第四章の登場人物 用語 国の情勢 ※ネタバレあり
◇第四章のあらすじ
トゥサーヌの町を出たガランとアッシュは、案内人のタイガとアインと一緒にカカラ鉱山を目指します。目的は竜脈を知る鉱夫、オラバウルに会うため。道中、小型の魔物を倒したガランたちですが、アインには何か隠し事がありそうです。アイン本人も言えなかったことを気に病みますが、そこで事故が起こります。軽い土砂の崩落。巻き込まれたガランたちはそこで、廃坑道を発見しました。坑道探検の途中に大蛇と遭遇、撃退したときに聖銀を発見します。そしてアインの隠し事が、実は女性であると判明しました。
坑道を抜け、カカラ鉱山に到着した一行は鉱山の監査官ラストール、飯場頭アダモス、そしてオラバウルと面会を果たします。竜脈は精霊が通る脈、精霊がいなくならない限り、いずれ復活するはずだと聞かされ、希望を抱いたガランでしたが、鉱山にオオヒグマが現れます。
傷を負いながら撃退したガランたち。それぞれに不足していたものを改めて思い知った出来事でした。
聖銀発見を伝え、廃坑へと案内したタイガは、見たこともない不気味な魔物と遭遇し、撃退します。その魔物の姿はおとぎ話の化け物のようでした。
ラストールはガランたちに聖銀鉱脈発見の褒章受領を、オラバウルはタイガとアインの武器を入手するためにと、それぞれが領都行きを勧めました。ガランたちは決断します。次の目的地は、領都グランサクソン。領主との対面が待っています。
◇登場人物
◯ガラン ドワーフ族
男性。この物語の主人公。
暮らしていたセミュエン王国の集落で同胞と家族を失い、孤独となった少年。
祖父の遺言に従い、ドワーフの秘伝を知るため同胞を探す旅をする事となる。
ソウジュの里で学び、生きるための力を身に付けた。
使用精霊魔法:《火》《地》《大地の縛り》
本名「ガーランド」
一人称は「オレ」
◯アッシュ エルフ族
女性。この物語のヒロイン。
シベル王国辺境にあるソウジュの里に住む少女。
訪れたガランと友になる。
不完全な記憶を持つ異世界転生者。
転生前は男性。
記憶が不完全なためアイデンティティが揺らぎ、思い悩んでいた。
記憶の景色を実際に見たいという理由で外の世界に憧れ、ガランと一緒に生きるための力を磨いた。
使用精霊魔法:《風》《風の波紋》
本名「アシュリーン」
一人称は「ボク」
◯クー ケンジャフクロウ
アッシュの遣い鳥。
賢い。
◯タイガ ヒト族
男性。ぼうけんもの。
案内人としてガランとアッシュに同行する。
兄はリョウガ。
◯アイン ヒト族
女性。ぼうけんもの。
タイガと同じく案内人として同行する。
兄はリョウガ。
顔に火傷の跡があり、声も嗄れている。
男装しているが理由は不明。
リョウガからタイガと共に「弟たち」として紹介されたが……。
◯ラストール ヒト族
男性。カカラ鉱山支局長。
シベル王国鉱山管理総局から派遣された監察官。
◯ヨゼフ ヒト族
男性。ラストールの使用人。
◯ケインズ ヒト族
男性。カカラ鉱山管理官。
◯オラバウル ドワーフ族
男性。カカラ鉱山鉱夫頭。
鉱夫として竜脈の知識をガランに教えた。
◯アダモス ヒト族
男性。カカラ鉱山飯場頭。
◯ハンナ ヒト族
女性。アダモスの伴侶。
息子アラモスと共に酒屋台を営む。
配送担当。
◯アラモス ヒト族
男性。アダモスとハンナの息子。
カカラ鉱山で酒屋台を営んでいる。
◯ネロス ヒト族
男性。鉱夫。
ラストールの指示で魔物襲来をサクソン領兵団に知らせた。
足が速い。
◯シーロ ヒト族
サクソン領兵団第八小隊長。
◯エレトア ヒト族
サクソン領兵団第八小隊班長。
◯デリー ヒト族
サクソン領兵団第八小隊班長。
◯フォビオ・マクレガン ヒト族
男性。カリバザス王国の魔法士爵。
第四章冒頭でガランたちと挨拶を交わして北へ向かう馬車に乗っていた。
◯リョウガ ヒト族
男性。ぼうけんものたちをまとめる顔役。
タイガとアインの兄。
第四章では名称のみ登場。
◯サガナス・サクソン ヒト族
男性。シベル王国公爵位。
サクソン領主。
作中名称のみ登場。
◯ブラウド ドワーフ族
男性。トゥサーヌで鍛冶をしている。
ガランが初めて異国で会ったドワーフ。
ガランの境遇に感じるところがあり、面倒を見る。
カカラ鉱山の鉱夫頭のドワーフ、オラバウル宛の紹介状をガランに渡した。
別名「ブラウ兄」
第四章では名称のみ登場。
◯クラックス エルフ族
男性。ベテラン狩人。
アッシュの弓と精霊魔法の師匠。
ガランとアッシュに狩猟技術を教えた指導者。
国勢調査隊の四人の中の一人。
第四章では名称のみ登場。
◯ロラン ドワーフ族
男性。故人。ガランの祖父。
ただし血縁関係は不明。
本名「ローランド」
◯ヴィシュカルマン ドワーフ族
イスード王国にいた鍛冶師。
ガランの祖父ロランの弟子。
ジローデンの師。
作中名称のみ登場。
◯ルフター ヒト族
シベル王国スカッチにいた鍛冶師。故人?
