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【アニメ化】ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~【2026年1月放送】  作者: ハム男
第13章 魔王城の攻略と攫われた天使

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第814話 地上戦④ガンディーラ改(1)

 全ての砲門とそれを運ぶ戦車タイプの魔導兵器の上にいる数百人の魔族たち全員が魔石のようなものをはめ込んだ片手のグローブを一斉に天に掲げた。


 ガシャガシャ


 砲門のついた魔導兵器が変形し、全てが1つになって全長300メートルに達する巨大な二足歩行の巨大なゴーレムがこちらに向かって現れた。

 両肩に巨大な一門がそれぞれ、手首や二の腕、腰や頭部など中小の砲門があり、体全体は赤く輝くヒヒイロカネ製だ。

 メルルやハクたち向かってゆっくりと歩みを進める。


『ガンディーラか……。神界で倒した奴とは少し形が違うな。クワトロ、鑑定眼を使ってくれ。む?』


『メルス様、ガンディーラ……改のようです。ステータスの上昇が見て取れます。周りの魔力を吸っているのでしょうか……』


 ゴゴゴゴゴゴッ


 両肩の上空に伸びた煙突のような突起があるが、どのように攻撃するのかと思っていたら、何やら白い霧のものを辺りから吸引し始めた。

 両肩の突起部分から青白く光りを吸収すると、ガンディーラ改の色がみるみる黒く輝きだし、淡い金色の色へと変わった。


 【名 前】ガンディーラ改壱式

 【年 齢】0

 【種 族】魔神王級汎用ヒヒイロカネ型(魔力充填無)

 【体 力】50000

 【魔 力】0

 【攻撃力】50000

 【耐久力】50000

 【素早さ】50000

 【知 力】50000

 【幸 運】50000

 【攻撃属性】無

 【耐久属性】物理耐性(中)、ブレス耐性(中)、魔法耐性(中)


 【名 前】ガンディーラ改壱式

 【年 齢】0

 【種 族】魔神王級汎用アダマンタイト型(魔力充填無)

 【体 力】100000

 【魔 力】0

 【攻撃力】100000

 【耐久力】100000

 【素早さ】100000

 【知 力】100000

 【幸 運】100000

 【攻撃属性】無

 【耐久属性】物理耐性(強)、ブレス耐性(強)、魔法耐性(強)


 【名 前】ガンディーラ改壱式

 【年 齢】0

 【種 族】魔神王級汎用オリハルコン型(魔力充填無)

 【体 力】200000

 【魔 力】0

 【攻撃力】200000

 【耐久力】200000

 【素早さ】200000

 【知 力】200000

 【幸 運】200000

 【攻撃属性】無

 【耐久属性】物理耐性(強)、ブレス耐性(強)、魔法耐性(強)、物理ダメージ減


 【名 前】ガンディーラ改

 【年 齢】0

 【種 族】魔神王級汎用オリハルコン型(魔力充填有)

 【体 力】300000

 【魔 力】300000

 【攻撃力】300000

 【耐久力】300000

 【素早さ】300000

 【知 力】300000

 【幸 運】300000

 【攻撃属性】無、命中補正(大)

