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ありそうでなかった! 三〇〇回以上 #小説家になろう に #レビュー した記事をコピペでまとめ!  作者: 鴉野 兄貴
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#アニメ #映画 #この世界の片隅に

【商業作品 映画】この世界の(さらにいくつもの)片隅に【応援チームに参加しました】

この世界の片隅に

In This Corner of the World

Kono Sekai no Katasumi ni.png

監督片渕須直

脚本片渕須直

原作こうの史代

『この世界の片隅に』

製作真木太郎

製作総指揮丸山正雄

出演者のん

細谷佳正

稲葉菜月

尾身美詞

小野大輔

潘めぐみ

岩井七世

牛山茂

新谷真弓

澁谷天外(特別出演)

音楽コトリンゴ

主題歌コトリンゴ「みぎてのうた」

撮影熊澤祐哉

編集木村佳史子

制作会社MAPPA

製作会社「この世界の片隅に」製作委員会

配給日本の旗 東京テアトル

タイ王国の旗 M Pictures[1]

メキシコの旗 Arcade Media[1]

香港の旗 安樂影片[1]

イギリスの旗 Manga Entertainment[1]

スペインの旗 Selectavision[1]

シンガポールの旗 アンコール・フィルムズ[2]

ドイツの旗 Universum[1]

中華民国の旗 Flash Forward[1]

アメリカ合衆国の旗 シャウト・ファクトリー(英語版)/ファニメーション

フランスの旗 セプティエム・ファクトリー[3]

イタリアの旗 Dynit[1]

大韓民国の旗 AOne Entertainment[1]

オーストラリアの旗 Umbrella Entertainment[4]

スウェーデンの旗 Impact[5]

公開日本の旗 2016年11月12日

タイ王国の旗 2017年2月23日[6]

メキシコの旗 2017年3月10日[7]

香港の旗 2017年3月30日[6]

インドネシアの旗 2017年6月14日[8]

フィリピンの旗 2017年6月28日[9]

イギリスの旗 2017年6月28日[10]

アイルランドの旗 2017年6月28日[10]

スペインの旗 2017年6月30日[11]

シンガポールの旗 2017年7月6日[2]

マレーシアの旗 2017年7月13日[12]

ドイツの旗 2017年7月17日[13]

中華民国の旗 2017年7月28日[14]

デンマークの旗 2017年8月7日[5]

アメリカ合衆国の旗 2017年8月11日[15]

ベトナムの旗 2017年8月18日[16]

カナダの旗 2017年8月18日[17]

ペルーの旗 2017年8月25日[18]

フランスの旗 2017年9月6日[19]

ベルギーの旗 2017年9月6日[20][19]

イタリアの旗 2017年9月19日[21]

ノルウェーの旗 2017年10月1日[22]

大韓民国の旗 2017年11月16日[23]

ニュージーランドの旗 2017年12月7日[24]

オーストラリアの旗 2017年12月7日[4]

エクアドルの旗 2018年3月28日[25]

コロンビアの旗 2018年4月2日[26]

パラグアイの旗 2018年4月5日[27]

アルゼンチンの旗 2018年4月9日[28]

ボリビアの旗 2018年4月9日[29]

チリの旗 2018年4月9日[30]

コスタリカの旗 2018年4月[31]

エルサルバドルの旗 2018年4月[31]

グアテマラの旗 2018年4月[31]

ホンジュラスの旗 2018年4月[31]

ニカラグアの旗 2018年4月[31]

パナマの旗 2018年4月[31]

ブラジルの旗 (詳細未定)[32][31]

カリブ共同体の旗 (詳細未定)[32][31]

ベネズエラの旗 (詳細未定)[33][31]

ウルグアイの旗 (詳細未定)[33][31]

ブルネイの旗 (詳細未定)[34]

<上記国外の特別上映>

スウェーデンの旗 2017年1月[35]

オーストリアの旗 2017年3月[36]

フィンランドの旗 2017年3月[37]

オランダの旗 2017年3月[38]

クロアチアの旗 2017年6月[39]

スロバキアの旗 2017年6月[40]

ネパールの旗 2017年9月[41]

スイスの旗 2017年9月[42]

ロシアの旗 2017年11月[43]

イスラエルの旗 2017年11月[44]

カンボジアの旗 2017年11月[45]

インドの旗 2017年11月[46]

カタールの旗 2017年12月[47]

ハンガリーの旗 2017年12月[48]

ラオスの旗 2017年12月[49]

ミャンマーの旗 2018年1月[50]

ルクセンブルクの旗 2018年3月[51]

モンゴル国の旗 2018年3月[52]

モーリシャスの旗 2018年3月[53]

モロッコの旗 2018年3月[54]

ポルトガルの旗 2018年3月[55]

ギリシャの旗 2018年3月[56]

