育の授業すべて体育祭練習に充てられる。


部活動に参加してない私のような人間を殺すための体育祭なんじゃないかって思ってしまう。


そもそも、なんでこんなにも種類が増えてしまったかと言うと、人数が増えすぎてしまったからだ。従来の競技数だけでは参加できない生徒が増えてしまう。


それで競技を増やし、さらに生徒主催の屋台も出すようになった。なったたはいいが、話題を呼び、生徒が増え、さらに種目や催しを増やし、それでまた話題を呼び、生徒が増える。


元々マンモス校にする予定だったらしい学校法人側も流石に最近になって人数制限をかけるようになり、生徒数も横這い状態に落ち着いてきた。


大学規模の学生が三日間祭りをやる。すっごく賑やかな三日間になるだろう。保護者も地域住民も来る。まさしく祭。いっぱい祭。学校全体が祭。まぁ、何が言いたいかと言うと・・・・めっちゃダルい。











          ◇











「はぁ・・・・」


全員参加の大縄の練習に、徒競走と全体体操。これだけでいいのに。いいのに。なんであんなにも種目多いんだよぉ。


「はぁ・・・・」


それに自由種目も勝手に空手のトーナメントに応募されちゃうし、もう最悪。しかも男女無差別級。私、もしかして嫌われてる?


「はぁ・・・・」


本日何度目になるかも分からないため息を吐き、そしてまた


「はぁ・・・・」


溜息を吐いた。


「・・・・・あの、雨月さん、大丈夫?さっきからずっと溜息吐いてるよ?」


「え?あ、うん。大丈夫大丈夫。うん」


挙げ句にクラスメイトに気を遣わせちゃうし。


「体調が良くないなら、医務室に行きましょうか?」


「あ〜、いや、本当に大丈夫。ちょっと練習で疲れただけだから。ありがとう」


この何度も心配してくれている心やさしいクラスメイト、一之瀬香織さんは、私がパニックに陥た時、丁度隣に居たのだ。パニックになり、その後過呼吸にもなった私のことをただ見ていることしかできなかったのを申し訳ないと思っているらしい。


「本当に?」


「うん。本当、本当。だから、ありがとう一之瀬さん」


きっかけは最悪だが、ただの隣席から一応友人とまで呼べるくらいの関係にはなった。


「うーん。わかった。そこまで言うなら・・・・」


「ところで、一之瀬さんの自由種目ってなに?」


「雨月さんと同じ、男女無差別級の空手トーナメントだよ」


心やさしき友人の言葉を聞き、私は僅かに、いや、かなり後退った。


「ちょ、なんで離れるんですか?!あと、なんで私にまるで変人を見るかのような目線をするのですか!?!?」


「男女無差別級の格闘技にエントリーする女子にマトモなのいるわけないよ。うん」


「わ、私小さい頃からずっと空手と総合をやってきたから、相手できる女性がいなくて・・・・それで、いつも男女無差別級か女性の無差別級に出てるんです」


こんな、ふわふわした感じな娘がまさかのバトルジャンキー。しかもめっちゃ強いのか・・・・強い・・・・・・・・。


「強い?一之瀬さん」


「え?私?」


「うん」


「えっと、この前空手部のアジア三位の人とやって判定勝ちできるくらいには・・・・」


「へぇー。それは・・・・いいねぇ」


あ、やべっ。アガッて、おもわず


「あ、えっと、今のは」


「雨月さん」


「は、はい!」


「ふふ。楽しみにしてます♪」


・・・・なんで、女友達にジャンキーと付く属性の人しかいないの?私・・・・。いや、私もか。


・・・・・・・・類は友を呼ぶ?ってことかな。トホホ。

読んで頂きありがとうございます。


次話は未定です(Déjà Vu)

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