表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/145

最後の会議と宣戦布告

 あれから数か月が経ち、暑さを感じ始める春。

 僕達は二年から最上級生の三年となった。

 この数か月間誰もが死に物狂いで頑張ったと思う。


 ここ最近不穏な空気を感じ始め、不安を少しでも和らげるために多くの人が動いている。

 不安に縮こまって震えるよりも、決戦に備えて少しでも前を向いた方が紛らわせることができるからね。

 周囲を見て、感情に流されて、上じゃなくても前を見て踏ん張ってるんだ。


 それでもどうしようもない所があるのも確か。

 動物や低ランクの魔物が姿を消したことで否応でも変化に気付くし、皆が皆一致団結できるわけでもない。

 光神教の信者が皆消えたわけじゃないし、邪神の話を聞いて犯罪を行おうという者も後を絶たない。


 それらの対処をするのもファミリアの仕事になる。

 今は最後になるかもしれないファミリア会議を開いて、決戦中も使う予定の通信網の確認もしている所だ。


「各自通信に不備はないですか?」


 質問に各国の担当者から問題ないという返答が返って来る。


「ここに総本部を置き、各国と通信、更に国民を避難させた街とも通信できるようにした速度重視の通信網か」


 ローレ義兄さんが隣でそう呟いた。


「どこから攻めて来るか分かりませんからね。一応神と名の付くものがあるところは要チェック済みです」

「情報の伝達は大切だもんね。この通信網なら誤報も少なくなると思うし、危なくなる前に報告できる。飛龍を使えば人もたくさん運べるね」


 そう、フィノの言う通りだ。


 以前提案していたワイバーンによる輸送は竜人族や竜魔族のおかげで実現可能となった。

 意思疎通は出来ないけど、竜の血を引くから屈服させていうことを聞かせられるし、バーリスはあの魔物に言うことを聞かせる魔道具をまだ持っていた。

 後は足となる馬や狼とかの召喚獣、走る速度を上げる付与ブーツとかの開発も行ったんだ。


『攻めてくる場所は特定できないのか?』


 っと、今はこっちのことをしないと。


 少し間をおいてクロスさん、皆が知りたいであろう問いに答える。

 それが分かれば随分戦いやすくなるからね。


「魔物の分布や手口から予想は出来ます」

『やはり中心が狙われやすいのはセオリーか。現に何処も中心を狙われておるからな』


 と、フェルナンド聖王が言う。


『手口となると内部工作が多いようですが、それは可能なのでしょうか?』


 シルヴィアさんの問いに答えるなら可能となる。

 でも、いまさらその手を使ってくるかって疑問もある。


『そこはあれでどうにかならないのか? 神の威光とやらでェッ!?』

『クロス殿は変わらんな。神も全知全能ではないということだ』

『だからこそ、私達は私達で切り開かなければならないのです』


 まあ、一応内部工作というか、洗脳にしろ転移とかの対策を取っている。

 例えばレーダーとかだね。


「確実ではありませんが、四大国は確実に狙われるでしょう」

「一つが落ちればこちらの戦力はがた落ちするからな。一国を攻めて来るとも考えられるか」

『バラクブルムも攻められるでしょう。ここしか国はないですけどね』


 この言い方は拙いけど、魔族は国が一つしかないからね。

 一応部族ごとの集落はあるけど、基本的に国に集まろうと思えば集まれるんだ。

 それだけ魔大陸は危険でもあるってこと。


「後は……神の力を隠せる場所、ですかね」

「それって、邪神が潜んでるかもしれないからだよね?」

『挙げるなら神殿、古代遺跡、神が齎した建築物といったところか』

『それらに潜んでいるとして、神の力をもってしても見つけられないのかね?』


 その疑問は御尤もだ。


「ですが、邪神がその地に手を加え、鳴りを潜めてしまうと難しいと言わざるを得ないそうです。周囲の神力と同化されては難しいですし」

「たくさんいるスライムの中から特定の一匹を見つけ出すようなものか」


 良い例えだ。


「顕現して調べてもらえれば可能でしょうが、それをすれば何が起きるか……。そもそも神の顕現や降臨は数多くの条件があるそうで、それこそ人類の終わりが決まってからだと思います」


 その時は世界そのものを消滅させると思うけど……とは言わないでおこう。

 縁起でもないから。


『腫れ物扱いか』

『それよりたちの悪い起爆物だろ。何が衝撃で爆発を起こすやら』


 皆それに納得する。


「なので、神ゆかりの場所が狙われやすいかと思います。邪神が力を吸収するとも考えられますからね」


 だから要注意で包囲網を敷いてる状態だ。

 でも、どの場所も大して差がないから、何処から攻められるっていう特定も出来ない。

 戦力分散になるけど、各国の主要場所を防衛という形で構えておいた方が一番無難だと判断したんだ。

 今回は抜け駆け、な~んてことしたら人類が滅ぶきっかけになる、そう言っておいたから誰もしないだろうし、通信班は正しい情報が伝わるように各国の人員が混ぜて派遣されてる、


