表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/185

case.3 演技

卒業式してきました

これからもよろしくね



「それにしても、アイツら……」


「ああ。よくあんな上物を見つけてきたよなぁ……」


「ヒヒッ……ブヒヒッ……」



 無法都市ムウラに入り込んだ俺とルインは、たまたま通りかかった男たちのグループの会話に“いいカラダのいい匂いの女”や“イケメンな鬼”という言葉を聞き、それが消えた魔帝八皇の面々だと考えた。


 その男たちが、もう一度引き返して見に行くというので、気配隠蔽魔法をそれぞれ使用して透明人間状態のまま、ついていくことにした。


 いい案内人だ。



「確か、転生者ってやつなんだっけか?」


「ああ、そうみてぇだな。なんかアイツに見られると思考が働かないみたいだぜ」


「ブヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」



 ッ……。やっぱりそうなのか。

 “転生者”……


 それに見られると思考が働かなくなる、だって……?



「洗脳系のスキルなのですかね……?」


「ああ、断定はしないが、おそらくそういう類のモノだろうな」



 “目”に何かヒントがあるのか、それとも全然関係ない別の“何か”なのか……。



「おっ……いたいた。ヘヘッ、やっぱりエロいネェちゃんだなァ」


「ブホッ」


「ブヒヒヒヒッッ!!!」



 おい男B……男Cの口調が移ってるぞ……。


 てか、いた?……あれ。見えないけど……



「ルイン、何処に居るかわかるか?」



 俺は、ルインに見えないか聞いてみた。

 しかし、ルインの返事は無い。


 どうしたんだと思い、後ろを振り返ると。



「ヘッ、奴らの言った通り本当に出てきたぜ……賞金首まおうさんよォ!」



 俺たちが尾行していたはずの男たちの内1人が、ルインの首元にナイフを当てて舌なめずりをしていた。

 そして俺はそれに気を取られ、背中をガラ空きにしてしまい、男に触られてしまう。



「ヘヘッ、やっぱ居たかァ!」



 透明化が解除されていく。


 チッ……罠だったか。どうも上手く行き過ぎてると思ってたが……まさかこうなるとは思わなかったな。



「おい、ルインを離せ……」



 俺は手の平に黒い炎……炎属性の魔法“獄炎インフェルノ”を出しながら威嚇する。

 しかし、



「おい、いいのか? んな事してっと、この嬢ちゃんの命はともかく、アンタらが探してる奴らまでどうにかなっちまうかもなァ?」


「クッ……卑怯な……」



 俺は大人しく魔法を消す。

 しかし、ルインまでもが人質に取られるなんて……どうも最近は上手くいかないものだな。


 

「ヘェ、随分と余裕かましてくれるじゃねぇか。もっと動揺すると思ったんだがなァ……。この女を殺しても良いのかい?」


「おい、あまりナメた態度をとるなよ」



 こんな安っぽい男たちの挑発に乗るつもりなんて無かったが、さすがに今のは許容できない。

 ルインを殺すだと?ふざけるなよゴミ共が。



「主様。安心してください。私は、大丈夫です」



 やっぱり。ルインが何一つ動揺していなかったから、絶対に大丈夫だろうと安心していたが、やはり何か考えがあったか。



「アァン? 調子乗んなよこのガキが!」



 ルインを捕まえていた男はナイフを構え直し、そのままルインに斬りかかる。だが……



「遅い。“影陰えいいん”……“闇夜やみよ”……!」



 スッ……とその姿を消したルインは続けて技を使う。


 “闇夜やみよ”……。簡単に説明すれば、相手を切り刻む技だ。もちろん暗殺者御用達の技なので、短剣専用の技である。



「グァァァァッ!」


「お、おい! クソがッ!」



 仲間がやられているのを見た俺の後ろにいた男たちが、俺に脇目も振らずルインを探し始めるが……



「俺を忘れるなよ? ―――“獄炎インフェルノ”」



 少し溜まっていたイライラを吐き出すかの如く、燃え盛る黒き炎を2人の男にぶちかます。



「ァァァァァァァァァァツ! あっつ!」


「ブヒィィィィィィ! ブタの丸焼きになっちまうぅぅぅぅぅぅ!!!」



 フハハハハハ! 案外楽しいな!

 最近の戦ってきた奴らといえば、アスモフィやサタール……強い奴らばっかだったからな……。それに今の俺はかなり強くなっている。


 実はレベルも少し上がったしな。フハハ!



「ルイン、よくやったな。もう出てきていいぞ」


 

 俺がそう呼びかけると、スッ……とルインが現れた。相変わらず、気配が全く感知出来なかったな。



「ありがとうございます! 主様も流石です!」


「ありがとう。それより、コイツら……どうするか」



 全身裸で(切り刻まれたのと燃えたので)倒れている男たちを見ながらそう言った。


 手がかりも無くなっちゃったし……。


 またイチから始めるしか無いか。




 そう、考えた時だった。



「ああ、ここに居ましたか」



 声が自分の上からした。

 俺は上を見上げた。



 すると2人の男が民家の屋根上に立ち、こちらを見下ろしていた。



「何者だ?」


「私たちは……そうですね。転生者、ですよ。貴方と同じ……ね」



 ……ッ!? 俺のことを転生者と知っているのか……?

 いや、だがしかし、この状況……コイツらがアスモフィたちを攫った奴らってことでいいんだろな?



「聞きたいことは山ほどあるが、今は一つだけ聞く。俺の仲間たちは何処に居る。教えろ!」


「……まあそうなりますよね。いいでしょう。私たちも貴方に用がありましたので。ご案内致します」



 そう言って、地面に着地し、「こちらです」なんて言いながら優雅に歩き始めた。


 俺とルインは互いに目配せし、少し不安になりながらも「仕方ない」と、ついていくことにした。



 警戒だけは怠らないようにしないと……。


 あの男たちの言葉も罠……つまり偽証の物だとしてもアスモフィたちを攫った奴らだ。本当にそういう洗脳系の魔法やスキルを使うのかもしれない。


 今、この場でルインを守れるのは俺一人しか居ないんだ。



 絶対に何か仕掛けてくる。コイツらだけには気を許さないぞ……。



 俺は確固たる意志を持って、転生者と名乗る男たちについていくのだった。





◆ ◇ ◆



【ルミナス】


性別 男

種族 半神ミディム

職業 魔王

レベル 17→19

スキル 『支配ルール

    『転生リスタート』/呪い

    『魔道マジック

    『剣技』

    『侵蝕アシッド

    『吸収』

    『弓術』←New!

    『液状化』←New!

    『変身モードチェンジ』←New!

    『【憤怒サタン】』

技能 魔刃

   縮地

持ち物 無し

称号 『魔を突き進む者』

   『罪を背負いし者』

攻撃力 1500→1900

防御力 1700→2100

魔力 2500→3000

ブックマークてんきゅー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