 【耐久属性】物理耐性(強)、ブレス耐性(強)、魔法耐性(強)、物理ダメージ減


『周りの魔力か何かを吸収して、強化するタイプの敵だ。ステータスは土の化身になったアンドレくらいあるぞ。我らなら倒せない敵ではないはずだ。一気に叩きこむぞ……』


 指示を出しているメルスたちがいる正面に向けてガンディーラ改の砲門が向けられる。


『超メガロン砲発射!!』


 カッ


『がは!?』


 腹の中部に取り付けられた巨大な砲門から超メガロン砲を発射し、様子を伺っていたマグラを光る泡に変えてしまう。


 メルスがクワトロの情報を鳥Fの召喚獣を使って特技「鑑定眼」の結果や、ガンディーラ改の状況の共有を図る。

 だが、情報収集とメルルたちへの共有を図るメルスと違い、ガンディーラ改は既に即効で攻撃を開始した。


『敵の射程距離は相変わらずとんでもなく長いぞ!!』


 メルスが思わず声を荒げる。


 現在、メルスたちはアレン軍より10キロメートル離れ、ガンディーラ改とは20キロメートル離れている地点にいる。

 10メートルから100メートルまでの砲台とそれを運ぶ魔造兵器が1つになった敵だが射程距離の長さは健全なようだ。


『メルル、この威力だと今の状態では一撃で倒される可能性があります』


「超神合体ゴーレムだね! ガララ提督たちもいいかな!!」


 タムタムは自らの機能「人工知能」でメルルに対して神技「超神合体ゴーレム」の発動を進言する。

 今回は最前列で広範囲のブレスで敵を一層していたマグラとハクのうちマグラが狙われたようだ。

 ゴーレムに備わっている拡声の魔導具越しにガララ提督たちと情報の共有を図る。


 メルルとガララ提督の話を進める中で、マグラを再召喚し、陣形に穴が開かないようにする。


「おう、当然だぜ。こいつが魔王軍の秘密兵器だろ。倒してしまえば、俺たちの勝利だぜ」


 魔王軍が満を持して出してきたガンディーラ改や、300万体の魔獣や魔族に囲まれる状況の中で、勝ち筋が見えてくる。


「じゃあ、いくよ、超神合体エクストリーム・ゴッド・ゴーレムだ!!」


・25人版の超神合体ゴーレムのステータス

【操縦者】25人のゴーレム使い

【ランク】アダマンタイト

【体 力】50000(石板)+156000(スキルバフ※)

【魔 力】50000+156000

【攻撃力】50000+156000

【耐久力】50000+156000

【素早さ】50000+156000

【知 力】50000+156000

【幸 運】50000+156000

【加護②】全ステータス10000上昇、変形速度3割上昇、機能発動速度3割上昇

【規 格】全ステータス100000上昇

【機能①】強化〈9〉、出力〈9)、加速〈9〉、光弾〈9〉、重力砲〈9〉、予備動力〈9〉、追跡弾〈9〉、後退弾〈9〉、サテライト〈9〉、人工知能〈9〉、収納〈9〉

・石板一覧(枠最大388)

【125】本体用石板

【5 0】巨大化用石板

【7 5】超巨大化用石板

【1 5】強化用石板(体 力):15×5000

【1 5】強化用石板(魔 力):15×5000

【2 0】強化用石板(攻撃力):20×5000

【1 5】強化用石板(耐久力):15×5000

【1 5】強化用石板(素早さ):15×5000

【1 5】強化用石板(知 力):15×5000

【1 0】攻撃用石板パワーチャージ:5×2

【0 5】攻撃用石板(光収束剣):5

【0 3】攻撃用石板(陽電子砲):3

【1 0】移動用石板(駆動車輪):5×2

【1 0】守備用石板(障壁強化):5×2

【0 5】迷宮神降臨:5※

※【】内、石板枠使用数

※強化用石板の効果はステータス欄に未反映

※迷宮神降臨:5を書籍12巻作業に基づき追加


【スキルバフ※の計算方法】

①メルルは魔岩帝(★5)のエクストラモード、スキルレベル2:12000×1人

②ガララ提督のパーティーは14人全員魔岩帝(★5)のノーマルモード

 スキルレベル2:6000×14人=84000

③ザウレレ将軍とその配下10人全員魔岩帝(★5)のノーマルモード

 スキルレベル2:6000×10人=60000

①+②+③=12000+84000+60000=156000


 ザウレレ将軍の配下については、神界で魔王軍と戦ったメンバーとは別の9人だ。

 彼ら9人はメルルの神技「超神合体」を手に入れたことにより、ハバラクに頼まれた9人とは別に、9人の魔岩王(★4つ)を魔岩帝(★5)に転職させ、スキルレベルをカンストするよう特訓を進めていた。

