ミネベア 9mm機関けん銃
ミネベア 9mm機関けん銃
ついにこの銃を取り上げる時が来てしまいました。
99年に自衛隊で採用された装備になります。何ゆえに"けん銃"の表記なのかは採用当時に"拳"が常用漢字ではなかったからだそうです。その後は常用漢字になったので"機関拳銃"でよさそうなものですが、1度決めたものは変えられないんでしょうかね。
あと有名な"エムナイン"と言う愛称もあります。どちからと言うとこれを聞くとM92の方を連想するのはこの手の分野を知る人間の性かも知れません。
指揮官の自衛用として開発された経緯を持ち、てっきり戦車搭乗員用にもと思いきやそっちは89式の折り曲げが配備されるに至ります。これを搭乗員用に配備しておけばもう少し派生した形が生まれたんじゃないかと個人的には思いますね。
装弾数、25発。セミフル切り替え可能。装弾数はこの手の火器としては多からず少なからずと言った感じでしょうか。銃身長は他と比較すると短く、重量もまずまずのようです。全長も平均的に見えます。しかし発射速度はずば抜けた数字ですね。
ストックの類は存在しないようです。TMPみたいに引っ張って反動を軽減させるスリングや他の銃で見られる折り曲げ式のストック等があればもうちょっとマシな未来になったんじゃないかと思ったり思わなかったり。(これは後に手元にある物を使ってなんちゃってな感じでスリングっぽくした模様です)
さて性能ですが、あちこち調べ回っても出て来るのは「単発はまだ当たるが連発は撃てたもんじゃない」「連射時の両手保持は非常に難しい」な情報ばかり。中には単に「嫌い」「醜い」なんて意見もチラホラと、非常に主観的なものが多いですね。元自の方でもあまり肯定的な意見は無い模様です。
まぁ色々と言われているようですが、数値だけ見れば悪いようには思えないのが感想です。極端に大きい訳でもなければ重すぎる訳でもないみたいですし。まぁセレクターの操作に難があるのは事実のようですが……
ズラズラ述べるのはこの辺にして、じゃあコイツを使うとしたら、を考えていきたいと思います。
配備数を考えると一般の自衛官でも触った事がない人は多い可能性があります。じゃあ一般人が持つ? この種の火器を素人が持ってまともにコントロール出来る訳がないでしょう。仲間を巻き込んでハチの巣にしかねません。下手すりゃ自分も弾幕を浴びる確率もあります。ですので、まぁ空挺か12旅の経験者か、もしくはSATやSST隊員等であればまだ使える余地は残されているように思えます。
無論、これに固執する意味は全くありません。MP5があればそちらを使う方が賢明です。しかし、SIREN2のように"これを使わざるを得ない状況"と言うのは考えるべきでもあります。そうなって来ると一気に不安要素が押し寄せて来るのは確かですね。
アクション、ゾンビ、パニックでは十分に活躍出来る展開は作れなくもない、気がします。使う人間を大いに選ぶ銃となるでしょうが。
結論としてはまぁ、経験者が扱う方が見栄えも良いし、不安要素も少ないんじゃないかと。亜人ではかなりカスタムされたモデルも登場してますから、知名度もそれなりにある銃なのは確かです。良い意味でも悪い意味でも、ですが。
マガジンの長さを考えるとMP5よりは野戦向きの可能性はありますね。伏せ撃ちとかはしやすい"かも"知れません。
今回、利権だの値段だのは一切無視しました。悪しからず。




