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え?仲が悪いんじゃなかったの?

もうな。

本当に死にそうだよ。

最近は仕事と実家とセラん家の往復作業で過密スケジュール過ぎる。俺はいい加減休みたい。切実に。

と、いう事で俺は久々に宿舎に来て、今はハイトとティファの買い物に付き合っている。ん?休んでないって?これから休むんだよ!この後うまい飯食ってたっぷりとな!!


「お!ヨシュア。お前も戻ってたのか?俺も今戻って来た」


「おう!ギャド!あ。ティファ。おばちゃん御礼言ってっぞ?温麺?上手く出来たってよ?」


「それは良かったです!!」


ヨシュアも最近は宮廷の住人になりつつあるよな。

いいぞ?部屋は沢山あるからな?そのまま住み着いても構わねぇぞ?俺と一緒に馬車馬のように働こうぜ!


「ん?なんだあの二人。さっきからフラフラしてんな?旅人か?ちょっと声かけてくるわ」


なんだ?見慣れない服装の二人組だな。

他国の人間か?キョロキョロしてるが、何か探してるのか?


「ちょっと失礼。他国の方ですか?もしかして道に迷いましたか?」


「え?あ、いや。実は人を探していたのだが、貴方はこの街の方ですか?」


「俺はこの国の騎士です。騎士の宿舎がこの街にあるので街には詳しいですが、どんな方をお探しでしょう」


この二人、夫婦っぽいな。

もしかして子供がこの街にいるとか?

他国からこの街に来てるっていうと限られるからすぐ分かるかもな。


「実は、私達の娘を探しているのです。名前はティファと言うのですが・・・・」


・・・・・・はい?この人、今なんて言った?


「結構目立つ子なのでここで暮らしていればすぐわかるかと。長身で髪は長くてブラウンです。顔は綺麗めな・・・」


「・・えーと。例えばあの子みたいな?」


「そうそう・・・あんな感じの・・・・・・・え!?」


お約束か!!

って、え?なんでティファの育ての親がティファを探しに?ティファの両親はティファに冷たいんじゃなかったか?


「あの、実は彼女とは知り合いなので、とにかく会いますか?」


「は、はい!テゼール!」


「・・・・ああ」


いやぁ。ビックリだ。カスバールからわざわざティファを探しに来るとか。もしかして山に穴を開けたことの報復とか?それならちゃんと説明しねぇとな。

犯人はデズロ様、ただ一人だとな!


「ギャド?どうしたの?そちらの方々は?」


「いや、それがよぉ」


「ぎゃひ!!!」


ぎゃひって、ティファ。お前、なんて顔してんだ。


「・・・・やはりな。見間違える筈がない」


「な、な、な、な、な、!!」


「ティファ!!!お前、今まで連絡も寄こさず、何をしていたんだ!!バカモン!!」


おい。聞いてた話と違うぞティファ。

滅茶滅茶心配されてんぞ。


「・・・人違いではないですか?私、貴方の事存じませんが?」


・・・・・なんだその魚の死んだような目。

完全に光を失ってんじゃねぇか。分かりやすい拒絶だな。


「また、そんなふざけた事を抜かして!!私達がどれだけ心配したと思ってるんだ!!」


「ですから。貴方の事、私知りません。勘違いです」


「お前!!」


おい。ちょっと落ち着かせないとまずいな。

おお?ハイト行くか?


「落ち着いて下さい。私はハイト・ゼクトリアム。この国の騎士です」


「・・はっ!失礼。私はテゼール。カスバール国民で、薬師を生業にしている者だ。こちらは妻のマリオーネ」


しかしまたタイミングが悪かったな。

デズロ様が探しに行ったのと同時にこちらへ入国したのか・・・。


「実は、ずっとその子、ティファを探していたのです。昨年行方不明になった、私の娘を」


「「・・・・・え?」」


「では、デズロ様のご兄弟?」


「やはり、あなた方はデズロの事を知っているのですね?アイツは宮廷に?」


「それが、話すと長くなるのですが、今カスバールにいる筈なのです。ティファは現在デズロ様の養女としてこの国の国民として暮らしています」


ティファ。お前ハイトの背中にくっ付いて離れないな。

それ程嫌なのか。お前本当に分かりやすいな。

一体何があったんだか・・・。


「ティファ?いい加減、私達にちゃんと顔を見せて?ずっと探していたのよ?」


「誰もそんな事頼んでません。私あの家は出ましたから」


ティファが意味もなく、こんな行動を取るとは思えない。

きっと、本当に嫌なんだろうな。


「ティファ!その方に失礼だろう?いい加減離れなさい!」


「いえ、お構いなく。いつもの事ですので。彼女はかなり、混乱しています。もう少し落ち着かせてから話を・・・」


「いいえ!そうやって甘やかすから調子に乗るのです!ティファ!来なさっ・・」


「彼女は僕の婚約者です。乱暴な真似はやめて頂きたい」


ハイト、お前も大概だな。でも、俺はお前のそういう潔い所嫌いじゃねぇよ。そうだな、ちゃんと分かりやすくティファの味方になってやれ。


「ですから、彼女を勝手に僕の手の届かない所に連れて行かれては困ります。落ち着いて話が出来ないのであれば、お引き取りを」


「な!婚約者だと?君が?」


「あーーーーー。えっと、取り敢えずお二人共、長旅でお疲れでしょう?今日の宿屋はお決まりですか?」


「ええ。暫くこの街でティファを探すつもりでしたので」


「では、一度我々の暮らしている宿舎へお越し下さい。ティファも、夕飯の準備あるだろ?今日はこの人達の分も頼む」


「・・・・・・いやです」


そうか。嫌かよ。

そんなに辛かったのか、お前。


「その人達、私の料理なんて好きじゃないんですから」


「・・・・・・ティファ」


大丈夫だ。

そんな怯えんなよ。

ちゃんと俺達が守ってやるって。


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