雨宿りで出会った年賀状の約束?
(;^_^A 初めましての人、久方ぶりの人、閲覧ありがとうございます。ひっそりこっそりお恥ずかしいですが、ご興味のある人は読んでいただけたら嬉しいです。恋愛苦手なのに、何でこんな話にしちゃったんだろ…
◆登場人物、公式企画では初めて?…
主人公:オスキツネ:コン:年賀状の配達屋さん
:白いメスキツネ:コノハ
他森の動物達多数
雪がきらきらと降る森で、キツネのコンは自転車に乗って年賀状を配っていました。毎年、森の動物たちに幸せを届けるのが彼の役目。
『ウサギさんへ、今年もにんじんがたくさん実りますように』
『リスさんへ、どんぐりがいっぱい拾えますように』
『モグラさんへ、お芋パーティがまたひらけますように』
『コトリさんへ、山ぶどうがたくさん見つかりますように』
でも、コンの心は木枯しみたいな隙間風。
去年の冬、雨宿りで出会った白いキツネのコノハを、ずっと探しているからです。あの日、彼女は
『来年もここで会おうね』
風鈴のような声で笑ってくれたのに。
年賀状を配り終え、例年の合い言葉
「きらきら光る幸せを」
を唱えながら、キツネはあの雨宿りの洞窟へ向かいました。すると、そこに ――
雪の上に置かれた小さなギフトボックス。
開けると、中にはきらきら光る貝殻の風鈴。傍らには一枚の年賀状。
「待っててくれてありがとう。今年から、一緒に年賀状を配りませんか?」
振り返ると、白い毛並みが雪に溶けそうなコノハが、恥ずかしそうに立っています。
二匹のキツネのしっぽが、そっと触れ合います。
「ずっと……コノハのこと探してたんだ」
森の動物たちがこっそりのぞきながら、きらきら光る恋の始まりを祝福しました。雪が二人を優しく包み、新しい年は、希望がいっぱいあることを告げたのです。
おしまい
m(_ _)m 拙い架空話をお読みいただき本当にありがとうございました。




