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世界征服を始めました。  作者: 袋烏
第3章 真の悪編
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勇者との戦い(4)

【“皇子”を倒しました100pt加算されます。】

【“貪欲な野望”が発動しました“皇子”のスキル“聖具生成”を手に入れました】

【………】

【スキル“聖具生成”を変換し“呪具生成”にしました。】

【条件を満たしましたので“怪物工場”で“凶化生産(マーガ・ファクトリー)”が可能になりました】

【現在9750pt】


皇子が100ptって(笑)

まぁ、兵士よりはいいんじゃあない?


【“呪具生成”

呪われたアイテムを造る事が可能、ただし『存在している物』にしか対象にならない。】


【“凶化生産(マーガ・ファクトリー)

マーガを2500体以上生産する条件を満たした為、次回からは人間のみへの凶化するポイントが0ptになる。さらに、その他への凶化はポイントが半減される】


“呪具生成”は使えないスキルだな…呪われた道具として裏ルートに流して金儲けする事した使いようがない。

まさに皇子役立たず(笑)


凶化生産(マーガ・ファクトリー)”はマーガを大量生産できるスキルか…2500体も作ったか?

ああ、マーガを放牧してたんだ。

野良のマーガが村を襲って仲間を増やしたんだな…たぶん。


メッセージを確認し終わると勇者の方を見てみる。



彼女は頭がない皇子を見ながらブツブツと何かを言っている。


「な……で……こ………の…」


ん? 小さくて聞こえないな…


「なんで、殺したのッ!!!!!」


勇者…確かアイだったけ?いきなり叫んで僕の方を睨みつけ殺気か?ピリッとくる威圧をかけてくる(効かないけど…)


とりあえず僕は……













後ろを見た。


「いや、お前(ジョナ)に言っているんだよ。」


あっ、そうなの…


タクヤに指摘されて彼女が僕に聞いてきたと分かったので…


「なんでって、君がキドリーを『助けて』って言ったからだぜ?」


「だから、何で殺したのっ!!」


「君は馬鹿か? 僕は彼を“助けた”ぜ? 」


「殺したじゃないっ!!」


「“苦しんでいる“彼を助けてあげたんだよ。」


「え…」


アイは驚いた顔をして僕を見る。


「君はキドリーを“助けて”と言った。 しかし、具体的にどう助けるかを言っていない。 つまり、僕の判断に君は任せたんだ。

そこで僕は“彼がこれ以上苦しまない様に”彼を殺してまだ続く筈だったこれからの


“痛み”

“裏切り”

“憎しみ”

“失恋”

“悲しみ”

“陰謀”

“争い”

“病気”

“疑心暗鬼”

“嘘”

“恐怖”

“堕落”

“嫉妬”

“混乱”

“悩み”

そして

“不幸”から

“助けてあげたんだよ。”


だから僕は間違っていない…間違っているのは“君”なんだよ。」


僕の言葉を聞いた勇者はまるで糸が切れた人形のように座り


「あ…悪魔……」


と呟いた。

それを聞いて僕は笑顔で言った。












「何を言っているんだい僕は君と同じ“人間”だ。 ただ“嘘”という仮面を付けるのを辞めた何処にでもいる“人間”さ。」





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