第三章73 『空白の信頼関係』
奏太が平板秋吉に連絡を取ったのは、作戦が始まる前。
その時点で分かっていた情報と、現在の状況。それらを合わせて推測すると、ある程度アイの行動に理由づけはできる。
……これはあくまで仮説だ。
人質が体育館にまとめて囚われていたところを、皆が侵入し制圧。しかし、当然ながらブリガンテの構成員たちもそれを奪取せんとするはずなので、アイが残って撃退。
その後、おおかた「危険ですから皆さんは中に残っていてください」などともっともらしい言葉を残し、彼女は移動を始めたのだろう。
事実、それは確かにその通りだ。
メモカを使っていようといなかろうと、『獣人』でもなければまともな実戦経験もない——殴り合いなどの喧嘩であっても、普通の人はそうそうしない——ため、はっきり言って一般人が出て行っても、無駄死にの可能性の方が高い。
あるいは、足を引っ張るか、邪魔をしてしまうか。
それらが起きることを防いでくれただけ、指揮を任せたことが間違いではなかった、と思える適切な判断だ。
ただし、それはあくまでHMA総長が『英雄』であるという視点で見た場合の話。
『不老不死の魔女』となると、また話が変わってくる。
「これもあいつの……藤咲華の命令か?」
巻き込まないように、人質には体育館に残っていてもらう。
それは裏を返せば、外で起きること全てに関わらせないようにする、ということでもある。
「死人に口なし。騒ぎに乗じて俺たちを始末すれば、あとから何とでも言える。……たとえ、俺たち『獣人』にとって都合が悪くなるようなことでも」
そのくらいのことなら、かの魔女はやりかねない。
アザミとは矛先も手口も違うが、藤咲華もまた手段を選ばない人間だからだ。
しかし、それにアイが返す答えは意外なものだった。
「いいえ、私は華ちゃんからそこまでの命令は受けていませんよぉ?」
「…………は?」
「私は『好きなようにやりなさい』とだけしか言われていません。ですから私が求められている役割を終えたのち、こうして自由にやっているんです。納得、いただけましたか?」
彼女の言うそれはつまり、人質を救い、ブリガンテを倒すという目的は既に達したため、自分の意思に従って彼女が奏太たちに敵対しているということ。
HMA本来の役割を考えれば確かに納得だが、じゃあそうですかと頷けるわけではない。
「お前は食人趣味でもあるのかよ?」
「いえいえぇ。私は獣が好きなだけですよぉ。本性も、体も、中身も見た目も。内外の味はなかなか深いものがありますし、中には珍しいタイプもあるんですよぉ。たとえば——」
「俺やアザミもその一つだって言うのか」
「ええ。『ユニコーン』に『銀狼』。素敵だと思いませんか? 見た目もさることながら、強さは本人の努力もあって他の者たちとは一線を画す。私、先ほどの戦い、見ているだけで興奮してしまいましたよぉ?」
いつの間に見ていただとか、獣を食べるといいつつ半分人を食べているのと変わらないだとか。
そもそも、明らかに常人と考えがずれているとか。
言いたいことはたくさんあって、いくらでも浮かんでくる。
だが、それよりも奏太の頭を支配しているのは、
「アザミと俺はもう戦いを終わった。なのに、お前の都合で、こいつを!」
「…………おや」
アイは理解が出来ないとでも言うかのように首を傾げ、両手を開くと、
「奏太君は彼に怒りを抱いていたのでしょう? 恨んでいたのでしょう? 殺したいと、思っていたのでしょう? それなのにどうして彼のことで怒るんです? むしろ喜ぶべきことではありませんか。私は私の欲求を満たせるし、あなたはあなたの今後の障害を減らし、あなたの思う世界を作っていける。『獣人』として、獣として、容赦などしない方があなたのためですよぉ? むしろそうなるべき存在で、そうなるのが獣でしょう? 欲求に従った方が楽になれますよぉ?」
