表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/185

case.14 魔法

先手必勝、奇襲なり



「あ、主様……」



 ルインが不安そうな顔でこちらを見てきた。


 多分、怯えているのだろう。



 そりゃそうだ。

 洞窟を出てから、突然人が変わったかのように殺しをして、何の躊躇いもなく次へ行こうとしているのだから。


 誰だって怖いに決まってる。




 自分でもどうかしてると思うが、全然考えが纏まらない。


 頭がグワングワンとしてきて、でも何とか倒れまいと脚を動かしていた。



(クソ……一体何なんだよ……)



 もういい、次だ……別の事を考えよう。


 そう、半ば自暴自棄になりながら思考を切り替えた。



 うん……と、そうだな。

 まずは魔法を覚えたいんだよな。


 だが、魔法ってったって、簡単に覚えられる訳じゃ無いだろう。


 何か手がかりがあればいいんだが……




 ―――と、そこでちょうど進行方向に人影が現れた。


 あれ……は…………






―――出たな。転生勇者共め……ッ!





 剣を使う勇斗ゴミと、魔法を使うミミゴミと、死霊を操る真奈美ゴミの三人組。

 今度は……今度こそはコイツらからルインを守ってみせる……ッ!



「あのー、何かお困りですか?」



 勇斗が、予想通り話しかけてきた。


 セリフパターンがそれしかないのか、前に話した時と全く同じセリフだ。



「あ、いえ、別に困っていると言う訳では無いのですが……」


「ねえっ、ちょっと勇斗……この子」



 来た……。


 ここでルインが魔族という事が悟られて、俺が咄嗟に嘘をついたんだよな。



 なら、今度も同じように……




―――いや、そんな生ぬるいようじゃこの先も生きていけない、か。



 それなら、先手必勝だ。

 どうせ襲われることが分かっているのなら、先に仕掛けてやる。



「ルイン、下がっていろ」


「え……?」



 俺はそっとルインを後ろに下がらせた。



 そして俺は言う。



「―――待っていたぞ。“転生勇者”たち」


「えっ……何で俺たちが転生勇者だって―――」


「問答無用だ。俺の傀儡くぐつとなれ。『支配ルール』」



▶スキル『支配ルール』を発動します。



 そして抵抗する暇もなく、転生勇者のパーティ一行は脱力し、目から光を失った。




▶橘勇斗、水瀬美怜、滝真奈美の三名を『支配』しました。




 ―――って……いや、待てよ。

 何で『支配』に戻ってるんだ……?


 今、そうである事が当たり前であるかのように使ったけど…………



 その時、ようやく俺は気がついた。


 ステータスに表示されていた、“破滅の願い”の代償について。



(スキルが、消えるのか…………まあ、それくらいなら)




 と、ちょうどそのタイミングで、




▶スキル『ライ』が消去されました。




 というメッセージが現れた。


 『嘘』が消えたか……。まあ、大して便利なスキルっていう訳でも無かったし、問題は無いか。



 さて、話を戻そう。


 『支配』に戻ったのなら、俺は別に構わないが……。

 俺はこの、相手を完全に支配するタイプの『支配』を、そのまま、“完全支配”と呼んでいた。



 そしてさらにそこで、俺は一つ、とある事を思いついた。



(そうだ……魔法を覚えたいんだったら、ちょうどいいのがいるじゃないか)



「おい、そこのお前。ミミ、だったか。―――俺に“魔法”を教えろ」


「はい……」



 と、いう訳で俺はその後、時間にして大体2時間くらい、魔法についての基本的なことを教えてもらった。


 少しやりづらかったが、まあ理解ができたので良しとする。



 魔法の仕組みについて簡単に説明すると、まず魔法は、空気中に存在している魔力素マナを身体で魔力へと変換し、それをコストに魔法を発動する、という原理らしい。


 だから魔力素が濃いところで魔法を使えば、自然と魔力も上がって、結果、魔法の威力は上がるらしい。



 この森は、別名「魔の森」とも言われているくらい魔力素が濃い森だったので、俺が魔法を使うのは全く苦ではなかった。



 それに……とあるスキルも手に入れることが出来た。



 やっぱりこの世界はチョロいな。



(さてと……)



 俺は再び勇者たちに向き直り、そして言った。



「よし、お前らはもう用済みだ。―――って、いや待てよ? よしお前ら、命令だ。向こうの洞窟に言って、雑魚共を殲滅してこい」



 俺はそう勇者たちに命令した。


 使える物は、全部使ってやる。



 まあ転生勇者なのだし、簡単にはやられず、雑魚処理くらいならしてくれるだろう。




「「「はい……」」」

 



 ゆっくりと洞窟に向かって歩いて行く勇者たち。


 


「えっと……主様、私には何が何だか……」


「すまんな、ルイン。後でちゃんと説明するから、今はとにかく、俺の後ろで事が終わるのを見守っててくれ」



 ここはあえて誤魔化した。

 変にルインを心配させたくないからだ。



 

「さあ、俺たちも洞窟へ行こう」


「え、あ、主様! 待ってください!」



 俺も洞窟へと足を向け、それをルインが追ってきた。



 ―――さあサファイア、次はお前だ。裏切ったお前にはそれ相応の“罰”を受けてもらうぞ。




▶スキル『魔道マジック』を手に入れました。

▶レベルが1上がりました。




◆ ◇ ◆



【ルミナス】


性別 男

種族 半神ミディム

職業 魔王

レベル 2→3

スキル 『支配ルール

    『召喚サモン

    『守護ガーディアン

    『憤怒レイジ

    『転生リスタート

    『魔道マジック』←New!

技能 魔刃

   破滅の願い

持ち物 無し

称号 『魔を突き進む者』

支配 ・ルイン

   ・蒼玉竜サファイア

   ・橘勇斗

   ・水瀬美怜

   ・滝真奈美

攻撃力 130→160

防御力 110→140

魔力 420→720

スキルポイント 400

ブクマや高評価、めちゃめちゃお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