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第二百七十一話:ライダー&ナイト&ジェネラルwithシャーマン

とりあえずオードブル。

『やれ、貴様ら! 我らの帝国誕生の餞として殲滅するのだ!』


 エンペラーの号令一下、雪崩をうつ様にライダーとナイトがこっちに押し寄せてきた。一体一体は大したことなくても数の不利は否めない。


『引きちぎれ! 蹂躙しろ! 奪い尽くせ!』


 エンペラーが調子に乗ってどんどん命令してくる。その度にナイトもライダーも声を上げて突っ込んでくる。ゴブリンライダーは狼に騎乗したゴブリン部隊。スピードを活かして襲いかかってくる。ゴブリンナイトは重装歩兵の様なもの。板金鎧を身に着け大きな盾を持ってこちらに進んでくる。当然ながら歩みは遅い。


 接敵は先ずはゴブリンライダーからだ。飛び出して来たライダーの前にレッドメットが立つ。ん? 何をやるつもりだろうか。


「ウオオオオオオオオオオオオン!」


 レッドメットが吠えた。部屋中に響き渡る様な声で吠えた。戦闘前のウォークライというやつだろうか?


「ゲギャッ」


 あちこちでゴブリンの叫び声が聞こえた。よく見るとライダーの乗っている狼が恐慌状態にでもなってるのか、ゴブリンを振り落としたり、仲間に噛み付いたり、ナイトの方につっこんで行ったりしていた。これは?


「苦手分野てこういうのはセイバートゥースの仕事なんだが……まあ俺でも出来ねえことはねえからな」


 どうやら恐慌咆哮フィアーハウルというらしい。なんかかっこいいだろ? とか同意を求められたがまあかっこいいかはともかくとして助かったのは確かだ。


 まあ、ユーリが怯えてるので味方にも効果は出てるみたいだ。きっとセイバートゥースのは味方には影響及ぼしたりしないんだろうなあ。


「お、オレサマはこわくねえぞ! ぶっころしてくるからな!」


 どうやらあまり効かなかったらしい晶龍はそのままライダーの群れの中に飛び込んだ。いや、多分それ、怖いのを自分が強いと確認して振り払う為のやつだろ? 怖くなんかないやい! みたいな。


「主様、私はどうします?」

「そうだな、ナイトの方を頼むよ。多分アリスなら一人でも大丈夫だと思うし。頼りにしてるよ」

「! 主様が頼りに。わかりました! 一人で殲滅して来ます!」

「姉様、相手は重装ですから」

「大丈夫だよ、アスカちゃん! ちゃちゃっとやってくるね!」


 言うが早いかアリスはライダーの間を駆け抜け、ナイトに接敵する。ナイトの奴らはライダーの狼が突っ込んできた混乱がまだ治まっておらず、戦列が乱れている。


「よーし、みんなまとめて潰れちゃえ!【重力波グラビティ】!」


 アリスが手を翳すとナイトたちが地に倒れ伏した。まあ一人一人に掛かってる重力は軽いんだろうけど、元々無理して板金鎧着てるような感じだからね。そりゃ動けなくなるでしょ。


 アリスは重力の中でも自由に動けるから飛び回りながら頭を潰していく。あ、ケンケンパ始めやがった。


「終わったよ、主様!」

「こっちも片付いたぜ」

「へへーん、こんなもんだ!」


 三人がそれぞれ片付け終わったのはそれからしばらくしてだった。


『ザコばかりとはいえなかなかやるな。しかし、ここまで殲滅されては今後の目論見を下方修正せねばならんな。どこからか女を攫うか。そうだ、貴様らを苗床にするとしよう』

「はあ? 私が子供を産むのは主様の子種だけだよ!」

「アリスさん、大丈夫です。アリスさんが居なくてもボクが護さんの子供産みますから」


 お前らは何を言ってるんだ? いや、それでもエンペラーは気にせず続ける。


『そんな戯言を言っていられるのも今の内だ。ジェネラルたちよ、ライダーやナイトたちと違う所を見せてみよ! シャーマンもだ!』

「ギィギィギィ!」


 どうやらジェネラルやシャーマンも喋れないらしい。いや、仕方ないか。ジェネラルたちは階段からゆっくりと降りてくる。シャーマンたちは……おお、浮遊して四つ角の柱の上に立った。これが本当の柱の男。いえ、すいません。神砂嵐とか輝彩滑刀とかはやめてください。


「グガァ!」


 ジェネラルたちは吠えるとそれぞれ散っていった。一体は晶龍、一体はレッドメット、一体はアリス、もう一体は……こっちに来る!


「問題ない。〈土罠スネア〉」


 こっちに向かってきていたジェネラルが派手にすっ転んだ。どうやら足元の床が隆起したらしい。地味に痛いな。


ご主人様(マスター)に手出しはさせない。〈氷嵐アイスストーム〉」


 ジェネラルを中心として氷の嵐が吹き荒れた。こっちまで影響は来てない。さすがアスカの結界。ジェネラルは凍りついた。


 さて、ほかのジェネラルたちは……アリスに向かっていったのはもうバラバラにされてる。なんというか容赦ないな。レッドメットに向かって行ったのももう倒されてる。晶龍に向かっていったのはまだ戦闘中の様だ。


『バカめ、そやつらは囮よ。シャーマンたちよ、やれ!』


 四つの柱の上に居たシャーマンの詠唱が完成した様だ。ううん、詠唱がグギャグギャ騒いでるだけで詠唱とは思わなかったんだよなあ。

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