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ガランとアッシュの旅路  作者: 玲 枌九郎
第三章 キャラバン —砦の街・トゥサーヌ編—
49/85

第三章の登場人物 用語 国の情勢 ※ネタバレあり

◇第三章のあらすじ

 ガランとアッシュは、助けたキャラバン隊と行動を共にしますが、野盗から襲われます。キャラバンと共に野盗を撃退し、交易の中間地点の村へと辿り着きますが村民の姿はなく、武装した集団と出会います。その集団は領主から交易品の護衛を依頼された『危険を冒す、ぼうけんもの』と呼ばれる者達でした。

『危険を冒す者達』を護衛として、キャラバン隊と共に砦の街に着いたガランとアッシュ。街近辺は移住問題や食糧難を背景とし、治安も悪化していました。

 ガランが遂にドワーフの同族と会えたのも束の間、エルフ誘拐事件が発生します。謎の男達の活躍により被害者は救出されましたが、街の代官や衛兵長は謎の男達がソウジュの族長が派遣した調査隊だと知ります。

 一方、食糧難に対処するためにキャラバン隊は動き出し、『ぼうけんもの』は自らを『冒険者ぼうけんしゃ』と名乗り、専門職化を目指すことを決意しました。

 ガランとアッシュも街のドワーフから『秘伝と竜脈』を知る人物がカカラ鉱山にいると教えられます。

 二人の冒険者を案内人としてパーティーを組んだガランとアッシュは、キャラバン隊やドワーフと再会を約束してカカラ鉱山へと向かうのでした。


◇登場人物

◯ガラン ドワーフ族

男性。この物語の主人公。

暮していたセミュエン王国の集落で同胞と家族を失い独りとなった少年。祖父の遺言に従い、ドワーフの秘伝を知るため同胞を探す旅をする事となる。

本名「ガーランド」

一人称は「オレ」


◯アッシュ エルフ族

女性。この物語のヒロイン。

シベル王国辺境にあるソウジュの里に住む少女。

訪れたガランと友になる。

不完全な記憶を持つ異世界転生者。

転生前は男性。

不完全な記憶の国がこの世界の何処かにあると信じて里の外に出ることを夢見ていた。友となったガランと学びを深め、旅に同行することを決めた。

本名「アシュリーン」

一人称は「ボク」


◯クー ケンジャフクロウ

アッシュの遣い鳥。

賢い。


◯ニコラス ヒト族

男性。アーリア商連隊商長。

トーリオ、トーリーの父親。

隊商番頭サガットと実子トーリオをガランとアッシュに助けられ、二人に恩義を感じている。


◯サガット ヒト族

男性。アーリア商連隊商番頭。

隊商が魔物に襲われた際、トーリオと共に囮となったがガランとアッシュに助けられた。


◯トーリオ ヒト族

男性。アーリア商連隊商員。

ニコラスの実子。トーリーの兄。

サガットと共にガランとアッシュに助けられる。


◯トーリー ヒト族

女性。アーリア商連隊商員。

ニコラスの実子。トーリオの妹。


◯デミトリ エルフ族

男性。アーリア商連隊商員。

笛が得意。


◯カミーラ エルフ族

女性。アーリア商連隊商員。

歌が得意。


◯ガイ ヒト族

男性。アーリア商連隊商員。


◯ヴィクトル ヒト族

男性。アーリア商連隊商員。


◯サヴェル ヒト族

男性。元アーリア商連隊商員。

ナナッカ村出身。隊商を裏切り、幼少期の兄貴分であるサンガに誘われキャラバン襲撃に加担した。


◯サンガ ヒト族

男性。はみ出し者グループのリーダー的存在。

ナナッカ村出身。エルフ調達の話に目がくらみ幼少期の弟分サヴェルを引き込んでキャラバンを襲撃した。


◯リョウガ ヒト族

男性。ぼうけんものリーダー。

用心棒、護衛、賞金稼ぎで日銭を稼ぐ、《危険を冒す ぼうけんもの》に身を落としたが、ガランとアッシュ、ニコラスらと知り合って足りないものに気付き、冒険者 《ぼうけんしゃ》を必要な職として認めさせるという目標を立てた。


