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世界征服を始めました。  作者: 袋烏
第3章 真の悪編
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勇者との戦い(3)

『“中二病”って何?』


『何故それを知っている。』


『タクヤの記憶にあったんだよ。ほら、魔人になった時に君の記憶が流れてさ。』


『いいかジョナ、その病気は恐ろしい症状なんだ…』


『ふーん、“暗黒の使徒”とか。』


『やめて、それ以上俺の記憶みないでっ!!』



ルアーノ街に行く途中にそんな会話をしたのを覚えといる。

あの後、ジョナはしつこく聞いてきたので仕方なく“中二病”とやらを教えた。

異世界なら問題ないだろうとその時は思っていたんだ。

だって、この世界ならありえそうだから…



でも、“問題ありだった。”





「誰だ貴様!!」


キドリーが突然現れたジョナに言う。


「くくく…我はこの世界を闇に染める“暗黒の使徒”だ…」


はいジョナ君、“中二病”に感染しました〜。


って、おぃぃィィっ!?


何やってるの君っ!!


「“暗黒の使徒”だと!?」


兵士達とか信じちゃったよ…


「くくく…さて、君達にはさっそく死んでもらおうか?」


中二病ジョナはそう言って黒い光を右手に球状に集める。


暗黒玉(ブラック・コア)


黒い玉は兵士達へ飛んでいく、兵士の1人が盾を構えたが盾に黒い玉に触れると、盾に黒い玉の大きさ分の穴ができる。

見ての通りあの黒い玉は“触れるとそこだけ無くなる”物理的防御不可の技だ。


盾の兵士はそのまま腹に穴を開けて死んだ。

それを見た他の兵士はその黒い玉を避ける。


怪物工場モンスター・ファクトリー


ジョナはハイスペックの身体能力で兵士の1人を捕まえて“マーガ”に変えた。

そこからは一方的な蹂躙だった。

マーガは別の兵士を襲い仲間を増やしていきあっというまに全員がマーガになった。


「なる程、それが貴様の能力か…」


キドリーが言う。

兵士達がマーガになっていく中でアイとキドリーは“見学”をしていた。

始めアイがマーガに攻撃をしようとしたがキドリーが“それ”を止めた。

全く、最低な奴だ…


「“暗黒の使徒”、貴様が“白い悪魔”をどんだけ造ろうが、私とアイが滅ぼすっ!!」


「くくく…無駄だ例え私を倒しても私はまだほんの下っ端だ。私の上には四天王がいて…」


ジョナはジョナで中二病末期だし…

ていうか、お前で最後だろ!!!

要らないからそんな設定!!


「くっ!!! そんなにいるのか魔族にはっ!!」


「くっくく…さらに魔王様の右腕である…」


まだ続くのかよっ!!

どんだけいるんだよ!!!

キドリーなんか信じてるしっ!!


「さてと、じゃあ死のうか?」


「っ!? アイっ!! “あれ”をっ!!」


そう言ってジョナは人差し指をキドリーへ向ける。

キドリーとアイは大量の武器を浮かせる。


閃黒切断(ブラック・レーザー)

神々の戦争(ゴッド・ウォー)


黒い閃光と大量の武器がぶつかる。





[][][]


私は…何をしてたんだっけ?


確かキドリーがプレゼントと言ってネックレスをくれて…それから、それからは覚えてないや。


私は周りを見る。


隣にはキドリーがいた。

胸に穴を開けて…


「えっ!? キドリー!?」


「ああ…起きたんだねアイ…」


キドリーは倒れ私は駆け寄る。


「ごめんねアイ…実は君を……」


キドリーは弱々しく口にする。

おそらくキドリーは私を道具で操ったのだろう。


「でも…“暗黒の使徒”は倒し…た…よ…」


“暗黒の使徒”?

何そのダサい名前は…

私はキドリーが指した方を見る。

そこには大量のキドリーの武器が地面から生えており噂の“白い悪魔”が山になって倒れている。


「あ〜あ、フードがボロボロだよ。」


「要らないだろフードなんて。」


突然“白い悪魔”の山から2人の声がした。


「でも、確実にあの男の胸に穴を開けてやったからいいや!」


「下手したら死んでたぞこれ。」


「あはは、まだメッセージが出てないから死んでないな…はい“マーガ”達どいてくれる?」


山から声がやむと“白い悪魔”の山が動き始める。

表面が崩れて中から“白い悪魔”が這い出てくる。


“白い悪魔”以外に2人の男が這い出てきた。


1人は裏切り者のタクヤでもう1人は黒いボロボロのフードと包帯をした男だった。




[][][]


「さてと…」


ジョナはそう言ってキドリーとアイの方へ歩き出す。

キドリーは胸に穴を開けられ虫の息状態でアイは呆然としてこちらを見ている。


「苦しいかい?」


ジョナはキドリーを覗き込むようにして声をかける。

おそらく、顔は笑顔だろう。


「キドリーを…助けて……」


アイがジョナに弱々しく言う。


「うん、いいよ〜」


そう言ってジョナはなんの躊躇いもなくキドリーの顔を“踏み潰した”。





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