確かに自分でも、どうして怒っているのかはわからない。
アザミは敵で、倒さなければいけない相手。姉妹のことも許してはいないし、この一連の事件の中で彼はたくさんのものを巻き込み、傷つけすぎた。
だが、その彼を奏太は殺しはしなかった。彼は間違いなく奏太を殺そうとしていたというのに。
甘さと言われても構わず、今度また邪魔をするのなら何度だって倒してやると、別れを告げたのだ。
理由があるとすれば、きっと奏太が彼を見逃した理由と合致し、それをアイが踏みにじったから。
世界は黒か白か、どちらかで結論づけられるものではなく、きっと彼とも分かり合えるだろうと。アザミにもまた、幸せになる権利は平等にあるのだという想いを踏みにじられたから。
「…………他のみんなは、どうした」
「答えればあなたの獣は殻を破ってくれるのでしょうか?」
「——、お前の思う通りにはならない」
「ふむ」
奏太は首元のネックレスに手で触れ、深呼吸。
先ほどまであった、他の戦場の音は消え去っている。アイが片付けたからなのか、あるいは別の決着がついたからなのか。
体の節々が痛い。立っていられないほどではないが、激しい運動をしようと思っても、長くは保たないだろう。結果は目に見えている……が、素直に逃がしてもらえるはずもなければ逃げる気もない。
そもそも、そうやって仕方ないと諦められるほど奏太は器用な性格をしているわけではないのだから。
「俺はお前の言う獣になんてならないし、アザミを殺そうとしたお前を放っておけない。だから、戦う」
「——あぁ、それもまた一つの選択です。私としては、それだけ獣として圧倒的な力を持っていることを考えると、もったいないと感じるところではありますけれど」
それ以上の言葉を続けず、集中。
腹底が削れるような痛みに奥歯を噛み締めながら、奏太は『纏い』を発動する。
そのまま駆け、
「良い速度ですよぉ。動きにも迷いがない」
「——そうかよ!」
これといった構えを見せず、ぶらんと両腕を下げたままのアイ。
長身の『壊女』に連続して攻撃を繰り出す。
右の拳を振り抜き、やや重心を前に。それを利用し勢いの乗った左の掌底、膝を沈めたまま放つ回し蹴り。いずれも避けられ、地を滑るように距離を詰める。
再びの右拳——と思わせて、寸前で手を開き、服を掴んで彼女の体を引き寄せる。左の掌底を腹に、
「——残念、です」
挟み込まれた右手に威力を相殺された。
弾かれ、奏太の体が僅かに後ろへ倒れるも、途中までは重力に従って、その後からは逆らって後方宙返りの要領で蹴りを。これも避けられる。
休ませる暇など与えない。
姿勢を低くし、地を駆ける。
足元まで迫り、直上へ跳躍。顎先を狙った右の掌底、体を捻って左右の蹴り。アイに顔を引き、左右の手で攻撃をいなされる。
奏太はそのまま地面に両手で着地、回転して回し蹴りを連続で当てようとするが、
「少しずつ、速度が落ちてきていますよぉ? ——あぁ、本当に残念です。あなたの全力と戦ってみたかったのですが」
一見何も構えていないように見えて、その実どんな攻撃にも対応できるほど隙のない構え。むろん、それは彼女の反射神経からなるものなのだろうが……これも彼女には通用しない。弾かれ、避けられ、受け止められる。
ならば。
体を跳ね起こし、距離を詰め、両手を熊の手に。右の掌底に左を重ねるように、両手の掌底を彼女の腹に向けて放つ。
避けるには僅かに遅い。ならば弾くしかないだろうが、
「……おや」
ここにきて初めて、一撃が彼女に通った。
