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【書籍化】ハズレジョブ持ち令嬢?いいえ、磨けば光るチートな魔導具師です!  作者: 沙夜
第一章

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23/92

魔法付与2

短めばかり……すみません(T_T)

************

セレスティア・エーレンシュタイン(偽名・ティア)

エーレンシュタイン侯爵家 長女

十五歳(七歳のフリをしている)

基本LV20

HP:285//285

MP:1050//1050

ジョブ:鍛冶師

状態:健康

魔法:火属性魔法 LV3

   風属性魔法 LV5

   水属性魔法 LV5

   土属性魔法 LV5

   光属性魔法 LV0

   闇属性魔法 LV0

   時空属性魔法 LV1

スキル:鍛冶 LV1

    裁縫 LV5

    編み物 LV5

    料理 LV4

    ☆

************


今まで0だった時空属性魔法のレベルが1に変わっている。


これはルナや精霊王様のおかげかな?


魔法は精霊の助けを借りて使うものだから、ひょっとしてルナに助けてもらえば、時空魔法が使えるようになるのかも。


あとは料理のレベルも1上がった。


独身寮に来て、料理することが増えたからだろう。


それと……。


“偽名”、“フリをしている”って、このステータス、ちょっと悪意入ってない?


いや、間違ってはいないけどさ。


もうちょっと言い方ってものが……。


「お嬢ちゃん?どうかしたか?」


「あ、いえ。ごめんなさい。そうですね、特にお話しするほどの変化はなかったです」


嘘は言っていない。


ただちょっと個人的に気になる箇所があるだけで。


「ということは、スキル欄に“魔法付与”と入っていなかったのか?」


クリスさんの問いに、はいと答える。そんな項目、どこにもなかったもの。


スキル欄に気になるところなんて――――。


「あ」


「どうかしたか、ティア」


思わず出してしまった声に、クリスさんが反応する。


「いえ、スキル欄に変化はないんですけど、実は昔から不思議なところがあって」


「「不思議なところ?」」



カイルさんとアランも興味津々でこちらに身を乗り出している。


ええ〜そんなに食いつかれると答えにくいなぁ。


大した話じゃなくて、ただなんだろうって思っているだけなのに。


不思議なところ、それは私のスキル欄にある、星印だ。


生まれて初めてステータスを開いた時からついていた。


その時、両親にこれなに?って聞いたのだが、そんなものがついているわけない、なにかの間違いだと言われた。


ステータスを軽々しく誰かに話してはいけない、って言われたこともあって、これまで誰にも言ったことはない。


でも、この人たちになら、話してみても良いかもな。


ちらりと視線を上げれば、私の話を真剣に聞こうとしてくれる、三人が見えた。


うん、きっと大丈夫。


そう思った私は、スキル欄の星印について、おずおずと話してみた。


「――――それは恐らく、隠れスキルだな」


私の話を聞いて、クリスさんがそう言った。


なんでも、ごく稀に鑑定持ちでも見ることのできないスキルを持った者がいるのだとか。


そして、それは闇の精霊の隠匿魔法によって隠されている。


「闇の精霊って……私、見たことも話したこともないよ?」


「おそらく、精霊たちが勝手に施したのだろう」


勝手に?え、なにそれ怖いんですけど。


「やっぱりね」


いつの間にか現れた精霊姿のルナが、難しそうな顔でそう言うと、私の肩に乗った。


やっぱりって、え?


ルナは何か知ってるの?


「だが、本人ならば見ることができるはずだ。その星印とやらを、指で押してみてはどうだ?」


タップしろってことね。


確かにやったことはない。


私はクリスさんの言う通りに☆をタップしてみた。


……が、特に変わりはない。


だめかとみんなが落胆する。


うーんタップがだめなら……あ、長押しとか?


もう一度☆を指で押し、そのまま五秒程待ってみる。


しかし変化はない。


まあそう簡単に見れないかと指を放そうとした、その時。


『隠れスキルを閲覧可能にしました』との文字が現れた。


「あ」


「「「あ?」」」


「あら、やっぱり“魔法付与”って出てきたわね」


私にしか聞こえないルナの声が、やけに良く響いた。


これはもう、疑いようがない。


ひくひくと頬を痙攣させながら、観念して三人の方を向いた。


「結論から言いますと、私、魔法付与ができるみたいです」


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