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モブの胸中

全くマッカローニもとんでもないお宝を今まで隠し持っていたものだ。


「で?俺の事はレインハートに知られてるんだろ?どうするつもりなんだ?」


「貴方様には暫く私達の用意した隠れ家で身を潜めて頂きます。我々の刺客は至る所でレインハートの近くに身を潜ませております。エルハドの側にはデズロがいた為、全く近寄れませんでしたが、セルシスは隙だらけ・・・我々も舐められたものですな」


だが問題はセルシスを亡き者にしたところで後にはエルシャナ、ケルベナがいる。最初我々はその罪をその二人に被せギャドを真の皇帝として立てようと考えたが・・・この男は危険だ。そもそも我々の思うようになど動かないだろう?だから、ギャド。お前には死んでもらう。そして、それを理由に反旗を翻しジェラルドに帝位を奪わせる。


悪いなマッティア。だが、お前は甘すぎる。

お前のやり方ではエルハドは出し抜けん。


「セラ様。そんな目で我々を睨まないで下さい。貴方の願いも叶うのですよ?ギャド様との結婚を反対されているのでしょう?このまま帰ったとしてもギャド様は殺されてしまいます。少々手荒になりましたが、それが分かっておいでだから抵抗せずついて来られたのではないですかな?」


「あれ程沢山の刺客を引き連れて来ておいて、よくもそんな事を・・・こんな事、許されません」


「・・・・セラ。そんなに怒るな」


フン。生意気な小娘が。

そんな事を言いつつお前もギャドに逆らえんではないか。

お前も所詮はその辺りにいる馬鹿な女どもと変わりない。


「大丈夫です。あの二人を殺したりなど致しませんよ。あれは我々を追わないように足止めをしたまで、我々が逃げきったら、退くように申しております」


今頃あそこには死体が二つ並んでいるだろうな。

ペシュメル・・・アイツも本当に昔から目障りだった。


首都を離れ、それ以来現れなかったから放っておいたがいい機会だ。そのまま死んで貰おう。


「マッティアも黙ってないで何か声をかけたらどうだ?ゆっくり話も出来なかったのだろう?」


「・・・・・・・・」


コイツは昔はギャドを皇帝にする事に乗り気だった癖に、途中から、エルハドの邪魔が入ってからは全くその話をしなくなったな。こちらが催促しても、ギャドが言う事を聞く事はないと首を縦に振らなかった。

次男のジェラルドは才能がないと拒否する始末。


そんな事はどうだっていいのだ。

我々の思い通りになる傀儡でいてくれるならな。


「今日はこちらの屋敷でお泊り下さい。お部屋は・・」


「セラは俺と共に行動する。部屋も同じにしてくれ」


「分かっております。では、広い部屋を用意させましょう」


フン!無駄に盛りおって。まぁいい。せいぜい今の内に楽しんでおけ。もう少しすればお前達は冷たい地面の上に這いつくばる運命だ。


エルハドめ、今に見ていろ。


長年の間我等を散々振り回し馬鹿にしおって。

挙句我々が積み上げて来た資産を返上しろなどと・・・誰が貴様の言う事など聞くものか。あれらは私の物だ。お前の物ではないのだぞ。地位も名誉も金も全てお前には渡さない。デズロをこの国へ連れて来た、ただそれだけで容易くこの国の全てを手に入れ、散々好き勝手に我々を振り回して来た貴様などにはな!!


「申し訳ありませんが明日は早朝にここを出ます。あまりゆっくりも出来ませんので」


「分かった。また声をかけてくれ」


まだここでこの二人を殺す事は出来ないな。もう少しサンチコアに近づいてからでないと・・・。刺客達が戻って来てからでないと死体を運ぶのも大変だ。


「あと。部屋にかけられている術は解除させて貰います。・・・・声を聞かれたくありませんので」


・・・・・・・チッ。バレたか。


コイツの家にコッソリ施した術もそういえば気付かれていたな。やはり、セラは面倒だな。


「構いませんよ。元々防犯の為のものですから。使いの者にそう命じておきます」


まだ先は長い。

その間、決して気付かれぬように事を運ばなければ。


マッティアには悪いがお前にも死んでもらう。


そして、ジェラルドにはお前がギャドの追っ手に殺されたと知らせてやろう。ジェラルドは単純だからな、ギャドと違い操りやすくてとても助かる。


「・・・・・ギャド。本当にいいのか?お前にしては聞き分けがいいな」


マッティアめ。余計な事を言うな。

せっかく大人しくついて来ているのだぞ。大人し過ぎて気持ち悪いが、セラが居るからだろう。


「別にどこにいたって変わりはない。セラが側にいるならな。あの屋敷以外なら俺はどこだっていいんだよ」


「・・・・・・・・・そうか」


なんだ?

まだマッカローニには何かあるのか?


何度かあの家にも術を施そうとしたが、あの家には恐らくとても腕のいい魔術師か、もしくは解除魔法が使える者がいる。誰かは分からんが・・・・。


まあ、いい。


あと少しでそんなものどうでもよくなる。


「そういえば、あの方ってどこの家の方でしたか?ボソボソ」


「ん?ああー確か・・・・・忘れた。ボソボソ」


おい。聞こえてるぞ貴様等。


私の名前を忘れるとはいい度胸だな?

確かにお前達ほど知名度はないが私も名の知れた貴族の一員だぞ?ちゃんと覚えておけ!


「えーーと、確かぁ・・・・・駄目だ。思い出せねぇ」


「私もですわ。何故でしょう?」


思い出さんかーーーい!!私の名前はぁーー・・・・・・

おい!まさか名乗らせないで終わるつもりか!!ちょっと待て!!まさかこの私がモブ扱いではあるまいな!ちょっーーーーーーーーー!!!

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