片手で効かないならその二倍の力だ。単純で分かりやすい力がぶつかり、勢いを殺しきれなかった彼女の体が双掌底の威力に、
「…………効いてないのかよ」
「——ぁは。でも、今のは驚きましたよぉ」
否。何年もの間、『獣人』を相手にしてきた『壊女』は、既に満身創痍の身である少年に沈められるほど易くはない。
彼女は吹き飛ばされることなく、少し残った衝撃に、ただ体をくねらせただけ。
お腹をさすってはいるが、恐らくそのアクションでも過剰なものだろう。奏太がそれだけ弱ってきているのか、あるいは彼女の防御が硬すぎるのか。
既視感があった。確かそう、彼もまたアイ同様に人並外れた力と頑丈さを持っていたはずだ。
そしてそれを思い出すと同時に、言葉が届く。
「では私も——驚いてもらえると、嬉しいですよぉ?」
「な……っ」
構えを見せてくれたおかげで、咄嗟に反応することは叶った。
アイは長い左足で大きく踏み出して、腰を落とす。弓でも引くかのように左手を前に、右手を後ろに。そのまま体が————加速。
振り絞られた右腕が正面、奏太の体を撃ち抜いた。
「ご、ぉ」
両腕を挟み、地面から足を離さないように踏ん張ってもなおその威力は消えない。体中の臓器がひっくり返る感覚とともに、吹き飛ばされる。
幸いだったのはその遙か後ろに校舎があったことだろう。数秒も経たず背中から衝突、鈍い痛みが全身を駆け抜けるともに、肺から酸素が一気に飛んだ。
口から吐き出る血、点滅しかけた意識。はっきり言って、相当にまずい。
視界の半分が赤に染まる中、何とか治癒は行えるものの、戦闘を継続できるかと言われればかなり厳しい。ダメージもそうだが、アザミとの戦闘を終えてからほとんど時間を挟んでいないのだ。本来ならばこうして動くことすら難しいというのに。
「意識は失っていないようですね。まだ戦闘を続けますか?」
「続、けなくとも、お前は勝手にやるだろうが……」
「まあ、確かにその通りですよぉ。私は私が思うままに、あなたたちを貪り尽くします。骨の髄まで美味しく、ね」
それはごめんだなと思う。
思うが、立ち上がるには体力が損なわれすぎた。体がふらついて、力が出ない。
「——あぁ。言っておきますが、二人が先の戦闘のような力を出せるのであれば、私がこうして圧倒することもなかったでしょう」
「なにを……」
「お二人への気遣い、です。アザミ君もあなたも、既に力を使い切ったから為すすべもなくやられる。私が狙ったわけでもなく、運命が作り出した状況というわけでもなく。たまたま今この時だった、というだけですよぉ? 男同士の戦いに邪魔をするのは無粋。だから終わった後に来たんです」
無駄な気遣い。
邪魔をされるよりは遥かにマシだが、どちらにせよ現在の状況はとても良いものとは言えない。
壁に手をつきながら立ち上がるも、治癒に力を使ったことで『纏い』が切れかかっている。
こんなことなら葵から何かもらっておくべきだっただろうか。いや、一つだけならもらったにはもらったが、今使っても無駄だ。
ならば、取るべき選択は一つ。
「……最後まで、戦うしかないよな」
食われるのもやられるのもごめんで、悔しくて苛立ちが募る。
だが、奏太もアザミも、そして恐らくは他の戦場の誰もが、力を使い果たした。
だから救援は望めず、だから奏太は最後まで抗う。仕方ないなと受け入れてたまるものかと、最後まで。
「——ソウタおにーさん、ボロボロだけどだいじょーぶ?」
「…………お前は」
と、そこで二人の間に声が割って入ってきた。
後ろ向きな覚悟とは真逆の、元来の彼女らしい——いや、少し違うかもしれない。どこか寂しげな、けれど嬉しさの方が圧倒的に多いような、そんな声。
終わりを確信した、蜜柑色の髪と空色の瞳を持つ少女だ。