『確かに。最悪を想定しておくべきってことだな』

『念のため、再度各地へ知らせておくべきだろう』

『安易に考える者がいますからね。多少の違和感や異変も報告させた方がよろしいでしょう』


 この数か月間その小さい違和感とかが大分影響を齎してるからね。

 皆良くも悪くも敏感になってる。


「では、次に移るとしよう。各防衛の手配は済んでいるか?」


 防衛は街以上の規模と限定して、この数か月間行動してきた。

 防衛戦でも長期戦にはならないと見て、僕達も決戦が始まれば邪神を見つけて叩きに行く作戦になってる。

 ていうか、長期戦になった時点で負け確定なんだ。

 相手はアンデッドの様なものだし、時間をかけた方が楽に勝てる。

 最初からフルで動いて相手を混乱させ、戦力を削って邪神を誘き出すって作戦だ。


『食料の方は問題ない。魔物肉中心となってしまうが、仕方あるまい』

『肉だけでも飽きることはあっても死にはしない。食べられるだけマシだろう』

『私達は肉禁止などという戒律はありません。食べられることに感謝ですね』


 食料は冒険者の協力によって掻き集め、魔道具を使って保存してる。

 貯めた僕のお金が役に立ったって感じ?

 まあ、ことが終わったら色々と補填してくれるらしいから一時凌ぎなんだけど。

 それは絶対勝って来いって意味だと思うね。


『問題と言えば避難民との諍いが絶えないのも問題ですな』

『そこをどうにかするのが我々の義務であろう。始まればそのようなことをしている暇もありはしない』

『結界の作動確認はどうだ? それが使えなければ滅びを意味してしまう』


 王都は結界の魔道具でどうにか護れるけど、流石に百近い街に全てを行き渡らせるのは無理があった。

 作れないことはないけど、素材とか魔石の問題が出て無理だったんだ。


 そこで、街に魔法陣を描いて結界を張る方法にしたんだ。

 そこは魔族の国バラクブルムの魔力を微量分取って魔道具に使う石畳の原理を使って対処したよ。

 普段なら結界分賄えるか微妙だけど、避難民も入れれば十万人近い大人数になるからね。


「刻印もあれから大分研究したからね。このアルカナにかかれば未来永劫結界を維持できると考えてくれたまえ」


 アルカナさんのようなエルフを見たことないのか、絶句したのが通信の魔道具を通じて分かった。


 刻印に書き込む術式もずっと研究してきたんだ。

 まだ一般の魔法使いに使えるレベルじゃないけど、フィノや師匠程の魔力量があれば問題なく使えるようになった。

 供給する魔力も一番低い平均を調べて、枯渇しない程度に工夫、魔力も漏れなく魔法に変換できるような仕組みを考えたんだ。


「結界があるからと安心してはいけません。あくまでも攻撃を防止するためで、ある程度力を持つ者の侵入は可能ですから」

「だから、結界の外でどうしても戦闘をする必要があります」

『報告ではお守りが行き渡ったと聞いていますが、その所はどうでしょう?』


 続いて身を護る最後の手段となるお守りの話をシルヴィアさんが切り出す。


『複数個持てばより身を護れるとか、偽物のお守りや邪神のお守りとかもあったな』

『天魔族が考えそうなことですね。まあ、いくら形を似せようとも邪神の加護が籠っていれば分かるというものです』

『それでも騙される奴は騙される。未だに邪神の力に魅了される者が絶えん。その都度兵を出していては誘われているようで何とも言えんな』

『疑心暗鬼にさせる腹積もりであろう』


 そこは何食わぬ顔で対処するしかないと思う。

 それが一番国民も安心するし、上はどっしりと構えているから問題ないんだって思うだろうからね。


「そのために教会でしか配らないようにしているんです。もう一度騙されないよう注意を促すべきでしょう。それと、準備の方は整っていますか?」

『ビスティアの復興はほぼ完了した。陸・海・空の全てに対処可能な要塞を基にした集落だ。折り合いを付けるのは難しい所だが、力が強い方が指示を出す。なんとか魔族の連中とも問題なくやっている』

