欧米的ランキング
そういえば最近、絶望死という言葉を知った。
薬物の過剰摂取と飲酒、自殺が原因で死亡した人の事を言うらしい。アメリカでは、近年、その絶望死が増えているらしいが、日本ではあまり聞かない言葉だ。日本では絶望すれば自殺すると考えられ、アルコール中毒や薬物も絶望して死ぬほど摂取するくらいだったら自殺を選ぶのではないか。
日本人のほとんどが、自分は無宗教と考える一方、その思想や生活には神道、仏教の考えが無意識で根付いている。それと同じようにキリスト教圏の国では無宗教の人でも無意識にキリスト教の影響を受けているのではないか。
仏教には輪廻という考えがあり人は死んでも生まれ変わる。日本で自殺する人の何割かは、この輪廻を信じ、あるいは信じ込もうとして、生まれ変わったらもっとマシな人生があると思って自殺するのではないか。
そしてキリスト教には輪廻という考えは無く、そもそも自殺は罪悪とされる。キリスト教では自殺は禁止なのだ。なのでキリスト教圏の国の人は、キリスト教徒でなくとも無意識に自殺という考えを持たず、絶望すれば酒や薬物に走るのではないか。
海外では、日本は先進国で国民は規則正しく親切だが、その実、自殺率が高くその社会には問題があるという評価だ。だが、そもそも自殺ということの垣根の高さが違うので、自殺率を持って他国と比べて問題があると判断するのは基準が公平ではない。
キリスト教圏での自殺は日本での自殺よりも遥かに罪の意識が強く、自殺するということはよっぽどのことであり(勿論、日本人が軽々しく自殺するとうわけではないが)。日本の場合は自殺が罪というよりも、他人に迷惑をかけたくないから自殺するという人すらいる。
日本人だったら自殺するほど絶望している人がキリスト教圏では薬物や酒にはしって絶望死しているのだ。
日本では自殺する人が多いから社会に問題があるという評価だが、自殺数ではなく絶望死数を基準にすれば、日本は他国に比べて多いわけではないのではないか。と思う。当然、他国よりも日本は社会に問題がある。という評価も違ってくるはずだ。
ところで最近2つの海外の各国評価を読んだ。1つは寛容さランキングで日本は90位台、もう一つは140位台だった。世界で最も親切な民族とも言われる日本人だが。なぜなのか?
ランキングをつける基準が、週に何回ボランティアやチャリティーに参加しているかどうかだからだ。こんなの欧米的な寛容さであって、日本人、東洋人の寛容さと文化が違う。それを欧米基準で東洋の国の評価すれば正当な評価は出来ない。
ランキングや評価をするとしても、それぞれの国の文化や思想を考慮すべきだ。海外での各国の評価ランキングは、実質的に欧米的理想国家に近い国ランキングだと思う。




