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第10話  でーと? (中)

時間が空いてすみません!mm(__)m


間違った表現、言葉遣いは温かい目で見守ってください。












お腹が鳴ったのは恥ずかしかったけど、樹は何も言ってこないから気にしないことにしよう。うん。


心の中で現実逃避していたら三階のイタリアンレストランに着いた。中々に洒落ているお店ではあるが、派手な感じではなく落ち着いてる感じのお店だ。


チェーン店ではあるものの、評判はかなり高く、味もいいから、いつも人がいっぱい居る。テレビでも数回紹介され、このモール内でも上位に入るくらい人気だ。それに今はちょうど昼食の時間で、かなりの人がる。外に並べてある椅子にも数人が陣取っていて、雑談していた。多分座ってる人たちは皆同じグループだろう。店内はどうやら一杯らしい。諦めて他の所で昼食食べようかなーって考えたが、とりあえず名前書いて、しばらく待ってもだめだったら他の所で済まそう。


名前書いてからすぐに店内から男女二人組が出てきて、それに続いて店員さんも出てきた。


あ、これはもしかしたら・・・・・


案の定店員が予約名簿に目を通した後に、樹の名前が呼ばれた。どうやら私達より前の人は皆グループで、今空いたのは二人用のテーブルだから、彼らの順番を飛ばして私達が先に入店することになった。


案内されたのは比較的奥のテーブルで、周りもほとんどが二人掛けだった。


ここのパスターは一回食べてみたいって前々から思っていて、夏休みに入ったら、家族で来ようと考えていたが、TSして、色々とあったから、その考えも思考の彼方へ消えていった。


実はこのモールに来ようとしたのも、丁度どこに行こうかと考えていたら、以前買った雑誌が目に入って、それで思い出したのだ。


前からここに来たら、食べようと思っていたのがあったから、私の方は即決だが・・・・・


「高っ!・・・えっ?」


・・・そういえば、樹の毎月の小遣いって確かクラスの中でも少なかったような。


「・・・奢ろうか?」


「えっ?いや、それは流石に・・・」


「いいよ、気にしなくて。元々私がお願いして、ここに来てもらってるわけだから、これくらい全然いいよ」


「・・・いや、いいよ。パスター以外にするから」


「そう?・・・じゃ、デザートは奢らせてよ」


「あーー、うん。じゃ、デザートはゴチになろうかな」




結局樹が頼んだのは単品のリゾットだったから、そこでコースの注文をするわけにも行かないので、食べたかったパスターを単品とデザート二品頼んだ。


味の方はうまかったけど、少し思っていたのと違うって感じだったが、大方満足ってかな。


デザートはバニラのアイスクリームを二つ注文した。こっちはこっちで濃厚な味わいで、とても美味かった。それに、店の雰囲気も相俟って、リッチな気分を味わえた・・かも。


昼食後は樹とボーリング場のあるフロアに行って、三ゲーム投げたてきた。負けた方は、勝った方の言うことをなんでも一つ聞くと言う罰ゲーム付きでスコアを競った。


なんと言うか・・・・酷かった。ワンゲームでガターを六連、合計十五回出す人なんて初めて見た。最終ゲームの時は多少マシになったけど、それでも連続してガターを出した。聞いてみれば、ボーリングするのは初めてらしい。そして、初めてでもある程度できるだろうって思ったから、私がボーリングしようって言っても何も言わなかったとのこと。

まぁ、人には慣れと不慣れはがあるから仕方がないよってフォローした上で、煽っておいた。不貞腐れた顔がちょっと可愛かったかも。


私?・・セブンパックで二五七点だよ。


なんでも言うこと聞く約束は特に思いつくこともないので、とりあえず保留にしといた。




          ◇




ボーリングが思ったよりもはやく終わり、映画の上映までゲームセンターで時間を潰すことにした。


UFOキャッチャーにかわいいぬいぐるみが入ってる。以前はなにも思わなかったけど、今はとてもかわいいって思ってしまう。


「・・・・・・」ジィー


だから、ちょっと長い間そのぬいぐるみに視線が釘付けなってしまったのだが・・・・


「・・・取ろうか?」


「・・・うん」


樹のボーリングセンスはある意味すごかったけど、UFOキャッチャーに限らず、ゲームセンターにあるアーケードゲームや全般が得意だ。そのなかでもクレーンゲームが一番得意らしく、よくクラスのオタクにクレーンゲームのフィギュアを取って欲しいとお願いされるって聞いた。


なので、ここは樹にお願いして、取ってもらおう!


「あの白いアザラシが欲しいの」


「よし、わかった。任せろ!」


ボーリング終わってからずっと意気消沈してたのに、ぬいぐるみを取ってほしいってお願いしたらいきなり元気になった。やっぱり得意なことをするのは自然と自信が溢れて来るものなんだね。




          ◇




「ありがとう、樹」ギュー


一発で、ワンコインで取ってくれた。嬉しい。抱き心地もいい。

はぁ〜、アザラシかわいい〜。


「・・・・・・・おう」


「あ、そうだ!記念写真取ろう!」


取って貰った記念に二人で写真を撮っておこう。それで、撮った写真をスマホのケースにでも貼ろう。それに・・・


「行こ?」


「・・・・スマホで撮ればいいんじゃない?」


むっ。


「プリントした写真を何処かに貼りたいの。それと、ゲームセンターに来てるのに、なんで記念写真をスマホで取るのよ」


「あーー。うん。確かにそうだな」


「でしょ?」


と言うのは建前で、一回もプリクラ撮ったことがないから、一回撮ってみたいのが本心だったりして。・・・一緒にゲームセンターに来る友人がいない訳じゃないから。ないったらない。




          ◇




プリクラに入ったのは始めてだったから、どうやればいいのだろうと困っていた所、案内にお金入れれば、後は機械の指示に従えば良いって書いてあったので、お金を入れて来た。


それからは音声の案内に従って、何回か撮った。そのなかで気に入ったものに、書き込みもしておいた。


向かって左に樹がいて、右に私がアザラシのぬいぐるみを抱えている写真だ。


樹は特に書きたいことはないって言ったので、自分で色々と弄れた。・・・・これ、いじるの結構楽しいかも。


「よし。こんなものかな」


満足できるものができたから、プリントした。


「どんな感じにした?」


「はい、これ」


かなり凝ってイジったから、多分原型留まってないと思う。ネコ耳(私)や髭(樹)を付けたり、肌の色を変えたりetc・・・


「かなり派手にやったな」


「やっぱり?・・まぁ、いいんじゃない?ノーマルの写真もあるし」


「そうだな」


編集したものを見せたくなければ、ノーマルのものを使えばいいもん。


「これからどうする?あと三十分くらいあるけど」


んー。もう早めに行っちゃおうかな。チケットはもう予め準備したけど、何かがあって、遅れたら嫌だし。・・・あ!ギリギリ行ったら飲み物飲み物とか買えなくなるかも。


「もう、行こう。ギリギリ行ったら飲み物とか買えなくなるかもしれないし」


「あー。そういえば以前にそんなこともあったな。中二の夏休みの時に」


「そうだっけ?」


中二の夏休み?映画?・・・・・そんなことあったかな。んーー思い出せないな。


「まぁ、とりあえず行くか」


私が忘れてるっぽいを見て、樹はそれ以上はなにも言わなかった。


「そうだね。行こう」



















読んでいただきありがとうございました。



次話は明日投下します。



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