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対米戦、準備せよ!  作者: 湖灯
★コミンテルンとの闘い★

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【コミンテルンとの闘い①】

みなさま、おはようございます(^▽^)/

今日の午後は全国的に晴れるそうです‼

これですと、丁度夕方の日没後にはレモン彗星見ることができるかも!

太陽が沈んだ直後からホンノ少しだけの時間かもですが北西の空に・・・あっ、危ないので運転中は決して見ないで下さい。それに見えると言っても4等級くらいなので街の灯りやライトの灯りに慣れた目では絶対に見れませんから。

そして危険な場所では見ないようにしてくださいm(_ _"m)


それでは今日も一日、元気で笑顔を忘れずに、行ってらっしゃい(^▽^)/

 1月5日。

 その日の正午に陸海軍の上層部を招集して統合作戦会議を開いた。

 もちろん会議は張学良の東進(北京方面侵攻)への対応について。

 会議の時刻が近くなり、出席者が続々と席に着き始めたが、目の前のテーブルには未だ会議に使われる資料はなく、少しざわついていた。

 開始5分前になり薫さんが部屋に現れ資料を配り始めると、出席者たちは突然現れた女性職員を前にして驚いていて身なりを整える者も居た。


 議題は先日行われた御前会議で陛下に指示された、陸海軍を統合した作戦の立案。

 内容は昨夜から今朝にかけて行った、机上演習を踏まえたもの。

 現在知り得る確かな情報と言えば、張学良軍が東進を始めたことだけ。


 我々はそれを張学良の北京侵攻だと勝手に決めつけているが、彼の目的が本当に北京への侵攻なのかは確かではないし、張学良の東北軍40万のうち何万人が北京方面に向かっているのかさえ未だにはっきりと分かっていない。

 もっとも始まる前の戦争に確かな事実を求める方がおかしく、目的や行動があからさまに相手に察知されると言う事は戦いが始まる前に既に負けているようなもので、前史におけるミッドウェイ海戦がこれに当たる。


 作戦は常に不確定な要素を踏まえて立案するべきで、不確定な要素とは敵の戦力とその現在位置などで、作戦を練るのであれば自分たちの都合のいいものだけを選ぶのは適切とは言えない。

 だから今回の作戦は、出来る限り不確定な要素を盛り込み、それに対処して行うものとした。


 まず陸軍が先日の御前会議で立案した第25軍の派兵だが、天津に上陸したあと北京―天津―保定を繋げた三角形の真ん中に布陣するというのは、張学良軍が直前で南北のどちらかにルートに進路を変えたとしても臨機応変に対応できる位置取りであることを評価した。


 評価したうえで、本当に第25軍は陸軍の輸送隊だけで無事天津に上陸できるのか疑問を呈した。

 陸軍の参謀たちは国際的に開かれた港なので、確かに有事を想定するならば多少のゲリラ戦的な妨害はあるかもしれないが第25軍の3万5千の殆どは無事に上陸できるし必要とあれば輸送隊は第25軍を降ろした後すぐに日本に戻り追加兵力を投入する準備も整えていると豪語した。


 そこで我々は海軍に聞いた。

 もし海軍が敵の立場であったなら、この上陸並びに追加兵力をどのように阻止するのかと。

 急遽敵の立場に立たされた海軍は少し戸惑っている様子を見せたものの、冷静に現在の中国海軍の状況を踏まえたうえで、艦船による阻止は難しいものの機雷封鎖をすれば十分に上陸を阻止することは可能だと言い掃海能力の極めて低い陸軍の鼻をへし折った。


 では海軍であればどのように動くのかと聞くとまず多数の掃海艇により機雷の除去をしたのち艦隊を湾内に進めると言い、艦隊の編成を聞くと、戦艦長門と陸奥を先頭に金剛級4隻と妙高級重巡洋艦4隻など射程の長い艦船を中心とした艦隊を突入させると誇らしげに言った。

 私が、敵の潜水艦には注意しないのかと聞くと、彼らは質問した私を嘲笑した後、こう言った「柏原少佐、今の中国軍は海軍を持っていないし、まして潜水艦など1隻も保有しておらんのだよ」と。

 他の者も尻馬に乗るように「蚊の居ない冬に、誰も部屋で蚊取り線香は焚かんだろう」と言い会議室に居た海軍だけでなく陸軍の人たちも笑った。


 だが、私の次の言葉で、一時的に笑いは収まる。

「この戦いの敵が単に張学良軍ではなく、本当の敵が隠れていたとしたら、どうでしょう?」


「本当の敵?」

「それは、中国共産党のことか?」

「中国共産党であれば、さほど問題にはならんだろう。何しろ奴らは重慶より北西に居るのだから」

「確かに東部や南部にも居るには居るが、それらはゲリラ戦を行う小規模な部隊だけ」

「スズメバチの巣に攻撃を仕掛ける少数のミツバチなど、取るに足らない存在だ」

 一時的に止まっていた笑いが、また顔を覗かせる。


 しかし私が次に言った言葉で、そのような笑いは2度と起こらなくなった。

「もしこの戦いの影に隠れているものがコミンテルンだったとしたら、それでも笑っていられますか?」(※コミンテルン=国際共産主義運動の指導組織でスターリンの外交政策に深くかかわる)

 一瞬にして笑う声は消え失せ、騒めきに変わった。



「ソビエトが噛んでいるというのか⁉」

「モンゴルからも、そして朝鮮からも、ソビエト軍が国境を越えたという情報は入っていないぞ!」

「第一ソビエトは、いまドイツの動きに注力していて、大規模な地上軍などこの極東に派遣できないはずだ!」

「ましてここで日本に戦争を仕掛けたあとに、ドイツに攻め込まれれば二正面作戦となり勝つことは難しくなる!」

「スターリンは、そのために日ソ中立条約を提案したのではないのか?」


 騒めきの中で誰かが言った。

「諜報工作と、潜水艦?」と。

 その言葉に、一同の声が鎮まる。



 朝鮮国内での今回の事件に関する報道は、同じ国にもかかわらず北と南で温度差があった。

 南部の反応は日本とよく似たものだったが、北部ではまるで張学良が英雄のように扱われていた。

 しかも張学良がまだ北京にも到着していないこの時期に、朝鮮軍の一部は中国との国境線に部隊を集結させた。

 誰もが緊急の事態に備えて、早くから国境の守りを固めたと解釈しただろう。

 しかし、もしそうでなかったら。

 いち早く満州南部に位置する部隊を北京方面の守りにまわした関東軍にとって、朝鮮軍が南部国境線を越えて出て来ることは全く意表を突かれたこととなるだろう。


 そしてソビエトがドイツ軍のUボートによる作戦を、真似たとしたら。


 ドイツ軍のUボートは大西洋において通商破壊作戦を展開しているとされるが、ドイツ軍はその戦果を公表していない。

 潜水艦は海の中に隠れているから十中八九ドイツのUボートだと分かっていても、それを立証するだけの証拠が乏しい。

 だからアメリカは自国の商船が撃沈されていても、なかなかドイツに宣戦布告を出来ないでいる。

 ウラジオストクには、大規模な海上戦力はなく駆逐艦が10隻程度配備されているだけだが、潜水艦は50隻以上居る。

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― 新着の感想 ―
「ウラジオストクには、大規模な海上戦力はなく駆逐艦が10隻程度配備されているだけだが、潜水艦は50隻以上居る」 まさしく見えない敵ですね! 前史では新大本営の様に熟考を繰り返す組織が無かったのです…
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