『魔法大国も同様だ。魔族の問題よりも魔物が姿を消したことで物資の供給に遅れが出ている』

「そこはどこでも同じであろう。余計に長期戦は避けねばならん」


 決戦に勝ててもその後食べる物が無くて内乱とかになったら困るからね。


『肝心の敵の勢力はどの程度となる?』

「襲撃で手勢が減り、現状補給もできないでしょうからさほど多いとは思えません。ですが、相手は魔物を操り、アンデット等も使ってくると思います」

「何万という数の魔物を気付かずに展開できるところから考えると、少ないと思うと危険です。自ら産んでいる、そう考えても不思議ではないでしょう」

「フィノの言う通りであろうな」


 僕もフィノの言うことに頷く。


『考えたくないことだが、あちらに煉獄以外の残りのSSランクがいると思っていいだろう』

「調査を続けたが、冒険者ギルドでも把握できないそうだ。姿を消してもう十年近く経つと聞く」


 SSランクだから言うことを聞かせられないってのもあるけど、大半がSSランク認定されたのは周囲を護るためでもあるんだ。

 僕は国を守った英雄としてSSランク認定されたけど、師匠は英雄半分、危害を加える者を減らし被害を無くすためだね。

 SSランク認定された冒険者を襲う人は何も考えていないか、身の程を弁えていない人ぐらいなものって言われたよ。


『ローレレイク殿とクロス殿もそう考えるか』

『ここには聖女、白狐、雷光、四源、鬼神の五名と片足を突っ込んでいる聖騎士長バラン様や四源の愛弟子フェルメラ様がいます』

『他のSSランクとなると……剣の申し子の剣聖、忍び寄る影の魅姫、神の指を持つ発明家、魔物使いの契約者』


 ありがちなSSランク達だね。

 でも――


「剣聖って呼ばれる人が敵に回るかな?」

「僕もそれは思ったよ。まあ、剣聖だから聖人ってことはないからね」


 そんな会話をしていると、詳しく知っているであろう人達に聞こえたらしく、ローレ義兄さんに揃って頭を小突かれちゃった。


『剣聖はレイという名でな、バランの剣の師匠に当たる』

「ほう。では、良く知っているということか」

『のですがなぁ……師は剣の腕を磨くことを第一に考え、というよりも剣のことしか頭にありません。今どこにいるのか私でさえ分かりません。ただ、悪意や敵意には敏感ゆえ、敵に回るかといわれると……』

『と、いうことだ。三か月ほど前にふらっと現れ、話しを聞いて頷くと修行してくると言ってすぐ出て行ってしまった』


 それなら……ん~、でもなぁ。

 てか、なんか野生児って言うか、こういう人物なんていうんだっけ。

 理屈とか全く効かない直感で動くタイプだよね。

 逆に安心できるよ。


「それでも味方だと分かるまで警戒は必要だ」

『考えたくはありませんが、そのつもりで対応しております』


 剣聖のレイさんの話が終わって、次はクスクスと我慢できない笑い声が響いた。

 その犯人は映像の魔道具に映っているポムポムちゃんで、背後に控えるサテラさんはどこかぎこちなく笑っている。


『クスクスクス、魅姫でしたか? その女性も気にしなくていいですよ』

『魔王様、その呼び名は……』

『良いではありませんか。サテラにお似合いです』


 あ、そのやり取りで皆納得。


「サテラさんは夢魔族だったもんね」


 フィノも気付いて頷くけど、夢魔族って言葉に反応して僕を見ないで!

 僕はフィノの魅力にメロメロ……恥ずかし!


 ローレ義兄さんもその呟きに納得した感じ。


『まだ私が魔王となる前の戦争が激化していた時代の話です。いかに相手より上に立つか画策するために頭の回る先代魔王の部下がサテラに命じました。お前の能力を使い、人間達の男共から情報を奪え、と』


 命令を下したのは先代魔王じゃないんだ……。


「大戦時はよく使われていた方法だ。まあ、汚点となるので人族や獣人族の面々は知るまい」

『……申し訳ありません、皆様方。言い訳になりますが、私は人族に近い外見を持ち、強くなるためにも種族柄娼婦のようなことをします。SSランクともなれば上の方とお近づきになれますし、言い方は悪いですが便利だったのです』

「魔族と友好になれて良かった、ということにでもしておこう」


 何とも言えな沈黙が流れる。

 娼婦って聞いて僕の方を見たフィノは何?

 僕、そんなところ行ったことないよ。


「ま、まあ、過去のことは、な。二百年以上昔の話だ。私達の先祖も同じようなことをしていたであろう」

『そう言って頂けると助かります』

『騙される方も騙される方だ。男として分からんでもオオオオッ!』


 クロスさんは前科があると見た。

 勿論、僕はそんなことしない!

