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27:ボルケーノの町④ ~シカ~

笑いとしての下ネタが出てきますが、フッと笑い飛ばしていただければと思います。

それでも苦手な方もいらっしゃると思いますので、苦手な方は飛ばして下さいませ。


なんだかんだと言いながらイザはクインさんの家へと早々に引っ越して行った。


マロ「とぉたんはおいらたちと暮らすの嫌かにゃ?」

アンコ「とぉたんも一緒に暮らせば楽しいにゃん~」

キナ「とぉたんはあたちと一緒に寝たくないのかニャ?」

チロ「かぁたんずは僕達の事好き好きしてくれるのににゃぁ」


などと猫達に言い寄られたらしいのよ、そりゃ断り切れないよねぇ、クスッ。

もっとも私達もクインさんの真横に引っ越したんだけどね。

その方が何かと便利だしねぇ。

カズラもカズキくんの近所で嬉しいみたいだし。



今日は皆で別行動をする事になっている。

私にはバジの子供が護衛としてついて来てくれているのよ。

バジの子供は昨日ちょうど留守にしていて今朝戻って来たばかりなんだって。

それなのに休む間もなく護衛させちゃってごめんね。

え? ボブに頼まれたから大丈夫って? 無理はしないでね。


そのボブはと言うと今まで集めた素材で初級ポーションを作る事になっている。

今まで作る暇が無かったもんねぇ。

イザとカズラはもうすぐ家LVがMAXの10になりそうだからと掃除や庭仕事をするらしい。

私も家の事をやろうかと思ったのだけど、調味料や食材の確保や種や苗の確保を頼まれたのよね。

ボブが緑の精霊なんだからボブに頼めばよくない?と思ったんだけどね?

成長の手助けは出来ても無からの生成は出来ないから無理!て言われちゃった。

考えてみればそうよねぇ、いくら精霊でも無からの生成は無理よねぇ・・・

と言う事で商店街へと向かった。


途中の公園で、おや?若者が3人なにやらコソコソと話をしながら顔を真っ赤にしている。

なんだろう?あれかな?若者にあるあるの恋の話とか?

ふふっ、にやり。

おばさんそういうのって気になっちゃうのよねぇ~

若い子の恋の悩みとか大好物だよぉ~?ふふっ

(見た目は20代 中身は40代!)

コッソリ聞いちゃおうかな? ウズウズ・・・

ソロリソロリと物陰に隠れて聞き耳を立ててみる(良い子はマネしちゃいけません)


若者A「ええー。お前マジか。」

若者B「おう!そりゃもぉすげぇとしか言いようがなかったぜ」

若者C「どこでやったんだよ?!」

若者B「北の森でだな」ニヤリ

若者A「森か!くそー俺もやりてぇー!」

シカ(なんだ、狩りかレベリングの話かー)

若者B「いつもと違う雰囲気だからさ、そりゃ盛り上がって!」

若者A・C「「 ちくしょー!俺もア〇カンやりてぇー!!!」」

シカ(アオ〇ン? ライカンとかザイカンの系統かな?

    経験値が美味しいのかな?素材が美味しいのかな?)


恋の話じゃなかった、ちぇー残念。

でも経験値か素材が美味しいんならいい情報が聞けたかも!

ガブリエルさんにでも何処の狩場に湧くのか聞いてみようと思いガブリエルさんの家へと向かった。

この時私はバジJrがオロオロしているのに気が付かなかったのよね・・・


シカ「こんにちは~!ちょっと教えて欲しい事があるんですけどもぉ」

ガブ「おやシカさん、いかがなさいました?」

シカ「通りすがりに聞こえて来たんですけど

   ア〇カンって何処に行けば会えますかね?」

ガブ「ブハッ ゲホゲホグェホッ 」

バジ「シカさぁぁぁん、それだと言い方に語弊が!」

シカ「へ? あ、会うんじゃなくて狩る?」

ガブ「ちょ、ちょっと待って、シカさんや・・・」

シカ「あぃ?」

ガブ「ど、何処でそれを聞いたのかな?・・・」


あれ、ガブリエルさんが変な汗かいて涙目になってる・・・

もしかして聞いたら駄目なヤツだったのかなこれ・・・


シカ「商店街付近の公園で若者が話してたんだけど

   もしかして聞いたら駄目な町の重要機密だったり?・・・」

ガブ「ブホッ ゴホッゴホッ」

バジ「ぜんっぜん機密とかじゃないから!そこ勘違いしないで!」

シカ「あれ、ガブリエルさん?! ちょ、大丈夫?!しっかりしてぇぇ」


これまたやらかした感じかな、私・・・

ガブリエルさんが窒息しかけたんだけども(汗)

あ、わかった!レッドリストみたいな絶滅危惧種だったとか、超レアだったとかかな?


