M3サブマシンガン
M3サブマシンガン
初のカテゴリーとなる第1回はこちら、M3サブマシンガンを取り上げていこうと思います。グリースガンとの呼び名が有名ですね。他にはケーキデコレーターとの呼び名もあるそうですが全く知りませんでした。また製造メーカーが車で有名なゼネラルモーターズであり、その本社があるデトロイトに因んで「デトロイト・サブマシンガン」とも呼ばれているとかなんとか。
作動方式はストレートブローバック、またはシンプルブローバックとも呼ばれる生産性に優れた作動方式です。どんな方式かと言うと、撃発して下がり切った遊底がバネの力によって戻る事により、次弾を装填する方式になります。まぁこの辺は好きな人だけ理解していればいいかなと……
45ACP弾を使用し装弾数は30発となります。発射サイクルが目に見えて遅く、指切りでセミオート射撃が出来てしまいます。これは逆に射撃時のコントロールが行いやすくなり、戦場の兵士たちからは指切りの件も含めて好評だったそうです。
初期のモデルでは回転式のコッキングレバーがありましたが、素材が脆かったようで後に色々と改善を加えたM3A1が生産されました。製造から80年ばかり経過しましたが未だ少数の国では現役のようです。特にフィリピンでは2004年になってから改めて採用をしたと言う逸話もあります。
そしてその【少数】の中に、我が国が含まれているのも事実です。装備更新は終了したものの予備武器として保管されているそうです。これを引っ張り出すような状況になるのは勘弁願いたいですね。
メディアへの露出は第2次世界大戦を舞台にする映画なら勿論の事、様々なゲームやドラマ、漫画で大活躍です。日本では特に「セーラー服と機関銃」で認知度を上げたのではないでしょうか。他には「戦国自衛隊」や「皇帝のいない八月」等にも登場しています。またその認知度を利用してコミカルな演出に使われたりと、意外に見た事のある人は多いサブマシンガンかと思われます。
さて、このM3を日本で使うとしたらですが……
70~80年代当たりを舞台に北海道へ侵攻するソ連軍と戦う自衛隊の物語とかはどうですかね。あとはゾンビパニックで崩壊した日本を舞台に、自衛隊の武器庫で埃を被っていたのを持ち出すとかも良さそうです。動くかどうかと、果たして45口径弾が用意されているのかについては別問題ですけどね。この銃も時代設定をあえて昔にした方が扱い易いかも知れません。
他に考えられるのは、サバゲを題材にしてこれの電動ガンを愛用する人物を作るとか、コメディでギャングの格好をした誰かに持たせるとか、そういう軽い方向での使い方も有りかと。まぁやはりアニメや漫画とか、明確にビジュアルがある作品向きの銃だと思うんですよね。現代のテロリストやらを相手にこの銃で戦うとかはちょっと厳しい気もします。
至極どうでもいい話ですが、個人的に撃って見たい銃の№1でもあります。