アイスランドの旗 2018年4月[57]

エストニアの旗 2018年4月[58][59]

スリランカの旗 2018年4月[60]

イランの旗 (詳細不明)[1]

上映時間129分

製作国日本の旗 日本

言語日本語

製作費2.5億円[61]

興行収入日本の旗 27億円[62]

(2018年11月12日時点)

 ある少女のお話。

 とある狂暴な鬼ィチャンの絵本。


 廣島県の広い広い海。海苔を作って生活する少女はやがて大人になる。

 映画『この世界の片隅に』の冒頭は夢か幻かふわふわした不思議な情景が描かれていく。


 しかしこれは原作者こうの史代先生と映画監督片渕須直さん以下スタッフの綿密な調査によって再現された『本物の廣島』である。まだ埋め立てが進んでいない戦前の廣島の海。ヒロシマと呼ばれていなかった少女たちの街。故郷の田舎。不思議な妖怪のお話と現世が交差する中、それは不思議ではない一人の女性の生きる姿となって描かれ、広がっていく。



 主題歌『悲しくてやりきれない』が流れる中で広がる嘗ての景色。人々の日常、日常が壊れていくことが日常の中、主人公が号泣する予告編を見ただけで涙があふれてくる。


 原作でも主人公の夫とその姉がこどもの頃戯れる様子をモブキャラで描いていたりする。

 このような細かい描写と優しさが、思想とかイデオロギーとかどうでもいい、ただ『あの日』の青春の時代を再現するのだ。それを見たことがない我々でさえ。


 実際、この映画を観た年配の方々は『あれは私だ』と感じたらしい。



『うちはぼうっとしとるけん』



 主人公のボケッとした描写は冒頭の正座の時点でわかる。

 いつの間にか電灯に覆いがついている。

 機転が利く性格もすぐわかる。真面目で厳しい兄。甘えん坊な妹。その後ろでカニをついばむ海鳥が対比となってわかる。


 そして何かと飯がうまそうなのだ。

 とても不味いものも少なからずあるのだがそれを食べる。

 その合間で妖怪や化け物がいる。夢か誠かのこどもの世界が描かれる。


 絵の上手い海苔漁師の娘の日常。

 波が踊って白うさぎとなり海鳥が謡う。



 世界が描かれる。

 右手は優しく動く。

 世界が認知される。

 一輪の椿が優しく光る。


 戦争の影が迫る。

 決戦服と称してダサいズボン姿で洒落て魅せる。



 結婚は避けられない。

 不思議な世界は自らが描く世界に留まっていく。



 生活が変わる。街に行く。

 結婚相手だと思っていた幼馴染が軍にいる。

 口の中にキヤラメルの味が広がる。


『こまったねえ』


 彼女は結婚が決まる。

 あたりのキツイ義理の姉。人当たりの良い姪。頭の良い義父に脚の弱い義母。

 そして夫となるひと。



 恋をする前に身体をかさ

 口づけをかわしてから愛を育む。

 干し柿を二人で食べて夫婦となる。



 子供の頃のように天井の染みを数え、夜明け前から水を汲む日が始まる。

 嫁となり母となるのかわからないが、家の一人となる。


 配給がどんどん細くなる。並びが増える。焼夷弾より失敗を取り繕う天秤棒の一撃が痛い。

 服を作り直す。一〇年前はオシャレさんが歩いていたのにどんどん変わる。大事がどんどん膨れ上がって小さな事になる。


『はてさてよわったねえ』


 目測で着物をばらして作り直す。


『(この子めっちゃどんくさい)』


 和裁ができる人はそう感じるらしい。



 その右手は描く。

 まだ『ヒロシマ』でない街並みを。

 あの日『廣島』だった景色を眺める。

 姪が絵を描きたがる。蒲公英の綿毛が舞う。


 いつかは花だった。配給減って今は夜のご飯になる。山の上から艦が見える。

 食べられる草を集めてご飯を作る。本来は不味いものを幸せそうに作る。食べる。まずい。歌って笑う。パラっと手から放ち幸せを作る。


 日常が変わっていく。

 節約が普通になっていく。

 朝の準備が長くなる。


『いただきます』


 楠木正成公は豪傑に違いない。

 空襲が近づき皆が疎開し家が取り壊され防空壕を掘る。

 柱の傷がかつての背比べを思わせる。

 雲を数える。雲が変わる。


 口吸いをかわす。

 秘密兵器をうっかり描いて間諜スパイと思われる。

 その右手が描く世界は変わらない。夕焼けに舞うとんぼのように。

 なのにその認識は変わっていく。


『うははは』


 こらえきれない想いが溢れてくる。

 つられて((´∀`*))ヶラヶラ

 カブトムシが樹液を啜りアリに躓き豆腐を飛ばす。

 今日の水はあまくて美味しい。


 ついに闇市が始まる。

 日常なのに日常が変わる。

 人がいない町が人のいる街になる。