◯クリス ヒト族

男性。ぼうけんもの。

リョウガの右腕。


◯カーズ ヒト族

男性。ぼうけんもの。


◯タイガ ヒト族

男性。ぼうけんもの。

案内人としてガランとアッシュに同行する。

兄はリョウガ。


◯アイン ヒト族

ぼうけんもの。

タイガと同じく案内人として同行する。

兄はリョウガ。

顔に火傷の跡があり、声も嗄れている。


◯サガナス・サクソン ヒト族

男性。シベル王国公爵位。

サクソン領主。

作中名称のみ登場。


◯ライオネル・サクソン ヒト族

男性。サクソン領・トゥサーヌの代官。

サクソン領次期領主。


◯リアコーネル・サクソン ヒト族

男性。サクソン家の次男。

作中名称のみ登場。


◯ザビウス ヒト族

男性。トゥサーヌ衛兵長。


◯ブラウド ドワーフ族

男性。トゥサーヌで鍛冶をしている。

ガランが初めて異国で会ったドワーフ。

ガランの境遇に感じるところがあり、面倒を見る。

カカラ鉱山の鉱夫頭のドワーフ、オラバウル宛の紹介状をガランに渡した。

別名「ブラウ兄」


◯メリッサ エルフ族

女性。エルフ誘拐事件の被害者。

クラックスら国勢調査隊により救出される。


◯レンフィールド エルフ族

女性。エルフ族の里「ソウジュ」の族長。

サガナス・サクソン公爵にソウジュ独自で行う国勢調査派遣の書簡を出した。


◯ジローデン エルフ族

男性。ソウジュ加工地区の地区長 兼 自警団長。

「火の工房」責任者。

ヴィシュカルマンの弟子。

ロランの孫弟子。


◯クラックス エルフ族

男性。ベテラン狩人。

国勢調査隊の四人の中の一人に任命されていた。

調査隊は他に三名いるが現時点で名は明かされていない。


◯フォビオ・マクレガン ヒト族

男性。誘拐事件の囮捜査の現場に居合わせ、犯人を一網打尽にしようと奮闘したが、言動が誤解されてクラックスから殴られ昏倒。聴取により身の潔白は晴れた。

魔法士のメダル 【タリスマン】を持つ魔法使い。

ある人物を探してる。


◯ロラン ドワーフ族

男性。故人。ガランの祖父。

ただし血縁関係は不明。

本名「ローランド」


◯オラバウル ドワーフ族

男性。カカラ鉱山で鉱夫頭をしている。

現時点で名称のみ登場。


◯ヴィシュカルマン ドワーフ族

イスード王国にいた鍛冶師。

ガランの祖父ロランの弟子。

ジローデンの師。

作中名称のみ登場。


◯ルフター ヒト族

シベル王国スカッチにいた鍛冶師。故人?

ヴィシュカルマンとジローデンを引き合わせた。

ガランの祖父ロランの弟子。

作中名称のみ登場。


◇用語

◯竜脈

第三章時点で詳細不明。

霊樹と何か因果関係にある。

ブラウドの話ではオラバウルが何かを知っている。


◯霊樹

ドワーフ族、エルフ族に取っての象徴的な何か。

季節を問わず常緑と云われ、枯れることがないとされていた。

第三章時点で詳細不明。


◯聖域

エルフ・ドワーフに於ける聖なる墓所。

ドワーフは地脈に、エルフは自然へと還る。

第三章時点でなぜ『霊樹』周辺なのかは不明。


◯精霊

信仰の対象でもあり、この世界に実在する超自然的な力。

限られた者にその力を貸す存在。


◯魔

獣に取り憑き獣を魔物へと変化させる存在。魔術により変質した精霊であるが、それを知る者は非常に少ない。


◯銘板

エルフ族が聖域に埋める墓標。

ドワーフ族も同様と思われる。

素材はエルフ族は木製。

ドワーフ族は金属製。


交易手形メダル

セミュエン王国、シベル王国を含む広域交易の通行手形。

現世界のパスポートのようなもの。

交易条約加盟国であれば通行手形としても使える。

国外を通行するため犯罪歴があると発行できない。

ソウジュは自治が許されているため譲渡が可能。

但し新規発行は出来ない。


◯魔法士印のメダル 《タリスマン》

魔法使いの聖地・カリバザス王国に名を冠する「カリバザス魔法院」発行の魔法士の証。


◇魔術

精霊を強引に縛って自然エネルギーを奪う手法。

魔術陣と魔術呪文を使う。

誰でも使えるが縛った精霊が魔に堕ちる。


◇魔法 (本文中、【魔法名】として表記)

魔を縛って自然エネルギーに変換する手法。

魔法陣と魔法詠唱を使う。

精霊が魔に堕ちることはないが元には戻せない。

魔に対抗する精神力が必要なため才能が必須。

フォビオは巻物を使用したが詳細不明。


◯焔陣の壁 【ファイアウォール】

円上に火柱が並ぶ炎の壁を出現させる。

形状・効果・範囲は、魔法陣に書かれた文字及び詠唱内容により変化する。


◇精霊魔法 (本文中、《精霊魔法名》として表記)

