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ニヴェア編1部あらすじ

 大学生のユウは、友人である田中と共に飛行機で語学留学へと向かう途中、謎の光に包まれ事故に遭遇する。目が覚めると、そこは美しい海と不思議な植物が存在する国「ニヴェア」だった。重度の中二病を持つユウは、この状況を「魔王を倒すために召喚された勇者」の物語だと勝手に解釈。出会ったニヴェアの皇女イシュタルと、その護衛であり特攻隊長の女性アリュールに自らを「影の勇者」と名乗る。 浜辺で出会った謎めいた行商人アカツキを含めたやり取りの後、ユウはアリュールたちと共にニヴェア城を目指すこととなる。


 城に到着したユウは国王と謁見する。ユウの尊大な態度とデタラメな武勇伝を、国王は面白がり、彼の滞在を許可する。  城内見学中、ユウは第3王子ラファルの研究室を訪れる。ラファルは錬金術や科学に近い研究をしており、ユウは彼の実験を「賢者の石」や「秘術」と勘違いして絶賛。ラファルはユウの無知さに呆れつつも、自身の研究に関心を持たれたことに満更でもない様子を見せる。ユウは研究室から勝手にポーション(試作品)を持ち出す。その後、第二王子シルヴァンが国境の砦で敵国「ザルガンディア」の軍に包囲されたとの急報が入り、ユウはアリュールと共に救出へ向かうことになる。


 戦場に到着したユウは、アリュールの圧倒的な戦闘力を目の当たりにする一方、初めて人の死を目撃し、戦いの残酷さを肌で感じる。魔法を使おうとするが発動せず、ボールペンで魔法陣を描くなどの奇行に走るが、偶然にも敵を怯ませアリュールを援護する。乱戦の中、ユウは敵将の言葉(作戦指示)が理解できるという特殊能力を発揮し、挟み撃ちの危機を救う。しかし、敵に狙われ「迷宮の森」へ逃走。持ち前の強運と勘で森を抜け、日本の「ミントガム(氷竜の吐息)」を使って敵兵を撃退しながら砦の裏口へ到達する。そこで出会った第二王子シルヴァンは、極度のナルシストだった。ユウとシルヴァンは「選ばれし者同士」として妙に意気投合。シルヴァンの側近アヤメと共に脱出を図る。途中、ユウが投げた岩がシルヴァンに当たるアクシデントがあったものの、ラファルの部屋から盗んだポーションで回復し、窮地を脱する。


 脱出中、ユウたちは行商人アカツキの馬車と遭遇し、城へ送ってもらうことになる。ユウは森で捕らえたザルガンディアの少年兵を連行するが、少年はニヴェアの人間を「悪魔」と呼び、洗脳されているかのような言動を繰り返す。アカツキは少年に何らかの処置をして眠らせるなど、不穏な動きを見せる。城へ凱旋したユウは、その功績を認められ、褒美として城内の豪華な一室を与えられることになった。ルームメイトを選ぶ権利を得たユウは、戦場で言葉を交わした気さくな兵士テオを指名する。テオとの共同生活初夜、ユウは得意げに日本の文化(ネオン、新幹線、漢字など)を「神々の遺産」として語って聞かせるが、テオは先に寝てしまう。  




ついに2部

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