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児玉さん。俺、頑張ります!  作者: 虹色
「あとがき」
129/129

感謝をこめて


ええと、「あとがき」です。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

読み終わって、楽しい気分を味わっていただけていたら嬉しいのですが。



このおはなしは、わたしの7番目の作品です。


最初は、高校の図書室を舞台……というか “きっかけ” にした短めの物語をいくつか書こうと思っていました。

基本的なアイデアは浮かんでいたのですが、軸になる図書室の景色を考えているうちに司書をキーパーソンに据えようと思い付き、そのキャラクターが具体的になるにつれて、そちらを主人公にした物語の方が先に具体化してしまいました。


そこで、先に考え始めていた短めの作品につながる部分を織り込みながら、このおはなしを書き進めて来ました。

書いているうちに頭の中で図書室の風景がリアルになり、そこにやって来る生徒たちもリアルになり、彼らの姿や会話も浮かんでくるようになりました。

というわけで、次はそちらを文章にする予定です。


そちらは同じ場所を使っているとはいえ、今回の物語の中には登場していない生徒が中心です。

それに、柊とかすみがきちんと登場するのは1編だけの予定ですので、基本的には別な物語としてお楽しみいただけたらと思います。

掲載するときには、活動報告でお知らせします。

つまらなかったら、ごめんなさい! ……と、先に謝っておきます。




おはなしを書き始めて、もうすぐ2年になります。

気晴らしに始めたことが、今ではまるで中毒のような状態になってしまいました。初めのころに比べると、だいぶ落ち着きましたが。

子どものころは作文も感想文も苦手だったのに……。


とは言え、この「あとがき」のように、他人に読んでもらうものに自分の気持ちを自由に書くのは苦手です。

優等生的な気質……というよりも、見栄っ張りと言った方が当たっている気がしますが、他人にどう思われるのか、子どものころからとても気になってしまうのです。

そういう性質が出てきて書くことと書かないことを選別して、優等生的なことを書くか、必要最低限しか書かないかのどちらかになってしまいます。

今も、書くラインをどこに引くか悩んで、書いたり消したり、とても時間がかかっています。



今回のおはなしを書き始めて間もなくのころ、生活上、大きな変化がありました。

わたしにとって一番大きな不安がなくなったのです。

ここでの活動はそのストレスから逃れる意味もあったので、そのことで、書けなくなったり、雰囲気が変わったりするかも……と思いました。

けれど、特に作品には変化はなく、結局、ストレス解消は言い訳で、自分は書きたいから書いているのだと気付きました。

そして、どれほど大きな不安があっても、自分には常に “お気楽” な部分があったのだなあと。

それとも、書くことで、それを守って来たのでしょうか……。


ちょっと重い感じになってしまったかな。すみません。




続けていると、読みに来てくださるお客様がだんだん増えてきて、とても嬉しいです。

いつも、「どうやって見付けてくださっているのかなあ」と考えています。

ものすごい数の作品の中から、わたしの作品を “読んでみよう” と思っていただけたことが本当にありがたいです。


一方で、途中の活動報告でも書きましたが、具体的な数字にうろたえてしまったりもしています。

それほど大騒ぎするような数ではないのかも知れませんけれど、わたしは慣れることができず、「期待に応えなくちゃ。」と緊張したりもしました。


それに加えて、主人公の仕事の部分を書けば、その仕事に就いている方から「間違っている!」と苦情が来るのではないかと思い、二人の仲良しの話を書けば、「R15に引っ掛かっていたらどうしよう?」と不安になってしまいます。

投稿するときには覚悟を決めているのに……。

“お気楽者” と “小心者” の性格が行ったり来たりしています。


そのような中で、お寄せいただいたご感想やメッセージには、たくさん勇気をいただいています。

自分の作ったものを好きだと言ってくださる方がいるということは、とても大きな支えです。

おかげさまで、今は、数字のことは置いておいて、「書きたいように書こう。」と思えるようになりました。

世の中には良いものがたくさんあるのだから、何もわたしがそこまでプレッシャーを感じる必要はないのだと。

これを仕事にしているわけではないし、読んでくださる方もそれはご承知の上なのだから、…と、ようやく開き直ることができました。

わたしはわたしにできる範囲で誠実に書くことに取り組んで、気に入ってくださる方がいればありがたくて嬉しい。それでいいかなあ、と。



わたしの書くものは「恋愛もの」というくくりには入りますが、コメディというほどでもなく、シリアスでもなく、キャラクターも普通の人で、事件も日常に毛が生えた程度のことしか起こらず……、要するに、あまりインパクトも特徴もありません。

紹介のためのキーワードにはいつも困っているほどで。

自分では “ぼわーんとしている” という表現が一番当たっていると思っています。


そんなおはなしが気に入っていただけるとしたら、 “共感” なのかな、と想像しています。

未熟な表現力ではありきたりの言葉でしか書くことができませんが、読んでくださった方に「ああ、わかる。」と思っていただける何か。そんなものがあれば嬉しいです。

あとは、ほっとしたり、楽しい気分を味わっていただけたら、作者として幸せです。


たぶんこれからも、わたしの書くものは同じようなものばかりだと思います。

でも、書かずにいられない限りは書いて……必ず完結だけはさせようと思っています。

もし、まだ飽きていらっしゃらなければ、またお寄りください。



――― と、ここまで書いて、また悩み始めたので、終わりにします。

だらだらと長くなってしまいました。



高野環奈さま。

記述のアドバイスをありがとうございました。


糸香さま。

素敵なレビューとミスを教えてくださったこと、深く感謝しています。


また、ポイントを入れてくださった方、ご感想をお寄せくださった方、お気に入りの登録をしてくださった方、読みに来てくださったみなさまに、心からお礼申し上げます。



わたしのおはなしは、HAPPYな気分で読み終わっていただきたいと思っています。

なので、読んでいただいた気分を壊さないように、今回は「あとがき」を最終話とは違うページに書かせていただきました。(その勢いで長くなりました。)


本当に、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

また御縁がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。




虹色








2013.3.22

もう一つのおはなしは、『はじまりは、図書室。』です。

5つの短編が入っています。

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― 新着の感想 ―
[一言] 後書きを読んで納得しました。 本作品を読んで感じたことは、過去の嫌な思い出を昇華させる、前向きになる為の考え方を教えてくれる小説かなと。ですので、後書きを読んで『ああ、作者の気持ちが現れてい…
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