ヴィシュカルマンとジローデンを引き合わせた。
ガランの祖父ロランの弟子。
作中名称のみ登場。
◇用語
◯竜脈
ドワーフの言い伝え。
オラバウルから、地脈を通った『精霊』が作り出した山であると明かされた。
霊樹と何か因果関係にある。
◯霊樹
ドワーフ族、エルフ族に取っての象徴的な何か。
季節を問わず常緑と云われ、枯れることがないとされていた。
詳細不明。
◯聖域
エルフ・ドワーフに於ける聖なる墓所。
ドワーフは地脈に、エルフは自然へと還る。
なぜ『霊樹』周辺なのかは不明。
◯精霊
信仰の対象でもあり、この世界に実在する超自然的な力。
限られた者にその力を貸す存在。
◯魔
獣に取り憑き獣を魔物へと変化させる存在。
魔術により変質した精霊であるが、それを知る者は非常に少ない。
◯銘板
エルフ族が聖域に埋める墓標。
ドワーフ族も同様と思われる。
素材はエルフ族は木製。
ドワーフ族は金属製。
◯交易手形
セミュエン王国、シベル王国を含む広域交易の通行手形。
現世界のパスポートのようなもの。
交易条約加盟国であれば通行手形としても使える。
国外を通行するため犯罪歴があると発行できない。
ソウジュは自治が許されているため譲渡が可能。
但し新規発行は出来ない。
◇魔術
西方大陸で構築された邪法。
精霊を強引に縛って自然エネルギーを奪う手法。
魔術陣と魔術呪文を使う。
誰でも使えるが縛った精霊が魔に堕ちる。
主人公たちを含む、アーシア大陸の人々はまだ魔術を知らない。
◇魔法 (本文中、【魔法名】として表記)
魔を縛って自然エネルギーに変換する手法。
魔法陣と魔法詠唱を使う。
精霊が魔に堕ちることはないが元には戻せない。
魔に対抗する精神力が必要なため才能が必須。
形状・効果・範囲は、魔法陣に書かれた文字及び詠唱内容により変化する。
フォビオは巻物を使用したが作中現時点では詳細不明。
◯【焔陣の壁】
円上に火柱が並ぶ炎の壁を出現させる。
◇精霊魔法(本文中、《精霊魔法名》と表記)
精霊に選ばれた者だけが使える。
祈りや同調、共鳴することで発動。
魔術や魔法と違い、触媒や詠唱を必要としない。
我欲では発動できないとされている。
◯《風》
風そのものを増幅させる基礎の精霊魔法。気流を増幅させ、動いている物体を加速させることが可能である。物体を押し上げる、物体に纏わせる等、基礎だけに応用範囲は広い。
ただし、対象の質量や表面積に対して相応の乱気流が発生するため、他の風精霊魔法の妨げになる場合が多い。
◯《風の波紋》
風を利用した音響探知の精霊魔法。動くものが発する僅かな風でも、範囲内であれば動きを探知することができる。
ただし、遮蔽物があれば正確性が低くなり、高低差も基本的には誤差が生じてしまう。
◯《風の囁き》
風を利用して音声を増幅する精霊魔法。どんなに小さなつぶやきでも、声に出せば範囲内の者に聞かせることができる。
ただし、聞かせたい相手を限定することは非常に困難であり、日常生活においては普通の会話に劣る。
類似した能力に《風の咆哮》がある。こちらは主に声で威嚇する時に使うが、非常にうるさい。
◯《浸透する水》
流れる水を察知、操作・増幅する精霊魔法。流れている水であればその流れを察知、流れを操作できる。主に水源の発見に利用するが、熟練者であれば人体に発動させ、血流操作もできる。
