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55:ポス草原の旅① ~ボブ~

4F 浸食魔物系?

判んないけどミノタウロスやケンタウロスっぽいのとかいたよ!

体格が同じくらいあったから大剣を取り出した。

女性?雌?どうゆう言い方すればいいのか判んないけど 

いくら浸食されててもさぁ

いくら魔物でもさぁぁ~

服は着ようよ? 着ててよ。 着てください!!

年頃の若者には刺激が強いと僕は思うんだ!

目のやり場に困っちゃうよ!!

もおいっそ 目瞑って戦おうかな・・・


「それは辞めてくれ! 俺にも当たるだろ!!」


それもそうだね! ごめんねダイル!

なるべく足元を見るようにしてなんとか討伐を終わらせたよ。


5F 到着。

ここはスライムしか居なかった。

適当にポコポコ叩いて討伐して

安全地帯に簡易テントを張ったよ!

焚火を用意してお肉を焼きながらお茶を沸かして。

ダイルはスケルトンの事を思い出して笑っていた。


「あの時は唖然としたが、後から思い出すとジワジワくるな」


そうだね、頭蓋骨ってあんなにきれいにポンッて飛ぶんだね!

思い出したら僕もまた笑ってしまった。

そうなった原因は僕のクシャミだからなんだかごめんねスケルトンくん。

さぁお腹もいっぱいになったし、明日に備えて寝なきゃね。

おやすみなさい。スヤァ


次の日 朝食はコナの実で済ませた。

ダイルは初めて食べたんだって!

気に入ってくれたみたいだから幾つか分けてあげた。


6F ここは浸食ゴーレム系が多かったよ!

大きいし硬いしダイルの魔法が通らないのも居て

大斧に持ち替えて戦闘したよ!


ブォンッ バサッ ドスンッ ドンッ


軽いし切れ味抜群だし、さすが棟梁さん!大斧があって助かったよ!

ゴーレムのドロップ品の中に虹色の砂みたいなのがあってダイルは喜んでた!

大技の魔法を使う時の媒体にするんだって!よかったね!

レアドロップみたいな感覚なのかな?


7F ええー?!

ここはカラフルな茸系ばかりで勿論スポアも居たんだけどさ。

大きな傘に丸っこい体 正面?に小さな手 背面に可愛いプリッとしたお尻?!

フルフル震えてて可愛いんだけど!

これ絶対シカが喜ぶやつだよね。

1つ持って帰ったら駄目かなぁ。

【このおばか!】

あ、姐さんに怒られる未来しか見えないや・・・


「見た目に騙されるなよ」


ダイルに言われて僕は気を引き締めた。

浸食されているかどうかの見極めは 最初は難しいけど慣れれば簡単に判る。

全体の色が薄暗くなっていたり、足元や頭上に薄い靄もやが掛かっていたり。

しかもここはダンジョンだから浸食されたのしかいないよね!

フルフル小刻みに揺れてお尻フリフリして踊っているように見えても

それは胞子を撒き散らす前兆なんだよ!

元冒険者のお兄さんに教えて貰ってたからすぐわかったよ!

ダイルはすかさず炎で壁を作って防いでくれた。

これはあれだね!ゲームだとファイアーウォールだね!

範囲狩りの時にグレンやシカが使ってたのに似てるね。

茸系のドロップ品は・・・やっぱり茸だったのには笑ったよ!

ちゃんと鑑定しないと食用か毒茸か判らないから

集落に薬屋があれば持っていくといいみたい。

毒茸も薬の素材になるから買い取って貰えるんだって!

いい事聞いたよ!!


8F 巨大な浸食ガーゴイルが居た。

さすがにこれは・・・ちょっと苦戦したよ!

8~10Fは毎回何が湧くか判らないから ダイルも困るんだって言ってた!


ピカーッ ピカーッ


目からビームがでるよ。

このビームが石化光線なんだって!危ないなぁもぉ。

残りHPが減ってくると自分が石化してジワジワHPを回復しちゃうらしい。

えー、僕達は相手のHP見えないのにズルくない?

石化されると物理も魔法も通らないからやっかいだなあ。

ダイルも攻撃魔法しか持ってないからって眉が下がってたよ(汗)

石化が解除されるまで待って攻撃して・・・を繰り返したから時間かかっちゃった。

ゲームみたいにHPバーが見えればもう少し楽でいいのにね!

そうすれば残りHPあとちょっと!てゴリ押しも出来たのになぁ。

倒し終わった時にはさすがに二人共疲れて、少し休憩したよ。

8~10Fだとリポップまで2~5日かかるみたいだから安心して休めるね!

ちなみにスライムのリポップは半日~1日だよ!


9F 大きめのクラゲみたいなのが3匹


「これはちとやっかいだな」


ダイルがそう言った。

1匹は物理 1匹は魔法 1匹は回復 

そういう組み合わせなんだって・・・

これあれだよね。

ボスとかによくある組み合わせだよね!

て事は回復から倒せばいいんだね!

他の2匹は引き付けるから回復の奴は任せた?! 

回復の奴には魔法が通らない?!

うわあ・・・そうなんだ。僕頑張ってみるね!

