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統計学自主ゼミ(1)
真琴、新一、カオス、そしてゴッドの四人は会議室にいた。
統計学の自主ゼミのためである。大学は自主ゼミを推奨しており、申請すれば自主ゼミ用に会議室を貸してくれるのだ。
4人は早速、教科書を読み始めた。
「あのさ、この統計学の教科書はわかるんだけど、その新聞は何?」
ゴッドが真琴のカバンの上に乗っかっている競馬新聞を指差す。
「何って。競馬新聞よ。この統計学の自主ゼミは、統計学的手法で競馬を予測できるようになるための勉強会よ」
真琴は何食わぬ顔で言う。
「あれ? そうなんですか?」
戸惑うゴッドの横で、新一とカオスは「当たり前だろ?」と言わんばかりに頷いている。
とりあえず、ゴッドも加わり4人で。最尤検定で競馬予想ができるようになることを目標に、勉強会を開始した。