ただし、直接触れなければ流れの操作は困難であり、増幅はさらに至難を極める。人体に発動し、血流を整えたとしても破壊された細胞の復元の効果はない。せいぜいがマッサージ効果である。
◯《火》
熱を増幅させる火の基礎精霊魔法。自身の体温より高い熱源があれば、その熱を活力へと変換。筋力を増加させ、身体能力を向上させることができる。
ただし、制御力が低ければ熱傷や着衣発火の危険性があり、使用後には強い倦怠感が現れる。
ガランは槍を扱く摩擦熱を熱源としている。
◯《地》
地の基礎精霊魔法。物が落ちる、人が歩くなど、大地の微小な振動を察知することができる。また岩盤や坑道などを叩けば、既知の鉱物との振動比較による判別も可能であり、金属製品に使用すれば含有量も推測できる。
ただし、風で枝が揺れた樹木なども大地に微小な振動を与えるため、立体物が多くなれば発生源特定の正確性が著しく低下する。
◯《大地の縛り》
地の精霊魔法。自身が起こした大地の振動を増幅させる。増幅した振動の範囲内は運動摩擦力が上昇、急激な摩擦抵抗の増加と足元の不規則な揺れを引き起こし、対象を足止めする。
ただし、発動者自身が振動継続を担うため、発動中、発動者自身の身動きも取れない。当然ながら対象が大地に接していなければ効果はない。
◇情勢
◯シベル王国
ウルラス山脈の南側の中規模国。
北部国境:大ウルラス山脈。
西部国境:西アーシア海。
南部国境:中央アーリア砂漠。
東部国境:旧イースタシア王国。
・辺境領自治区ソウジュ
王国北西部の辺境。
ウルラス山麓付近に位置する。
エルフの隠れ里。
↓
・サクソン領ナナッカ村
ガランとアッシュが最初に立ち寄った廃村。
魔物の増加によりトゥサーヌへ移住した。
↓
・サクソン領ロクサ村
ナナッカ村の東に位置する。
交易隊商経路上にある中継地のひとつだった。
魔物増加と大凶作により領主令でトゥサーヌへ移住した。
↓
・サクソン領トゥサーヌ街
元砦を拡張中の新興街。
拡張計画に合わせ、近隣農村住民を緩やかに移住させるはずだったが難航。
移住による開墾問題や労働問題など、生活環境の変化による社会問題が表面化した。
・トゥサーヌへ移住予定の近隣農村
ゴラン村、ミトセア村、ニケン村がある。
作中名称のみ登場。
↓
・カカラ鉱山
トゥサーヌから北にある鉱山。
↓
・サクソン領都グランサクソン
サクソン領の領都。
作中現時点で名称のみ登場。
・スカッチ
王国東部にある街。
ロランの弟子ルフターが暮らしていたとされる。
ガランとアッシュの仮の目的地。
作中現時点で名称のみ登場。
◯セミュエン王国
アーシア大陸最北の大国。
ガランの祖国。
度重なる魔物の大発生で国内が乱れている。
北部国境:北アーシア大森林。
東部国境:東アーシア海。
西部〜南西部国境:大ウルラス山脈。
南部国境:旧イースタシア王国。
現状国内の情勢は不明。
・聖域の集落
ウルラス山麓にあった集落。
ガランはこの集落で育った。
◯大ウルラス山脈
セミュエン王国西部〜南西部国境でもあり、シベル王国北の国境を兼ねる巨大な山脈。
登山初心者とはいえ、ガランが縦断に三か月かかったほどの難所。
◯北アーシア大森林
セミュエン王国北に位置する広大な森林地帯。
『大森林には魔物が湧く』と云われている。
作中現時点で名称のみ登場。詳細不明。
◯イスード王国
アーシア大陸中央南部の小国。
ロランの弟子でありジローデンの師でもある、鍛冶職人ヴィシュカルマンの出身地。
作中現時点で名称のみ登場。詳細不明。