 クロスさんを反面教師にしよう。


 因みに、ここにはローレライさんもいるんだけど……ご想像にお任せする。

 女性って、怖いんだ。


「あー、発明家は敵に回ったと見るべきだろう」


 今度はアルカナさんが断言した。


「魔物を召喚する魔石、意思疎通の魔道具、強力な呪いや今出回っているお守りもそいつがやったことだ」

『アルカナ殿のお知り合いで?』


 フェルナンドさんの確認の問いに、肩を大袈裟に竦めるアルカナさん。


「発明家は人族だが、外法の技術によって寿命を長らえている化物だ。大戦時も敵味方関係なく戦場を己の実験場と称す奴だった」

『では、天魔族が用いていた残虐性の高い道具類は発明家の手によるものだったと?』

「そうだろうな。邪神の存在が明るみになった今だからわかるが、二百年前以上前、いや、それ以上前からいろいろと繋がっていたのだろう。延命も邪神の力のおかげだな」

「あながち邪神が魔族との戦争を起こしたというのは間違っていなかったということだな。いや、黒幕だった、だな」


 これで魔族とのわだかまりが大分薄れたんだ。


『厄介この上ない奴だな。そいつ自身の戦闘力はどうだ?』

「それは皆無と言っていいだろう。そもそも戦う力が無く、それを馬鹿にされたから故の狂気の発明家なのだ」

『元をただせば私達の責任だったということですか』

「まあ、そいつがここまで執着するのはシュンの発明の影響がある」


 え? 僕?


「何を驚いている? あいつの十八番に入っただけでなく、お前はそれを凌駕する物を産み出した。しかも魔法にも肉体にも恵まれている」

「嫉妬じゃないですか」

「そうだ。魔法馬鹿の私も嫉妬した。まあ、私は魔法の知識を得たいだけだから嫉妬など直ぐに消し飛んだが、あいつには唯一の自慢を持っている者に呆気なく潰されたのだ」

『アハハハ、シュンは相変わらずだな』


 くっそぉ。

 好きで喧嘩売ってるんじゃないやい!

 相手が勝手に買ってるんじゃないか!


 そんなこと言ったらフィノに何か言われそうだから黙っておく。


「邪神の力で強くなるはずです」

「分かっている。それを想定した戦術を構築済みだ」


 ならアルカナさんに任せよう。

 もしもの時は師匠がどうにかしてくれるはずだ。


『契約者に関しては分からん。元々帝国の民のようだが、余は会ったことがないのでな。先代から聞いた話では、魔物の収集が趣味だという。参戦どころか知らないのではないか?』

「一応警戒しておくことにしよう」


 SSランクの話はこれでいいかな。


「SSランクが出てきた場合、こちらもSSランクで対抗するほかありません。加護の力も使うでしょうから加護持ちを待機させ、専属の護衛も付けます」

『想定外の場所に出現した時は通信を行い送り出す、ということでよろしいですね?』

「万が一の時は僕がここに待機しているので、ダークエルフ族前族長ディルトレイさんにお任せします。邪神は僕が対処します」


 これでほとんどの最終確認が終わった。

 後は決戦に備えて一人一人の強さを上げる特訓をすること。


 メディさん達によれば邪神の限界も近いらしく、今更攻めてこないというのはあり得ないと断言している。

 見立てでは一週間もしない内に相手の動きが見える、とのことだ。


 そう思い、ローレ義兄さんが締めようとしたその時だった。

 フラグにでもなったんだろう。


『ごきげんよう皆様方。確か、世界大連合(ファミリア)といいましたか。先ほどの会議、大変ためになりました』


 部屋の中央に忘れることの出来なかった、気持ちの悪い老人が拍手をして現れた。

 人族に似た爺さんでも黄色い瞳に黒い白目、嫌悪感しか覚えない魔力。

 忘れもしない天魔族の族長メフィストだ。


『お久しぶりですな、魔王陛下。どうやら無事に他種族の者と友好を結べたようで、それが長続きすることを願います』

『何を言っているのです。負け惜しみにしか聞こえません。忌々しくてやってられないでしょう? 邪神の手駒さん』

『いやはや手厳しい』


 悲鳴が響く中咄嗟に待機していた騎士が抜剣するも、奔った小さな雷に驚愕する。

 魔法を放ったのは僕だ。


「どうやら幻影のようだ。魔力もほとんど感じないところを見ると、こうやって話をするだけみたいだね」

『やはり人族の英雄には見破られましたか。そうでなくては潰し甲斐がないというもの』

「前にも言ったけど、どんな罠を張ろうが力で食い破ってやる。逆恨みする半端者の飼い主にそう伝えろ」


 一瞬メフィストの目が怪しく光った。

 その間に感じる邪神の力を逆探知したけど、気付かれて途中で切れてしまった。

 でも、これで邪神、若しくはメフィストの居場所の見当がつく。


『これを宣戦布告とさせていただきます。早めに我が同胞となる決心することをお勧めしますよ。同胞に刃を向ける皆様方程愚かではありませんので』


 メフィストは最後にそう言い残し、僕達を嘲笑い姿を消すのだった。

黒い白目……なんかおかしい気が……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