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ちょっとエッセイでも

脚立アッパーカット

作者: 辻堂安古市
掲載日:2025/11/24

 


「エッセイ」から遠ざかってかれこれ6か月。


「クリームソーダ漂流記season3」のリメイク版である「シン・クリームソーダ漂流記」を書き上げた段階(よそ様で掲載中)で、「もう新規のエッセイは書かないでおこう」と思っていた。



 だけどあまりにもバカバカしい目に遭うと、「もったいない」と思ってしまう。


 ビョーキかもしれない。



 ここで取り上げるのは、私にとってはのっぴきならない「悲劇」。


 ちなみにここのエッセイ、よそ様のタグ付けで「悲劇」と付けようとしたら却下された。何でだ。


 ともあれ、人というのは意図せず「悲劇」に合うもの。そしてそれは、同情はするものの大笑いを誘ってしまうことがあるのも事実だ。


 それを自分の中だけに収めるなんて、もったいないじゃないか。


 ……いや、わかっている。

 それが理想のクリームソーダを求めて1年間漂流した原因だと。バカバカしいと思いつつ、やる気になってしまった末路がアレである。


 ちなみにクリームソーダ漂流記、アレは私にとって間違いなく悲劇の物語である。いくら漂流神に愛されていると言われても、クリームソーダの女神様に愛されていると言われても、決してコメディではないのである。





 で、ここからがエッセイを再開するきっかけのお話。




 その日は朝からお洗濯を干すためにテラスの出ていたのだが、ふと勝手口の傍に生えている木の下を見ると、何やら黒いつぶつぶがいっぱい落ちていた。


(なにこれ?)


 そう思った私の脳裏に浮かんだのは次の2つ。




 A.木の種


 B.虫の糞





 ちなみに私、虫が大嫌いだ。

 その中でも「ウネウネしてるヤツ」は「即殲滅・特A級排除対象」である。

 本来二文字で表せるヤツなのだが、それをキーボードで打つのも漢字を見るのもイヤなので別の表現にさせていただく。


 そして残念な事に「ヤツ」を見つけてしまう。


 答えは「B」。


 即座に過剰とも言える装備を携えて出撃である。見たくないが、止むを得ん。

 奴らを野放しにすると、結局は庭木の剪定を担う私にブーメランが来るのは、火を見るよりも明らかなのだから。





 風の流れを確認し、駆除薬のスミスリンと殺虫スプレー1缶の集中散布!殺虫スプレーの油分が葉っぱをダメにするのは承知の上である。背に腹は代えられぬのだ。


 程なくボタボタと落ちるヤツら。


 うう、思い出したくないっ!

 しまった、これ書いたらイメージちゃうじゃんか(泣)


 完全に殲滅するべく、目を背けて散布し続ける私。憎悪と嫌悪は、かくも人を残虐にさせるのかと、思わずにいられない。




 しかしその時、悲劇が起こった。





「あ」




 脚立からバランスを崩して落下。


 しかし脚立の高さは1m位、大した高さではない!この程度は慌てることなく着地できるっ!



 ガンっ!



「!!???」



 アゴからコメかみに衝撃が突き抜ける。


 すっごい痛い!


 え?何が起きた?


 アゴと頭を押さえて一人道端で悶絶する私。

 これで周りに誰かいれば「大丈夫ですか?」と心配する言葉の一つもなかったのだろうけど、幸か不幸か誰もいない。それはそれでなんだかさみしい。



 ちょっと待て、何が起きた?


 え~と……?






挿絵(By みてみん)







 こーいうことか?

 なんだって脚立の足踏んじゃったかなあ!?




 それにしてもイタイ!

 衝撃が下顎全体に走ってコメかみにまで来るとは…!

 ちっちゃ子にその昔いきなり「昇龍拳」をくらった時以来の衝撃だ。





 この時の怪我はアゴに擦過傷と打撲。

 片方だけぷっくり腫れてるのでまるでマンガの「ケツアゴ」状態だった。

 氷で冷やしたものの、口を開けて物を食べるのがヒジョーにツラかった。


 そして我が家族の反応は心配どころか爆笑と非難だった。

「そんな作業するなら誰かに持っていてもらったらよかったのに」と。


 その時手伝う気なんか0だったじゃん。

 少しは心配の言葉は無いのか。


 オニ。





 皆様、高い所の作業は気をつけましょう。







 追記。


 晩御飯に「タコときゅうりの酢の物」……

 嚙むのがツラかった。


 脚立の使い方、跨ぐように使うのはNGらしいです。上に立つのもダメですって。






というわけで、現在よそ様で極まれにエッセイを書いております。

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