◯風 《ウィンド》

 風そのものを増幅させる基礎の精霊魔法。

動いている物体を加速させることが可能であり、物体を押し上げる、物体に纏わせる等、基礎だけに応用範囲は広い。

 ただし、対象の質量や表面積に対して相応の乱気流が発生するため、他の風精霊魔法の妨げになる場合が多い。


◯風の波紋 《リプルス》

 風を利用した音響探知の精霊魔法。動くモノが発する僅かな風でも、範囲内であれば動きを察知することができる。

 ただし、遮蔽物があれば正確性が低くなり、高低差も基本的には誤差が生じてしまう。


◯風の囁き 《ウィスパー》

 風を利用して音声を増幅する精霊魔法。どんなに小さなつぶやきでも、声に出せば範囲内の者に聞かせることができる。

 ただし、聞かせたい相手を限定することは非常に困難であり、日常生活においては普通の会話に劣る。

 類似した能力に風の咆哮(ラウド)がある。こちらは主に声で威嚇する時に使うが、非常にうるさい。


◯浸透する水 《ペネトン》

 流れる水を察知、操作・増幅する精霊魔法。流れている水であればその流れを察知、流れを操作できる。主に水源の発見に利用するが、熟練者であれば人体に発動させ、血流操作もできる。

 ただし、直接触れなければ流れの操作は困難であり、増幅はさらに至難を極める。人体に発動し、血流を整えたとしても破壊された細胞の復元の効果はない。せいぜいがマッサージ効果である。


○火 《フレイ》

 熱を増幅させる火の基礎精霊魔法。自身の体温より高い熱源があれば、その熱を活力へと変換。筋力を増加させ、身体能力を向上させることができる。

 ただし制御力が低ければ熱傷や着衣発火の危険性があり、使用後には強い倦怠感が現れる。


○地 《グラン》

 地の基礎精霊魔法。物が落ちる、人が歩くなど、大地の微小な振動を察知することができる。また岩盤や坑道などを叩けば、既知の鉱物との振動比較による判別も可能であり、金属製品に使用すれば含有量も推測できる。

 ただし風で枝が揺れた樹木なども大地に微小な振動を与えるため、立体物が多くなれば発生源特定の正確性が著しく低下する。


○大地の縛り 《スタン》

 地の精霊魔法。自身が起こした大地の振動を増幅させる。増幅した振動の範囲内は運動摩擦力が上昇、急激な摩擦抵抗の増加と足元の不規則な揺れを引き起こし、対象を足止めする。

 ただし発動者自身が振動継続を担うため、発動中、発動者自身の身動きも取れない。当然ながら対象が大地に接していなければ効果はない。



◇情勢

◯セミュエン王国

ガランの祖国。

度重なる魔物の大発生で国内が乱れている。

西部及び南西部の国境に大ウルラス山脈がある。


◯北アーシア大森林

セミュエン王国北に位置する広大な森林地帯。

『大森林には魔物が湧く』と云われている。

詳細不明。


◯大ウルラス山脈

セミュエンの西部及び南西部国境を兼ねる山脈。

登山初心者のガランが縦断に三ヶ月かかったほどの難所。


◯シベル王国

ウルラス山脈の南西側の国。

北西部の辺境にシウジュが位置する。

サクソン領の偽の噂が王都の闇市で流され、誤情報を鵜呑みにした犯罪者に狙われている。噂を流された目的は不明。



以下アーシア大陸における他国家。


◯西イースタシア公国

シベル王国の東の隣国。旧イースタシア王国の内戦により分断された国。

停戦状態では有るが火種は燻っている。


◯東イースタシア共和国

西イースタシア公国と同じく、旧イースタシア王国の内戦により分断された国。


◯カリバザス王国

東イースタシア共和国の南の隣国。西に小ウルラス山と隣接している。

魔法使いの聖地とされ、イースタシア内戦で多数の魔法士が内戦に動員されたことが原因で東西イースタシアとの国交を断絶中。

詳細不明。

セミュエン、イースタシア、シベル、カリバザスで「北アーシア地方」と呼ばれている。


◯ダッカス王国

カリバザス王国南、小ウルラス山を挟み、イスード王国に隣接する小国。

詳細不明。


◯イスード王国

小ウルラス山西方、アーシア大陸南部の小国。

詳細不明。


◯ルッカ国

アーシア大陸最南端の国。北はイスード、ダッカスと隣接している。

詳細不明。

ダッカス、イスード、ルッカの三国で「アーリア地方」と呼ばれている。


◯中央アーリア砂漠

シベル王国南部続く砂漠地帯。

人買いの集落があると噂されるが真偽は不明。

ただし小規模の盗賊団はフォビオにより目撃されている。

範囲不明。


◯国境空白地帯

東西はアーリア中央砂漠から以東、小ウルラス山まで広がる遊牧民、少数民族が住む緩衝地帯。

南東にイスード、西南にウエストニアがある。

詳細不明。

砂漠、国境空白地帯、ウエストニアで「中央アーリア地方」と呼ばれている。

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