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mission:1.村進入

離れ村へと着いたδチーム。

村への唯一の出入り口の橋を渡り、δチームのリーダー、アルヴォン:アソートが木の陰に隠れ、村の様子を確認し、手を振って他の仲間を呼んだ。

「全員いるな」

アルヴォンが聞くと、皆が頷いた。

副リーダー、デビット:テイル

ジョージ:クラック

ルーズ:アリー

フォッズ:セーヌ。

残りの小部隊を橋に待機させ、五人が中に入っていった。

村は荒れ放題だった。

最初に通り過ぎた一軒家には何か妙な気配を感じたアルヴォンだが、気にしなかった。

そのまま村の中心部へと向かった。

通信機で本部との通信を試みるアルヴォン。

「こちらδ本隊、応答願います」

すぐに返答が来た。

「こちらS.D.E.本部。どうかしましたか?」

アルヴォンが安心のため息をついて、すぐ答えた。

「現在村へと進入完了。中心部へ向かいます」

デビットが回りに気を配って辺りを見回している。

ジョージが連絡が終わるのを待ち、退屈していたところだ。

「では、中心部へと向かい、安全を確保したら連絡を下さい」

「了解」

そこで通信機は切れた。

「よし、行くぞ」

アルヴォンの指令で五人が歩き出す。

先頭にアルヴォン、その後に、デビット、ジョージが続き、

たまにルーズとフォッズが後ろを警戒する。

この動きで淡々と村を進んでいった。

「おかしいな」

デビットが言う。

「さっきから全然γの気配もねぇぜ」

その事は他の隊員も気づいていたらしく、頷いた。

「確かにな、これはおかしい。やっぱりただ事じゃないな」

ジョージが前に銃を構えながら答えた。

足取りは着々と速くなっていった。

しばらくすると標識が見えてきた。

「なんだこりゃ…」

少し木が腐っていたが、大体は読めた。

「村の中心が向こうにあるそうだな、行こう」

フォッズが言い、足取りを速めた。

しばらくは何事も無く、村の中心へと向かっていった。

その途中、アルヴォンが獣の声を聞き取った。

「なんだ!?」

警戒して銃を構えるアルヴォン。

それを不自然に思い、デビットが声をかけた。

「どうした?」

「今…何か雄叫びのようなものが…」

それに気遣ったルーズが軽く言う。

「大丈夫でしょ。さ、すぐそこだから行こうぜ」

何とか無事に村の中心部へと着いた。

そこで約束の通信をする。

「こちらδ本隊、応答願います」

「はい、こちら本部、着きましたか?」

受付の声を聞き、すぐさま答える。

「ああ、とりあえずみんな何も無い。これからどうすればいい?」

受付が声の調子を変えず、答える。

「そちらには何人居ますか?」

「五人だ、私を含めて」

「そうですか、では、少し危険を伴いますが分散して下さい」

アルヴォンが少し戸惑った。

他の隊員は周りの状況確認に必死だった。

銃を構えて辺りを見ている。

それを見て大丈夫だと悟ったアルヴォンが、

「ああ、分かった。分散して探索しよう」

そこで通信を切った。

アルヴォンが皆を招集して言った。

「少し危険だが、君達には分散してもらう」

デビットは反対しなかった。

「大丈夫だ、な、みんな」

その声に反応して頷く。

「ありがとう、では、ルーズとジョージ、使える物や生存者を捜索してくれ」

「了解」

系列をしたジョージとルーズ。

アルヴォンは続けた。

「デビットと私で村全体の捜索で治療薬があるか探してみる」

「あいよ」

デビットの気の抜けた声が聞こえた。

「で、フォッズ…君には一人で安全確保をしてもらうが…」

「大丈夫だ、任せろ」

「頼もしいな」

全員一致で分散は完了した。

三つの組に分けられ、δチーム本隊は動き出した。

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