神官との闘い
こーこーはどーこーだー。
どうも、迷子のジョナでーす。
現在は地下室みたいな所でさ迷ってまーす。
おや? 上で戦闘の音がする。
もしかしてタクヤが神官とバトル中か?
僕は戦闘をしているであろう場所へ向かうために。
先程まで生きていた魔物の“死体”がある地下室を後にする。
とりあえず、念願の司祭室へ着きました(感動)
扉の向こうでは戦闘の音はやんでおり、巨大な気配を感じる。
まるで、“魔王”みたいな…
「とりあえず、こんに…いや、こんばんは〜」
扉を開けてまず目に入ったのは…
激しい戦いがあったと思われる部屋に魔人化して倒れているタクヤとサリー、そして、Dr.ルーナとその隣には禍々しい剣を持った神官がいた。
「おや? 遅かったですね“混沌の使徒”。アナタの部下はもう戦えないですよ。」
「……。」
神官が話かけるが無視をしてタクヤとサリーに近づく。
首に手を当てて生命活動をしているか確かめる。
どうやら、気を失っているだけだ。
「“混沌の使徒”である貴方には聖なる…」
神官は訳が分からない演説をしている。
それにしても…あの剣は何だ?
“邪神の遺産”の一つか?
いくつかの疑問が浮かぶが分かるのは一つ…“あの剣はヤバい”
今は眠っているけど、起きたら確実に“僕”が死ぬ。
さてどうするか?
神官は演説をしていて時間をくれている。内心『馬鹿じゃない?』と言いたいが下手に刺激してあの剣を“起こす”のは避けたい。
たぶんだけど、あの剣の力で神官が強くなっているけど正直に言うと“僕”の方が強い。
しかし、時間がかかる。
使うか“アレ”を…
「だから、私ノアールが代わって救ってあげよう!」
あっ、演説が終わったみたいだ。
ノアールって名乗る神官が剣を持って襲いかかってくる。
見え見えの剣筋を避ける。
仕返しで『暗黒玉』を喰らわせようとしたが、その前に僕は“壁”に叩きつけられた。
!!??
何が起きた?
僕は確かに“避けた”はずだ。
なのにあの剣から“押し出される力”によって吹き飛ばされた…
「おっと、そういえばあの2人にはこの剣が持つ“スキル”について言ってなかったな。」
ノアールがそう言うと今度は僕の体がノアール…いや剣に“引き寄せられた”。
やばっ!?
ノアールは飛んできた僕を斬ろうと構え、僕は全身に『邪悪なる光』を巡らせ肉体を強化する。
剣が振り下ろされる。
ゆっくりとなっていく世界の中で僕は左腕に強化を集中させて剣が迫ってくる方へ構える。
剣は強化した左腕に当たる。
左腕の骨に剣が当たる感触がして、とっさに『閃黒切断』をノアールに放つ。
ノアールが防御として剣を盾にして黒い光線を防いだ。
ドクン…
その時、剣から鼓動が聞こえた。




