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新一とカオスとゴッドと佳子と競馬場(1)
真琴の当初の目的は、統計学を使って競馬を当てることだった。競馬を始めて、初めて買った三連複は、カスリもしなかった。しかし、今こうやって統計学の知識を身につけ、仲間たちとともに競馬場にやってきたのだ。
「あら、真琴ちゃん。久しぶり」
競馬場に着くと高村佳子の姿があった。
「あ、佳子さん。お久しぶりです」
真琴は、佳子に近づき挨拶する。
「あ、あいつらが、私の友達。前に言っていた彼ら」
真琴は少し離れたとことにいる3人を指差す。
「あ、仲直りしたの?」
佳子は、3人を眺めながら言う。
「ええ、おかげさまで」
真琴は小さく笑みを浮かべる。




