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初眷属

【縮地】のスキルをレベル制では無いよう訂正しました。

 俺はホワイトデビルの死体を無限ボックスの中に放り込む。


 「あんたすげぇなぁ!」


 後ろから一匹のオークに話しかけられた。

 そのオークは周りのオークよりも一回り大きく、また他のオークの肌色に近い色ではなくその肌は真っ赤な赤色であった。


 (何だこいつは。鑑定してみるか。)


 ##


 《種族》オーク亜種

 《危険度》B

 《レベル》32

 《能力値》


【HP】7200/7200

【MP】1200/1200

【魔力】2000

【筋力】4200

【耐久】3800

【器用】600

【敏捷】2700

【精神】1500

【魅力】400


 《スキル》

【HP回復:Level 5】

【MP回復:Level 3】

【槍術:Level 4】

【気配察知:Level 3】

【火魔法:Level 4】

 《ギフトスキル》

【成長:小】

 《固有スキル》

【狂化】




 ##


 どうやらこいつは変わったオークらしい。

 突然変異種とかそんなとこだろうな。


 「まぁ、こんなもんだ。お前名前は?」


 「名前?俺たち魔物は普通名前とかねーよ。変なこと言う奴だな!てかシルバーデビルを一撃で倒すとかあんた本当やベーな!アニキって呼ばせてくれよ!」


 「あ、あぁ。まぁ好きに呼べよ。」


 (名前がないのか。何か可哀想だな。)


 俺がそんなことを考えていると、俺に助けを頼んできたハイオークが此方に向かって走ってやって来た。


 「おぉ!我等をお救いくださり本当にありがとうございます!」


 「まぁ、気にするな。で、お前らの仲間を救ったんだが俺の眷属になるのか?」


 「はい、しかし周りの者達にあなた様の事を説明せねばなりません。少しの間我が家で待っていただいてよろしいですか?」


 「分かった。案内してくれ。」


 そうして案内された家は他の藁でできた家とは違い、木でできたまぁまぁしっかりした家であった。

 中に案内され中にある椅子に座る。


 「何かこの家だけ立派すぎないか?」


 「はい、この家は代々村の長が住む家でございます。他の家と違うのは当たり前でございます。」


 「だからってこの家だけ木でできてるって他の家も木で作れば良いじゃないか。」


 「この家は昔、魔人の方に作って頂いたものだそうで我々では同じものは作れませんので。」


 「なるほどねぇ。魔人って案外いい奴なんだな。」


 「え?あなた様は魔人ではないのですか?」


 (ん?どうなんだ?俺は龍神族だけど魔人に入るのか?よく分からんな。)


 俺はしばらく考えた末、魔人と言うことにしておいた。

 そう言うとハイオークは村の者と話してくると言い待ってくれと言われた。


 「待っとけって言われてもなぁー。何もすることないし、ってか腹減ったなー。」


 そんなことを考えているとある事に思い至った。


 (待てよ、確か【創造】ってスキルがあったよな。もしかして食料とかも出せるんじゃないか?)


 俺は頭の中にコンビニのおにぎり昆布を思い浮かべ【創造】を使用する。


 『思い浮かべているものを創造します。SP 50を消費致しますがよろしいですか?』


 俺は心の中で構わないと念じると机の上にコンビニのおにぎり昆布が出現した。


 (よし!やったぞ!これで飯には困らない!)


 俺はその後、ペットボトル水、おにぎり高菜、鮭を生み出しさらにSPを150消費した。


 何故か久しぶりに食べたように感じた飯は無茶苦茶うまかった。


 食事を食べ終えるとハイオークが帰って来た。


 「村の者達は納得いたしました。それでは皆の者が待っております、それではこちらへ。」


 ハイオークに案内されながら進んでいくと村の広場にはかなりの数のオークが俺のことを待っていた。


 鑑定でいろいろ調べてみたがハイオークの数が4匹、オークの数が98匹、先ほどのオーク亜種が一匹であった。

 どうやら亜種は中々レアらしい。

 またその強さはオークながらハイオークと同じぐらいの強さのようだ。


 「皆の者!このお方が我等をお救いしてくださった方だ!これからはこのお方の手足となる!分かったか!」


 「「「「おぉぉぉぉぉ!」」」」


 物凄いオーク達の声が木霊する。

 正直鬱陶しい。


 俺は歓声が止むのを待ち前に出る。


 「俺の名前はユウ・サガラだ。竜の魔人である。これからはお前たちの主となる。だからと言って別にお前らにこれからの暮らしを変えよとは言わない。安心するが良い。良いな?」


 そうするとまた歓声が上がる。

 鬱陶しい。


 『オーク達が主に忠誠を誓いました。スキル【魔物支配】が発動します。』


 スキルが発動すると全てのオーク達の腕に金色の腕輪が装着された。

 なぜ自分たちの腕に腕輪が付いたのか分からないのか、オーク達は混乱している。

 どうやら魔物支配が発動すると、金色の腕輪が腕に装着するようだ。


 「お前たち!その腕輪は俺の眷属になった証だ!安心しろ!」


 そう言うとまた歓声が上がる。

 後で鬱陶しいから絶対にいちいち反応するなと命令しておこう。


 『眷属の数が100を超えました。《天職》【魔物使い】が【支配者】に進化します。よって《固有スキル》【魔物支配:Level 10】が【絶対支配】に進化します。』


 「ふぇ?!」


 俺は情けない声を上げてしまった。

 どうやら天職は進化するようだ。

 しかも何かしらの条件があるのだろう。

 今回の条件は眷属の数を100にする事なのだろう。


 一応【絶対支配】を【鑑定】で調べてみる。


 【絶対支配】

 レア度:幻想級

 いかなる生物でも使用者に忠誠を示せば無限に眷属にすることができるスキル。

 また、眷属のステータスを倍にする。


 ヤ、ヤッター!

 ド、ドレイハーレムツクレルー!


 俺は自分の自重知らずに呆れるしか無かった。

 

 


 

 

 

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