とは言っても触手が邪魔なんだよなあ。

うーん・・・

アベ〇ジャーズのソ〇のハンマーみたいに メイス投げたら戻ってこないかなあ。

ブンッ 投げてみた。


ザシュッ クルン ヒュンッ


戻ってきちゃったよ! 凄いけど有りなのこれ?!

棟梁さんもしかしてさ、有名な腕利きの武器職人だったてオチかな?

それともゴムみたいな紐が実は付いててヨーヨーみたいに戻って来たとか?


「 ・・・ 」じぃーっ


うん、ゴムみたいな紐はついてなかったよ!!

まぁいいや! 戻って来るなら時間掛かっても倒せそうだしね!

なんとかなりそうだよ!

て思ったのは束の間だった・・・

触手にメイス取られちゃったよぉ


うーん・・・

仕方ないなぁ。あんまりやりたく無かったんだけどな。

やるしかないかな、あれ!!


ゲームでよく使ってた技なんだけどね。

大剣で人間独楽こまみたいにクルクル周るヤツ!!

けっこう優秀な技なんだけど 目が回るから連発は出来ないんだー。

それに使った後は目が回って気持ち悪くなちゃう・・・

敵にも自分にもダメージがね!!!

危ないからダイルは離れててね! 

気合を入れて気力を集中させて・・・

行くよ!!!


ブンッ! グルグルグルッ

ウ"ェ"ェ"ェェ・・・


ゲームでもさぁ

タゲ合わせるためにモニター凝視するから気持ち悪かったんだよね・・・

早く倒れてくれないかなあ。


グルグルグルグル・・・


そろそろ限界かも。


グルグルッ ヨロッ グルグルグルッ


「ボブ!! もういいぞ!終わった!」


ダイルの声が聞こえたから止まったけど僕はすぐ壁際にダッシュしたんだよね。


ケロッ ケロケロケロケロッ


蛙じゃないよ! 

あー、まだ気持ち悪い。


「ごめんダイル。少し休んでもいいかな?」


僕は地面に寝転がった。

あー冷たくて気持ちいいや。

凄かったな、小さなハリケーンみたいだったとダイルは目を丸くしていた。

3匹共 見事なまでに切り刻まれたって言ってたからよかった、安心して眠れそう。

30分したら起こしてねとダイルに言って僕は仮眠する事にしたよ。

Zzz・・・


うん、寝たら少しスッキリした!

ドロップ品になんだかレアな杖が出たからダイルが買い取りたいって言ったけど

僕はお金なんていらないよ!

だってもう一緒にダンジョンに潜った仲間じゃないか!

皆だってドロップ品は適正職の人にあげてたし!

おかげで僕もいい装備が揃ってたしね!

【仲間から金は受け取らない!】

姐さんはそう言ってたからね!

でもそれじゃあ自分の気持ちが収まらないってダイルが言うから

僕はダンジョンを終わらせて外に戻ったらお肉をご馳走してもらう事にした。

そんな物でいいのか?とダイルは困った顔になってたけど

それでいいんだよ!て言ったら笑ってくれたよ。


10F メデューサだ!

確か・・・目からビームで石化だったけ。

爪には毒があったよね、ゲームではだけど!

目からビームに当たらなければなんとかなりそうだけど、数が多すぎない?


「この数は・・・一気に焼き尽くせればよいが」


うーん、僕も範囲は5~6体くらいだしなあ。


「ダイル 氷魔法は使える?」

「ああ、一応はな」

「じゃぁ氷魔法で温度を下げて動きを鈍らせたらどうだろう?」


蛇系だし効果ありそうじゃない?


「可能かもしれんがそれだと俺達も動きが鈍るんじゃないか?」

「あ・・・」


そうだよね、二人共薄着だしね!気が付かなかったよ!

神話だったらどうやって倒してたっけ?

思い出せ僕!

確か・・・鏡のような盾で位置を確認した?


「鏡があれば・・・」

「鏡・・・なるほど! あの目を見なければよいのだな?

 ならば地面を凍らせて鏡の代わりにすれば!」


ぼやけてしまうから鏡としては使えないけど

位置確認には使えるかもしれないとダイルが言った。

さすがだよダイル!

顔を見合わせて頷きダイルが地面を凍らせていく。

うん、ぼんやりとだけど姿が映ってるから位置は判るね! 

走ると滑りそうだから慎重に、でも確実に。

目からビームが発射されても氷を見ている僕達は石化しない。


ソロリソロリ・・・

えぇいっ!  ピシッ どっかーんっ!!


ダイルがメデューサを凍らせて、僕がそれを叩き割って粉々に。

2人の連携プレイの勝利だね! いぇい!

ふぅ 終わったあ。時間掛かったけど!


「やったね ダイル!」

「ああ、やったな!」


少し休憩して外に戻ったら二人で焼き肉パーティーだね!

うん、疲れてるからコナの果汁がおいしいや。

ごきゅっ ごきゅっ ぷはぁ


ボブ「足元の氷を見ながら動けば安心だね!」

ソロリソロリ

ツルッ

ボブ「ラミアも滑るんだね! あ・・・ツルッ」

ダイル「だから気をつけろと・・・うわっ ツルンッ」

あっちでツルン こっちでもツルンッ

スライム「自分たちの足元だけ溶かせばよかったと思うよ?」

ボブ&ダイル「・・・」


読んで下さりありがとうございます。

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