「ユズカ。本当に、良いんですね?」
「ん。だってみんなバテバテだし、アタシはほら、卒業式……だっけ? そんな感じのだし」
「無茶はしないでくださいね」
「そこはだいじょーぶ。この戦いで全部終わりだけどさ、アタシたちはこれからだってみゃおみゃお言ってたし」
それから、彼女の傍らにいるのはクリーム色の髪の少年。彼は少女ユズカと視線を交えると、そのままこちらへ向かってくる。
「大丈夫ですか、奏太さん。アザミとの決着がついた矢先にこれとは、大変でしたね」
「まあ……ってそれはいいんだ。二人とも無事で良かった。…………けど、ユズカは」
「問題ないとは言えません。ですが、一度目とは違うんです。今のあの子は」
奏太の知らないところで、彼ら二人には何かしらの変化があったのだろう。確かにどちらも晴れやかな表情をしているが……正直言って、不安ばかりだ。
どうやらユズカは奏太たちと違い、まだ限界には達していないとはいえ。
「でも、今は任せるしかない、か」
どうしても一度目の敗北がちらつくが、元々彼女は奏太よりも遥かに強い。今は力を借りる他ないだろう。
それに、
「……葵。頼みがあるんだ」
「——、内容によります」
「連れて行ってもらいたいところがあるんだ。アイを倒すために」
奏太は口の端から血を流しつつ、そう言った。
*** *** *** *** *** *** *** *** ***
——激しい戦闘が繰り広げられている。
ユズカは元々、同年代の女の子に比べて背丈が高めだ。
運動能力も高く、奏太と同等なことを考えると数年後には間違いなく敵なしと言っていいほどの逸材。
戦闘は主に全身のバネを利用した、高低様々な立体感のある動きから繰り出される攻撃を得意としていた。
特に距離を詰める際には低姿勢のままであることが多いため、身長差があればそれだけ捉えづらく、厄介な相手となる。
たとえば相手がアイのような、女性にしてはやや高い——というか男性でもそう多くはない——目測で百九十は超えているのではないかという長身の場合は、実は相性が良かったりするわけで。
「……強いな」
「ええ。あの子もアイも、どちらとも」
離れた場所で彼女らの戦闘を見ていると、思わず息を呑んでいる自分がいる。
『昇華』を使っている時の自分はあんな感じだったのだろうか、と思う。
がむしゃらに戦っていたため、細かい感覚までは覚えていないが……ユズカたちもまた、絶大な戦闘力を誇っていることは確かだ。少なくとも今、見てそう思うのだ。
アイが放った、あの突き。
それに対してユズカは恐れることなく突っ込み、当たる寸前で体を逸らし、彼女の足元へ潜り込む。突きを繰り出したままの腕を下から弾いて体勢を崩しつつ、同時に空いたもう片方の手で掌底。
直撃、とはならないが、アイの動きに乱れが生じる。
「——ぁは、素晴らしいですよぉ! あなたのその、迷いのない動き! 一切の加減もなく、一切の乱れもなく、一切の迷いもなく!」
「ずっと思ってたけど、おねーさん、かなり変だよね——っ!」
それは奏太が実際に体験したものとも、HMA本部で目にした光景とも違う。
攻撃を弾き、避けてばかりだったアイの動きが徐々に変化していく。
攻撃を弾かず、避けず、その分を全て攻撃に回す。長い手足を利用した突きを、蹴りを、手刀を。肘打ち、掌底、極め付けには噛みつきを。
攻撃は最大の防御、だったか。
その攻め一辺倒の動きは、人というよりは獣。
彼女が何度も口にしている、本能や獣という言葉の通りな戦い方だ。
ユズカも最初はその変化に驚いていたものの、すぐに順応し、対応する。
手足の長さにかなり差があるため、それを避けるために相当の運動量を求められるが、その差すらも埋めてしまうほどに素早く動き、互いに鈍い攻撃を当てていく。