 今回の魔王軍決戦に備え、鬼特訓の結果、間に合った形だ。


 これで超神合体ゴーレム、ハク、メルス、マグラと20キロメートル先でガンディーラ改と対峙する。


 ズウウウウンッ

 ズウウウウンッ


 全長300メートルの小山ほどの大きさのあるガンディーラ改が一歩、また一歩と避ける魔族や魔獣たちの前を進む。


『このまま進まれますとアレン軍への射程圏が広がり被害が多くなります。先行して叩く戦法はいかがでしょうか』


 駆動室内にタムタムの声が響き渡る。


 ガンディーラ改の遠距離攻撃は一撃でバフを持ったSランクの召喚獣を倒すほどの威力がある。

 そのガンディーラ改がガンガン距離を詰めてきている。

 このままだと沈んだヘビーユーザー島の後方にある戦略艦まで攻撃の対象になりかねない。


 ガンディーラ改の超メガロン砲はアレン軍を吹き飛ばすほどの威力があり、一度に受ける被害は数千人に上るだろう。


「まったくだぜ。こんな雑魚ども蹴散らしてあのデカブツを倒そうぜ!!」


『ハク、燃やし尽くす!!』


 周囲360度敵に囲まる中、ガララ提督の声にハクも呼応する。


『だが、この距離を詰めるには時間が掛かる。1時間しか持たないからな。一気に距離を詰めるぞ』


 鳥Fの召喚獣の特技「伝達」越しにメルスが策があると言う。

 これも駆動室内にいるメルルたちドワーフが当たり前のように聞くことができる。


『ギャウ!?』


『帰巣本能ですね』


『そのとおりだ。いけ、ツバメンたち!!』


 ハクは分からなかったが、人工知能の効果で人よりも頭が回るタムタムはメルスが距離を詰める方法をすぐに当てることができたようだ。


『ピピッ!!』

『ピピッ!!』

『ピピッ!!』


 3体の鳥Aの召喚獣たちが数十万体にものぼる魔獣たちの上空を飛ぶ。

 成長ランク9でバフを貰い、素早さは数十万に達した3体の召喚獣に対してガンディーラ改の知力が作動する。


『超音速の飛行物体接近。右腕部門よ迎撃せよ!!』


『は!!』


 頭部門にいる指揮官の上位魔神が速やかに指示を出す。

 駆動室内は超神合体ゴーレムの10倍以上の広さががあり、上位魔神の前には頭部門の魔族たちがそれぞれに配置されたスクリーンの情報から情報を集め、指揮官に伝えている。

 

 即座に両手を伸ばし、それぞれ太い5本の指の先端は穴が開いていた。


 ドドドドッ


 右腕の指先に穴が一瞬で空き、5本の指先から弾丸を飛ばし、3体の鳥Aの召喚獣に迎え撃つ。

 無数の弾丸が装てんされていたのか、数百発、数千発の弾丸が弾幕のように1秒で発射される。


『ピイッ!?』


『敵が上空にいるぞ! 狙い打て!!』


 秒間数万発の弾丸が弾幕のように発射され、1体の鳥Aの召喚獣が直撃を受け、動きが止まったところを眼下にいる無数の魔族や魔獣が魔法や弓矢が襲い掛かる。


 鳥Aの召喚獣が1体、光る泡に変わるところで、さらにもう1体が同じように弾幕のような攻撃を受けて餌食になる。


 だが、弾幕攻撃を避け、弾丸の流れを縫うように通過した1体の鳥Aの召喚獣がガンディーラ改ぎりぎりまでの距離を詰めるとそこから、さらに上空へ軌道を変える。


 ガンディーラ改が見上げ、指先を上空に向けようとしたが、「巣」の設置が間に合った。


『よし、行くぞ!! 帰巣本能!!』


『ふん、やれやれだ! 全てを焼き尽くそうぞ!!』


 メルスの声にマグラはため息つくが、全員がこの場から姿が消え、視界の真下にガンディーラ改が現れる。


 全員を帰巣本能で上空に転移した。


『迎撃!!』


 だが、ガンディーラ改は鳥Aの召喚獣に向けて上空で攻撃をする準備は整っていた。

 そのまま表れたメルルたちに向けて弾幕のような攻撃を開始する。


「させるかよ!! いいな! 右腕ども!!」


「うん! プラズマ砲発射だ!!」


 鳥Aの召喚獣が転移するまでの間に超神合体ゴーレムも頭役のガララ提督の指示で攻撃の準備は整っていたのであった。


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ヘルモード12巻
発売日:2025年10月16日
ISBN:978-4803021981

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