シカ「えーっと、私聞かなかった事にして記憶から抹消した方が?」

ガブ「いや、記憶から抹消して同じ事繰り返す方が怖いですね・・・」

バジ「うんうん」

シカ「えーっと?」

ガブ「他の人に聞いたりとかしてないですね?

   特にその若者達には聞いたりしてないですよね?」

シカ「う、うん。聞いてないよ!」

ガブ「よかった、シカさんに何かあったら魔王様に殺されそうですからね」


ガブリエルさんは別室に居た部下に何かを伝えると、部下の人は真っ青になった後鬼の形相で何処かへ走って行った。

   

ガブ「あのですねシカさん。

    ア〇カンて言葉は人前でけして言ってはいけませんよ?」

シカ「はい、わかりました!隠しておきたい貴重なモンスターなんですね?」

ガブ「ん? モンスター?」

シカ「え?モンスターじゃなんですか?・・・」

ガブ「・・・・

    そうか、イザさんが言ってたのはこういう事か・・・

    うん、今すごく納得がいったよ。

    いいかい?シカさん。落ち着いて聞くんだよ?

    ア〇カンて言うのはね・・・

    ゴニョゴニョゴニョゴニョ」

シカ「ヒィィ○▼※△☆▲※◎★●!?」


私は・・・なんてことを町長さんに聞いてしまったのだろう・・・

しかも教えて欲しいって・・・(シロメ)

少し前の自分に言いたい。言葉を選んで聞けと!

尚且つ 若者の話をコッソリ聞くもんじゃないとも言ってやりたい・・・

うわぁぁぁぁ 私のばかぁーーーー!!


ガブ「今度からは何か疑問があったらまずイザさんかカズラさんに聞きなさい。

    イザさんやカズラさんが居ない時は私の所へ来てもいいから。

    不用意に、()()()()()()聞いてはいけないよ?

    今回は変な誤解を招かなくてよかったよ・・・ハァ・・・」

シカ「ご・・・ごめんなさい・・・」

ガブ「バジもなんで止めなかったのさ・・・」

バジ「だって僕だと説明出来ないから・・・」

ガブ「私だってこんな説明したくなかったよ・・・」

シカ「すんまそん・・・」


これ帰ったら 皆に報告しなきゃだめよね?・・・

言いたくないなぁ。

言いたくないけど黙ってても町長さんから報告行きそうだよね。

ハァ・・・

買い出しをすませて、トボトボと・・・

本当にトボトボと帰路をあるくのだった・・・



ズラ「シカァァァァァ!! おめぇはよぉぉぉぉぉ」

シカ「はぃ、すんまそん」

イザ「シカ、言葉を知らないのは解ってたけど知らなすぎる!」

シカ「はぃ、すんまそん」

ボブ「教えてとか言ったら駄目だからね!」

シカ「はぃ、すんまそん」

ボブ「シカは興味あるんだったら僕頑張るよ?」

  「「「 ぶっ 」」」

シカ「ボ、ボブは解って行ってるの?!」

ボブ「解るよ!青い怪しい薬飲んでハッスルでしょ?!」

イザ「それ違う!!」

ズラ「それバイ〇グラ!!」

ボブシカ「「 ???? 」」


良かった。ボブも解ってなかった知らなかった!私だけじゃなかったー!!

その後カズラとイザに「お前等2人はまず疑問があったら俺達に聞け!」と散々怒られた。

本当にすんまそん・・・(汗)

ここに姉さんが居なくてよかった。

姐さんがバングル通して聞いてなくて本当によかったと心から思った。



グレ「シーカーさーんーやー?」

シカ「あぃ・・・」

グレ「もう少し言葉の勉強をしようか? 

   なんなら実践して体で覚えるか?あぁん?」

ボブ「姐さんそれだと僕の体がもたないよ!」

ズラ「まぁまぁまぁまぁ、そりゃ驚かされたけども」

シカ「だってぇ・・・

   ドロップがおいしいモンスターかと思ったんだもん・・・」

グレ「だってぇ、じゃねぇ!

   少しは慎重になれよ、またロリ変態野郎に攫われたいのかよ」

シカ「えー、それはちょっといやかも」

グレ「じゃぁ気を付けろや!」

シカ「あぃ・・・」

グレ「バジ! 次からヤバイと思ったら口に咥えて運べ!

   なんなら口の中に収納していい!」

バジ「わ、わかったよ」

シカ「口の中に・・・」

ボブ「収納・・・」


夜になって、しっかりと姐さんにお説教された・・・

おかしいなぁ、なんでバレたんだろう(汗)


イザ「俺がグレンに話すに決まってるだろ」


あ、そうねそうよねぇ・・・ チーン

読んで下さりありがとうございます。

このネタもゲーム内で実際にあったネタです(;´Д`)

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