閑話:ハタ迷惑な訪問者 ~カズラ・ボブ~
短いです(;´Д`)
*** *** カズラ目線 *** ***
また皆より早く目覚めてしまった・・・
茶でも飲むかと立ち上がり焚火の傍に行く。
と、そこには人影があった。
ん?俺以外にも起きてる奴が居るのか?
そう思いながら近づけば・・・
「うげぇ」
思わずそう声が漏れてしまった。
「そんなあからさまに嫌そうな・・・」
嫌に決まってるだろうが・・・
そう、そこに居たのはあのスットコ神だった。
なんでスットコ神が居るんだよ・・・
「ああ、他の人には見えませんから大丈夫ですよ」
とニコニコ言うが、なにが大丈夫なんだか。
このスットコ神の言う事なんぞアテになる訳が無い。
「貴方 元の世界で占いやってらっしゃいましたよね?
その影響でしょうか。星読みの適正もあるんですよね。
だからこうやって見えるみたいなんです」
確かに九星気学は趣味でやっていたが、それが何だというのだ。
このスットコ神が目の前にいるってだけで嫌な予感しかないんだが?
「実は大神様達の目を盗んできているんですよね。
あ、お茶どうぞ」
はい?
何を呑気に茶なんか・・・
目を盗んで来たってそれ駄目なんじゃないのか。
それに前もそうやって茶の用意して姐さんにやらかしたろうがよ。
まあ飲むけども。
「で、何してんですか。こんな所で」
「それなんだけどね」
ズズッと茶をすすり一息いれるスットコ神。
いいから早く要件を言え!と言いたかった。
・・・
・・・・
・・・・・
続きはよ?・・・
「ぐぅ・・・すぴぃ・・・」
パコーンッ!
寝てんじゃねぇよ!
思わずしばいてしまった。
「あ、寝てました? それでですね」
ズモモモモッ
背後に殺気を感じた。
「なにをしているのかしらぁ?」
「ひっ、シムカ様・・・」
「ふひゃっ」
びっくりしたぁ、俺まで驚いたじゃないか。
シムカ神はスットコ神の首根っこを掴むと、ペコリと頭を下げて消えていった。
で?・・・結局なんだったんだ?茶飲みに来ただけか?
ありえる。あのスットコ神ならありえる・・・
「あああああ、もおなんだってんだよ!」
「「「 カズラ うるさい!!! 」」」
思わず叫んだら怒られた・・・
あのスットコ神が関わるとロクな事ねえな。
二度と来るな!!!!
*** *** ボブ目線 *** ***
結局皆カズラの声で目が覚めちゃったんだよね・・・
そのカズラはなんでかすでにグッタリしている。
「おはよう。どうしたの?変な夢でもみた?」
変な夢の方がマシだったとカズラは言った。
変な夢の方がマシって・・・
「飲んで見ろ・・・」
見慣れないお茶を手渡された。
口にすると・・・
ブフォッ
なにこれ? よくわからない味がするんだけど。
「鑑定してみろ・・・」
鑑定?・・・ 銘柄:かみはえーるふっさZ 効能:薄毛予防
・・・・
「ぼ・・・僕はフッサフサだよ!!
ちょっとまだチリチリな部分は残ってるけど!
カズラ薄いの?!」
ペシッ
「んな訳あるかー! 俺もまだふっさふさだ!」
「じゃあなんでこんなの飲んでるのさ!」
「貰った、渡されたんだよ!!」
「誰に?」
「・・・
スットコ神・・・」
「え?・・・」
どうゆう事???
カズラが起きたらスットコドッコイの神様がいてこのお茶を手渡されて
シムカ神に引きずられて帰って行った?
何しに来たんだろう?このお茶を渡す為?
「神様が気にするほどの薄毛?・・・」
パコーンッ 痛いよカズラ。
「なんでそうなるんだよ!」
「ごめん・・・」
でも皆の毛布も震えてるからきっと笑ってるよね?
というか、起きてるならこっちに来てよぉ。
読んで下さりありがとうございます。