現時点で実力は互角。卓越した戦闘技術と経験が伴った二人の戦いには、決定的な一撃が存在しない。ゆえに、
「…………テメェ、何してやがる」
「起きたか」
と、そこで視界の下、地面に倒れたままだったアザミが起き、こちらを睨んでくる。
今自分の身に起きている変化に気がついたのであろう、不機嫌な声。
それもそうだろう。だって奏太は、
「テメェ——なァんで俺の体を治してやがる?」
正しくは、少し前に治し切った。
本来、敵の立場であるアザミの損傷——アイの尋常じゃない力で噛み千切られたらしい右腕を、だ。
理由は先ほど中途半端な治癒しかできなかった、ということもあるが、それよりも奏太が求めたのは、彼が『銀狼』でありキングであるという点。
「……俺とお前は敵同士だ」
「あァ?」
「同じ組織の奴らをモノとして扱って、自分の恨みを晴らすためだけに世界を壊して奪う。その考えは許せないし、賛同なんてしたくもない。——けど」
ユズカとアイの実力は互角。
身長の差が大きく、ユズカはアイよりも激しい運動を求められる。
となれば当然、時間が経てば経つほどユズカが不利になっていき、勝ち目がなくなる。だが、割り込んで支援するにしても、適合者はほとんどいない。
ユズカと同等か、その次につくほどの戦闘力と経験を持ち、かつ彼女の動きをよく知っている人物。
今の戦場でその条件を満たしているのは、アザミと奏太のみだ。
だから、
「————お前の力が必要だ。手を貸してくれ、アザミ」
敵同士で、実際に拳も交えた。
奏太はその強さも知ったからこそ、彼に頼む。
「ハッ、馬鹿じゃァねえのか、テメェ。敵の俺を治癒したって、協力する保証なんざどこにもねえだろォが」
アザミは笑う。
愚かなものを見るように、くだらないと吐き捨てるように、獣らしく。
ひとしきり笑って、やがて苦々しげに呟いた。
「——もって数分だ。『昇華』はせいぜい切り札程度にしか使えねえ。それも、全身はもう無理だ。無謀な賭けも良いところだってェのに、本気でやる気かよ。三日月奏太」
「ああ。お前と戦うのも、ほとんど無謀な賭けだったからな。それが増えただけだよ」
「……甘ぇな、どこまでも」
葵にここまで運んでもらった時、彼にも言われた。
そんなことをしてもアザミが手を貸すとは思えない。逃げるか、囮にされるだけだ、と。
奏太も断られる時のことを考えなかったわけではない。ないが、奏太は知っている。
彼は絶対に断らない、と。
「目的のためならなんだって利用する、だったよな?」
「テメェは目の前の障害の排除、俺はHMAをぶっ潰すのを大幅に短縮できる、ってェとこか。良い根性してんじゃァねえか」
奏太は彼の手を掴み、立ち上がらせる。
「……奏太さん。アレを使うのは良いですが、奏太さんの言った使い方ではほとんど捨て身も同然で、外したら負けです。それでも——」
「やるよ。それで今度こそ、おしまいだ」
思えばここまで長かったと思う。
自分一人の力ではどうしようもならないことばかりで、焦って、戸惑って、間違えて。
皆の手を借りて、ようやくここまで来れた。
人質を救い、ユキナとユズカを助け、『カルテ・ダ・ジョーコ』を倒して。
アザミとの決着もつけ、最後に現れた『壊女』アイ。
皆が生きて、幸せにたどり着くためにはもうあと一歩。足りないなんて言わせない、届かないなんて思わない。
無茶も無謀も何度も繰り返して、あと一回。彼女を倒して、全部終わりだ。
「行こうぜ、『銀狼』。お互いの目的……いや、誰にも譲れないし曲げられない、それぞれの願いのために————!!」
最強の味方と、最強の敵。
その強さに最も信頼のおける、二人の力を借りて。




