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シルヴィアの救出

「魔女が捕まったらしいぞ。明日公開処刑されるそうだぜ」


 急ごう、こうしてる間にも拷問などを受けているかもしれない。

 人が普段通らない裏路地から飛び立つ。



 中庭から侯爵邸に忍び込む。

 宴で一度来ていて良かった、内部の構造がだいたいわかる。


 侯爵邸の地下牢っぽいところに着いた。見張りは一人。ピンポン球くらいの鉄球を見張りのアゴ目掛けて飛ばす。

 アゴに当たれば脳が揺さぶられて意識が飛ぶ。

 無意識でプロボクサーのフックを喰らうようなものだ。当然だな。


 見張りがぐらりと倒れる。

「ルー、ここで見張っててくれ」

「御意」



「!? ア、アウルム!? どうして?」

「助けに来たんだよ」


「ありがとう。でも逃げないわ」

「は?」


「もう逃げるのに疲れたの。どこに行っても私の居場所なんてないんだもの‥‥‥」

「お前、何を言ってるんだ?」


「だってそうでしょ!? 故郷はもう無いし、アドベントの街でもタイタン王国でも私は魔女って言われて追われてばっかり!! 私の家族はエルフってだけで殺されたわ。もう何処に行けばいいのよ!!」

「そうだったのか。でもだからって死ぬのか? 死にたいのか?」


「そうじゃない‥‥‥、でも私誰からも必要とされてない!」

「誰がそんなこと言ったんだ!?」


「!! だってアウルムだって私‥‥‥」

「‥‥‥俺にはお前が必要だ」


「!!!! そんな‥‥‥。アウルムの事、巻き込みたくない! 私といると殺されちゃうかもしれないのよ!?」

「上等だよ。そんな奴ら全て返り討ちにしてやる」


「ここの貴族見たでしょ!? 軍隊だって動かせるわ」

「軍隊だとしても同じだ。かかってくるなら全滅させてやる」


「そんな‥‥‥、私‥‥‥」

「もう一度言うぞ。俺にはお前が必要だ。一緒にいてくれ。俺が死ぬまで‥‥‥お前の居場所に俺がなる!!」

 ストレージから以前渡せなかった指輪を取り出す。箱を開けて跪く。

「えっ!!? それって‥‥‥?」


「お前も俺の居場所になってくれ」

 

 シルヴィアの頬に涙が伝った。


「‥‥‥‥‥‥もう、わかったわ。一生一緒にいてあげる。ふふっ、でももう一度別のところで言ってくれる? プロポーズがこんなところって‥‥‥」


 あ、しまった。

 さすがに牢屋でプロポーズはないな。


「‥‥‥そうと決まればこんな所に用は無いな」


 牢の鉄柵を曲げて出られるようにする。この牢の空間は魔法が使えなくなっているようだ。この世界ではだいたいそうらしい。



「一つ聞きたいんだがなんで女中なんてしてたんだ?」

「えーっと‥‥‥、旅の資金が底を尽きそうだったから日雇い募集のあった仕事でとりあえず‥‥‥。その日の夜だけだし時給も良かったし」


 その辺の適当さは相変わらずか‥‥‥。


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