閑話2 魔王のスキル選択
前回の閑話よりは長い(当社比)
……海底に来たのはいいけど、このバトルトーナメントの組み合わせが決まるまでの時間……暇だな。
俺が特にする事とか無さそうだし。
てか、そもそも何でこんな事になってしまったんだろうなぁ。
まあ、自分の事を好きって言ってくれる人がいる嬉しさは分からないでも無いけど、こんなに大勢居ると、ちょっとどういう気持ちでいればいいのか分からないんだよな。
まあ、ドンと構えておこう。
今の内に、精神力を鍛えておくんだ。
さて、それで結局俺は暇なままなんだが……
(ステータスでも確認するか?)
日本に居たときとは違って暇を潰す要素がこの世界には少なすぎる。
だから寝るかステータス見るか……くらいしか簡単に時間を潰せる方法がないのだ。
と言う訳で俺は早速ステータスを開くことに。
「ステータスオープン」
と、目の前には半透明なスクリーンが現れ、俺はそれをゆっくりと確認する事にした。
◆ ◇ ◆
【ルミナス】
性別 男
種族 半神
職業 魔王
レベル 17
スキル 『支配』
『転生』/呪い
『魔道』
『剣技』
『侵蝕』
『吸収』
『【憤怒】』
技能 魔刃
縮地
持ち物 無し
称号 『魔を突き進む者』
『罪を背負いし者』
攻撃力 1500
防御力 1700
魔力 2500
▶レベルアップにより獲得できるスキルが存在します。以下より3つ選択してください。
・『魔術』
・『弓術』
・『体術』
・『液状化』
・『念力』
・『癒術』
・『変身』
◆ ◇ ◆
おお、結構変わっているな。
ステータスの変化も気になるが、まずはやっぱりこれが目に入ってしまった。
(新しいスキル、か)
どうやらこのゲーム、スキルを入手できる条件が二つあるみたいで、
・一つ。レベルアップによるランダムスキルの選択入手。
・二つ。特定の条件を満たした場合に入手。
と、もうこの世界は疑いようの無い『Scarlet』の中だと確信できたのだが。
一つ目、前者の条件が俺の場合は満たされやすいらしく、なんなら後者の条件は時間が無さ過ぎて充たされないのではと思っている。
そしてその肝心のレベル上げについてもなのだが、それすらも時間が無くてできない始末。
しかしこれは、強敵との戦闘中に自然と上がることが多く、俺からしたらそれは助かる限りだ。
まあと言う訳で、新しいスキルを選択しようと思うのだが。
(一体どれを選べばいいのやら)
今回は効果をゆっくり見る時間がありそうだからな。
一つ一つ吟味していこう。
―――今回の選べるスキル一覧と、その効果はこんな感じだ。
・『魔術』
主な効果として、魔術回路や魔術具のようなギミック的な物を生み出したりするのに用いるスキル。
『魔工』のスキルを所持していれば、スキル合成により『魔工術』へと進化する。
・『弓術』
弓矢による攻撃技術の習得。
技能“魔矢”の獲得。
・『体術』
近接格闘技術の習得。主に、受け身や物理防御上昇などの防御系の体術を獲得できる。
・『液状化』
自分の身体の一部分、あるいは全てを液状化させ、一定時間で元の状態に再生させる。
スキル『吸収』を所持していれば、新たなスキル獲得のチャンスが大きく上昇する。
・『念力』
いわゆるサイコパワー。
念じるだけで物を動かす事ができるようになる。
スキル『催眠術』との合成で、『超能力』となる。
・『癒術』
回復魔法の習得。
主に軽傷の治療にのみ役立つスキル。
蘇生等の大治療魔法は使えない。
・『変身』
スキル『支配』を所持している場合にのみ獲得可能。
『支配』している対象と全く同じな姿形になる事ができる。
解除、変身相手の変更は自由自在。
(さて、どれも魅力的だぞ)
どれを選ぶも俺の自由。
だが、この中から選ぶのはかなり難問な気がする。
本当に、どれも捨てがたい。
しかし、酷なことに選ばなければならない。
さあどうしようか―――
〜30分後〜
よし、決めたぞ。
スキル、選択だ!
▶スキル『弓術』・『液状化』・『変身』を獲得しました。
と言う訳でこの3つを取ったぞ!
理由は単純明快だ。
『弓術』を取ったのは遠距離の物理攻撃が欲しかったから。
そして“魔矢”という魔力のみで構成できる矢を生み出せるのが分かっていたから。
残りの二つは組み合わせで使えるものや、俺専用の物だったからだ。
ふふふ……これでまた新たな楽しみが増えたぞ。
早速この『変身』スキルを使って、悪さでもしてみようかな……。
ふふふふふ――――
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