シルヴィアとの会話
シルヴィアに渡す予定のものは無事に買えた。
宿の一階の食堂で食事をして、その後二階の部屋へ。でも心なしかシルヴィアは食事の時、元気が無さそうだった。
「話があるって言ってたけどシルヴィア、どうしたんだ? いつもみたいに元気が無いじゃないか」
「さっき手紙を受け取ったの、故郷のエルフの村から‥‥‥、結婚相手が決まったから戻って来いって」
「えっ‥‥‥‥‥‥」
突然の告白に頭が真っ白になる。
「ねぇ、アウルム。私どうしたらいい?」
「どうって‥‥‥」
「村の掟は絶対だし。アウルムは私がいなくなっても平気だよね?」
「いや、そんな事は‥‥‥」
「‥‥‥私以上に魔法が出来る冒険者なんてたくさんいるし‥‥‥」
「いや、そうかもしれないけど‥‥‥」
「それに、ルーちゃん達がいればアウルムが心配することなんかほとんどないわよ」
それも確かにそうかもしれないが‥‥‥。
急な話で頭が上手く回らない。
「‥‥‥じゃあそういう事だから」
「‥‥‥‥‥‥」
シルヴィアは部屋を出て行った。今日は二部屋取ってあるのが不思議だった。そういう事だったのか。
ーーーーーーーーーーーー
「‥‥‥! ‥‥‥どの! 主殿!!」
おぉ、ビックリした。いつの間にかルー達が人型になっていた。
しばらく黄昏ていたから気づかなかった。
「止めなくてよろしいのですか?」
「いや、エルフの掟だって‥‥‥」
「旦那、あれは止めて欲しい言い方だったぜ」
「‥‥‥そうなのか? いや、でも結婚相手がって」
「ご主人様、あれはきっと嘘です」
「は? ‥‥‥‥‥‥はぁ!?」
「最近よく呟いておりました。釣り合いが取れないとか」
「なんで‥‥‥?」
「旦那の能力は規格外だからな。アタイ達三人集められたのも何千年前の話だったか」
「ご主人様の力はそれだけすごいという事なのです」
「いや、俺は初歩の魔法すら使えないし。そんな‥‥‥」
俺は思わず部屋を飛び出して隣の部屋をノックする。ガタガタ音がしてドアが開く。
「あん? なんだ、てめーは? こんな夜中に‥‥‥何か用か?」
全然違う男が出て来た。
「あ? す、すみません。部屋を間違えました」
「チッ!!」 バタンッ!!!!
ドアが激しく閉められた。
え? どういう事だ? 一階に降りてフロントに確認してみる。
「お連れ様なら出て行かれましたよ」
「は‥‥‥?」
俺は宿の外に出て探し回った。
一人赤い髪の女性を見つけたが人違いだった。
その後もほとんど食うや食わずで毎日探したが、シルヴィアの姿は見つからなかった。
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