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なんでいきなり?

ハイト様が大樹に連れて行かれてしまって数日が経ちました。


ティファ様は取り敢えず落ち着いていますが、やはり元気がありません。当然です。


他の方達はそれを何も言わず見守っています。

私も、見守る事しか、出来ません。


「よう。久しぶりだな。元気してたか?」


「あ、ギャド様!お久しぶりです」


いけない。こんな時にギャド様に会えて喜ぶなんて・・・でも、だってあれ以来殆ど二人きりで会えてなかったんです。つい、嬉しくなってしまいました。ごめんなさいティファ様。貴方はお辛いのに。


「今日は時間があるんだ。久しぶりに、庭園に行かないか?」


え?庭園って、あの宮廷の?

そんな、そんなのとても、嬉しいです!!


「はい!私も暫く行ってないですから。行きたいです」


でも、急にどうしたんでしょう?

ギャド様昔の事思い出したと仰ってましたが、昔を思い返したい気分なのでしょうか?それは、結構恥ずかしいかも・・・・。私かなりあの頃の思い出美化されて脳内に残されておりますもの。あの頃のギャド様はとてもなんというか、綺麗でした。勿論今も凄く素敵です!!逞しい筋肉に私ドキドキしますもの!!


「お、あんまり変わってねぇのな。植えてある花は違うが」


「そうですわね。よく、二人で時間を潰していました」


これは、もしや・・・・正式に婚約をしたいという申し出でしょうか?陛下も元に戻り、デズロ様とエルハド様も時期サウジスカルに戻って来ると聞いております。

ハイト様の事がありますから、正式に挙式をあげるのは待ってくれと言われるかも知れません。大丈夫です!私それくらいは待てます!散々待ちましたもの!


「お前はあの頃は本当に鈍臭い奴だったなぁ。すぐ転ぶし返事は遅いしボヤァとしてた」


「え!?酷い!そんな風に思っていたんですか!確かに鈍臭かったですけれど!!」


むう!!そういう事は思っていても口に出さないでもらいです!まぁギャド様じゃ仕方ありませんでしょうか?


「ただ、救いだったのはお前が泣き虫じゃなかった事だな。俺は本当に、泣く女が苦手だったんだ・・・・」


「ふふふ。ギャド様本当に苦手ですものね?凄く慌てますものね?」


「笑うなよ。本当に、駄目なんだ」


ギャド様?どうしたんでしょう?少し元気がないような?

やはり、ハイトさんの事が気がかりなのでしょうね。

今日はもう帰った方がいいかも知れないです。


「ギャド様・・・あの・・・」


「セラ。大事な話がある」


え?・・・・このタイミングで!?


ど、ど、ど、どうしましょう!!心の準備が!!

もしかしてハイト様が居なくなって弱った心の隙間に私が入り込む事が出来たのでしょうか?不謹慎ですがありがとうございます!ハイト様!!


「この、婚約の話なんだが・・・・」


「は、はい・・・・」


つ、遂に。ギャド様からこ、こ、こ、告白。


「やっぱり。俺はセラとは結婚する気になれない」


「・・・・・・・・・・・・・・え?」


な、なん、で?ギャド、さま?


「昔の事を思い出して俺が悪いって分かったからお前を好きになるよう努力した。でも、やっぱり、お前の望むような気持ちをお前に持つ事は出来ない。お前は、俺にとって妹みたいな存在だ」


やめて。それ以上、言わないで・・・・ギャド様。


「約束は守る。一年間お前の婚約者としてお前の側にいる。だが、俺の心が変わる事はない」


だって、じゃあなんであんな事私に?

私が望んだから?もしかして、嫌々私に触れていたのですか?それとも、触れてみて、ガッカリさせてしまったのですか?私が、あまりに子供だから・・・・。


「だから、他に気になる相手が出来たらこの関係はすぐ解消しても構わねぇ。それに、セラ」


なんで、そんな、辛そうな顔で私を見るのです?

一体何をそんなに苦しんでいるのですか?


「俺は、一生誰とも付き合わないし、結婚もしない。誰ともだ。だから、俺を待つのはやめて欲しい」


夢の終わりって、こんなにもあっけないんですね。

少し前まであんなにも幸せだったのに、私、私はもう・・・・・・・。


「えうーーーーー!!えうーーーー!!」


「言ってた先から玉砕したわねぇ?だから言ったでしょう?安心するのはぁまだ早いってぇ」


慰めて下さい!!追い討ちをかけないで下さいませ!!ペティの馬鹿ぁーーー!!馬鹿馬鹿!!


「そんなに落ち込んだってしょうがないでしょお?それに、貴方に彼の話を聞いて気になったから私ちょっと調べてみたんだけどぉ。彼ぇかなりヤバイ存在みたいよぉ?」


そうでしょうよ!ギャド様の存在は私にとってそれはそれは・・・・ん?ヤバイ?何の事でしょうか?ペティ?


「彼の親の事を大分詳しく調べてみたんだけどぉ・・・ちょっと軽々しく口に出せないヤバイ疑惑があがっちゃってぇ、私この仕事辞めヨォかなぁ。これバレたら暗殺されかねないものぉ」


はい?何ですかその危険の匂いがプンプンする気配。マッカローニには今までそこまでの問題は出て来てない筈ですが?まぁ、エルハド様の前の皇帝を暗殺しようと目論んだのではと噂が立った事はありますが、結局デマでしたし。


「貴方の婚約者の母親、エルハド様とは従兄妹じゃない?

エルハド様のお父様はその方をとても可愛がっていたらしいのだけど、知っていた?」


「え?オリヴィエ様を?初耳です。だってオリヴィエ様はレインハートを毛嫌いしているって・・・・・・」


「・・・・それでね。その、前々皇帝、ノア様?その人の肖像画の写し内緒で貸してもらったのだけれどぉ」


ギャド様。


「・・・・・・・・・こ、れ・・・・」


「ソックリでしょ?ノア様が若い頃の姿よ。髪を伸ばしたら多分生き写しよぉ?・・・・・・・セラ」


ギャド様。


「貴方も王族の血が入ってる。貴方とこの人が一緒になったら、かなり、面倒な事になる」


私、何も知りませんでした。貴方の事。


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