Ch3.04 ケース#1343 油断会敵
試験勉強。
試験勉強。
試験勉強。
試験勉強。
試験勉強。
ゲーム。
試験勉強。
試験勉強。
ゲーム。
ゲーム。
試験勉強。
ゲーム。
ゲーム。
ゲーム。
ゲーム。
ゲーム。
ゲーム。
ゲーム。ゲーム。ゲーム。ゲーム。ゲーム。ゲーム――。
そうやっていつしか私はプロゲーマーになっていた。
行動の善し悪しはどうあれ、私自身は現状に満足している。
ただプロになって1つわかったのは、私より強いやつはゴロゴロいるってこと。
反応が追い付かない。判断が遅い。ゲームセンスが足りない。
才能なのか、生物学的なモノなのかわからないが、私にはトップ層にほとんどの場合どうしても勝てなかった。
しかし、偶には勝てる時がある。
最近にそれについて、どうしてだろうとよく考えていた。
「――あら勇者様……? どうしたのかしらそんな武器を手に携えて」
片手にはすでにフルチャージを終えたレールガン。テレパシーで索敵した感じでは周りにコロン以外の敵はいない。
今宵は月が綺麗ですねえ、などともう私が持っている武器のことはもうすでに忘れている。
――やっぱり。
私の魔法の効果って……。
他のプレイヤーではこんな穏やかな表情のコロン姫を見ることさえ出来ないのかな。
運よく今宵は障壁を張っていない。もし障壁が展開されていたならば、こんなにうまくはいかなかっただろう。
ゆっくりと、刺激しないように銃口を上げてエイムを合わせる。
その動作を不思議そうな表情で見ていたコロン姫の表情が、目を徐々に見開き――。
――流石にもう気づいたかな。
「――ふざッ」
断末魔はあげさせない。魔法の展開もさせない。勝負なんてさせてやらない。
絶対にこの強キャラには正面戦闘では勝てない。
でも私にも勝てる時はある。
それが――。
「――敵を油断させる魔法、かあ。そりゃあ勝てるよ。誰にでも」
自分の能力を上げるのではなく、相手が全力を出させなくさせて勝つだなんて。競争社会に最後まで付き合ってこれなかった性分がこんな如実に表れるとは。
なんていじらしい。……アハハ。




