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case.7 【色欲】の大罪アスモフィ

1




「ルールは簡単。相手は殺さず、力を示す。それだけよ」


「はぁ……了解した」



 何でこんなことになってしまったんだ。

 第一、俺たち側に勝ち目はあるのか?



「なぁ、殺さなければ何をしてもいいんだな?」


「もちろんよ。じゃないとほぼ確実に私たちが勝っちゃうもん」



 ぐぬぬ、さっきから勝利が確定してます系の発言が多いな……。


 俺は平気なんだが、ルインが……



「むきー!! 何なんですこの女! いいですよやってやるですよーだ! 見ててくださいね! 私の主様は今から貴方たちをボコボコにしてやるんですから!」



 ほら……。

 変に煽るからルインが乗っちゃったじゃないか。



「それで、フィールドは?」


「ああ、それは私の方で用意するわ。専用のフィールドをね。それっ!☆」



 アスモフィがくるくる〜っとその手に持ったステッキを回すと、ボンッ!と辺りが煙で覆い尽くされる。



「お、おい、何を……!」



 俺は言葉を言い切る前に驚いた。



「ここは……」


「はい、闘技場です!」



 闘技場……。

 確かに、煙が晴れて見えてきたのは、まるでゲームの世界に出てくるような闘技場。


 見渡す限り何も無い場所。

 ぐるっと周りを取り囲む観客席に、人は居なかった。


 本当にゲームの世界みたいだな……。



 ……いや、ゲームの世界なのか。

 


「は〜いおねえちゃんから提案です!」


「な、何だ?」


「戦う以上、作戦は必要だと思うのです!」  



 まあ、そりゃ……。と、いうか俺たちには作戦どころかそもそも力が足りない気もするが。



「そこで、今から10分間の作戦会議ターイム☆どうだい?!」


「やりましょう主様!」



 さっきからやけにグイグイくるな、ルイン。


 その、なんだ。

 ルインのヤツ、すげぇいい匂いがするんだよな。それに、前かがみになられると、少し胸元が見えそうで、どこを見ればいいのか困ってしまうから……。


 って、俺は何を考えているんだ!



「そ、そうだな!」


「はい、じゃあ開始〜!」



 アスモフィはそう言って俺たちとは反対側に歩いていく。



「あ? おい待てよアスモフィーーーーー!」


 それを追いかけるマノン。



 こほん。

 さて……早速作戦会議としゃれこむか。



「それで、どうするか……。とりあえずステータスを確認しておこうか」


「はい!」



 そう言って俺たちはお互いのステータスを確認した。 




【ルミナス】


性別 男

種族 半神ミディム

職業 魔王

レベル 4

スキル 『支配ルール

    『転生リスタート』/呪い

    『魔道マジック

    『剣技』

技能 魔刃

   縮地

持ち物 無し

称号 『魔を突き進む者』

攻撃力 220

防御力 180

魔力 890


【ルイン】


性別 女

種族 夢婬魔サキュバス

職業 暗殺者(見習い)

レベル 30

スキル 『復讐リベンジ

攻撃力 320

防御力 860

魔力 1830






「なるほどな……」


「見たところ、私たちのステータスでは少々厳しいようですね……」


「ああ、そうだろうな」



 まともに戦って勝てる相手じゃないのは最初から分かっている。

 それならば、弱者には弱者なりの戦い方があるはずなんだ。



「―――ルイン、お前はマノンの相手を頼めるか?」


「マノン様ですか? うーん、自信はありませんが……はい! お任せくださいませ!」



 俺は思い着くがままに作戦を並べ立てていく。

 


 あのバカの対処は、申し訳ないがルインに全部お任せしてしまおう。



(まあ、おそらく勝ち目はほぼ無いと思うけどな……)



 あのバカの魔法の火力は、一度見ただけだが尋常じゃなかった。

 あれをまともに喰らったら、確実に死ぬだろう。



「なあルイン。一つ聞いてもいいか?」


「はい?」


「能力値を逆転させたり、勝負をまるっきり逆転させるような魔法ってあるか?」



 俺のステータスを見てわかったのだ。 



 俺は、弱すぎる。

 いや、もしかしたら俺が出会ったヤツらが全員強すぎるだけなのかもしれないが。


 だが、今の俺が弱いのは確かだから。

 それを補うのはやはり、能力スキルしかない。



「うーん、そうですねぇ。うーん……私が知る限りではそういった魔法は無い……と思います」


「そうか……ありがとう」



 無理か。

 ならやはり、アスモフィへのフィニッシャーは『支配コイツ』になる訳だ。



 と、そんな考えを頭に浮かべた時だった。



「ほいほーい! 準備できたー?」



 アスモフィの声が響く。



 ―――もう10分経ったか。



「はい、じゃあそろそろ始めるよー!」


「こっちは問題無いぞー!」



 アスモフィの言葉に、手を振って返す。

 そしてそれを見たアスモフィは一度頷き、声を高らかに宣言した。




「それじゃあ〜勝負開始、だよ!☆」

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