 物価上昇に震え、不思議なところに迷いこむ。


『ここはどこねえ』


 キヤラメルを描き西瓜を描く。

 甘い味のない絵描き。甘い香りの友達。

 現実と夢が友達となって手を結ぶ。


 それは知らない世界の始まり。空を水上艇が舞い大地を汽車が進む。

 知らなかった夫の事。しっているはずだった妻の化粧姿。

 水兵になった同級生との再会。


 右手が描く。

 右手はどこに行く。

 普通でいてほしいと。


 普通が変わっていく。

 変化が普通になっていく。

 普通が変わっていた。


 過ぎたことを振り返らず一緒に夜を過ごして声を交わす。

 さぎの羽根は何かたる。まともに飛んでほしいと。


 石ひとつが兄になる。


 見えなくなる。まぁキレる。キレて良い。


『注意散漫じゃ』


 春が夏に夏が秋に。冬は春を待ち望んで。

 雀が舞って朝になる。喇叭らっぱが轟き雲が舞う。

 きいろ、あお、ほのお、ほうだんのおと。


 警報警報また消火。生煮えの米を頬張り小さな旗を振る。

 時計の針に代わりあくびが日常を刻んでいく。洗濯物が汚れる。


『この家で待ちます』


 帰宅に安否を問う日が増える。小さな身体で小さな皿を皆で囲む。

 夫の顔を描いてくちべにを塗る。義姉が傘をさし学校はべつのものになっていく。

 敵性音楽ジャズが流れ、波のうさぎも連れていかれた。



 その右手も。

 たいせつなそれも。


 どこにいったのかわかりはしない。



 泣いて泣いて自分を責めて。

 憎んで悔しくて地面を叩く。


 まちがこわされていく。

 こわれないようこわしていたまちがきえていく。


 えがいていたものがなくなっていく。

 えがけたものがえがけなくなっていて。



 それでも豆腐をとりに行く。

 居場所のむこうがどこじゃろか。


 また染みを数えて。

 にちじょうがきえる。


 きえたにちじょうがにちじょうになる。


『どこがよかったのがわからない』


 絵がぼやけていく。

 すべてがかすんでいく。



 琵琶を食べて

 目印がきえて



 廣島に帰るか。

 いがんだ左手で迷う。

 来るなと叫ぶ。


 紅が砕けて鷺が飛ぶ。

 ことばの弾が砕けて抱き合う。

 かすんだ空の絵の中で右腕を動かして。

 着易い服。選ばない選択。選ぶべきもの。



 それすらひかってくだける。



 とどろいてゆれる。



 ひろがりふくらむ。



 くつもげたもつかえない。

 そらからおもいでがとんできた。



 尻を拭く紙が空からおりる。

 日常を続けるのが戦いで。

 そのたたかいすらなくなって。



 いろいろ翻ってしまう。



 赤とんぼが飛んで。

 隠れていた旗が翻る。

 そとからきたもので出来ている。


 久しぶりに米をたく。

 なにも混ぜずに米を炊く。

 色々燃やして消えていく。

 消えていくのが増えていき膨らんでいく。

 頬を染めて秩序を忘れずに右手はあかりを灯していく。



 敵だったのが来る。

 不安が来る。


 焦げた街に未来を誓う。

 残飯がとっても美味しいと。

 菓子を恵んでもらって笑う。紙屑。微笑む。


 笑っていてほしい。塩が勿体ない。

 めまいがする。みつからない。


 まとめて焼いて。染みが出来て。

 知らない人が声をかける。



 知らない人がいて。知っているひとになる。

 きえていたひとがかえってくる。


 この世界の片隅に。



 右手が夜を描いて夜闇が明けて。

 くずれたものはかえらないけど。


 愛は再び。

 日常は続く。


 さらにいくつもの片隅で。

 未来が右手を連れて行き。

 右手が未来に導いて。



 また描かれる。

 この世界の(さらにいくつもの)片隅に。

 公式サイト

 https://ikutsumono-katasumini.jp/


 2019年06月21日現在応援チームと称してクラウドファンディング協賛者募集中。

 団体、出資者個人としてエンドロールに残る権利を得ます。

(※直接載せるとなろう規約に引っかかりそうなので控えました。下記のnote版からリンクをたどってください)

https://note.mu/karasuno4989/n/n8b9e08b75319


2019年06月22日現在、通常版はAmazonPrimeVideoで鑑賞できます。

まだご覧でない方はこの精緻な世界を是非ご覧ください。イデオロギーや思想といったくもりのないそのままのかつての廣島を見てください。それが本当の意味で『間違っていたら教えてください』なのだから。


 戦争のない戦争映画。


 そういわれた名作をみてください。

 通常版は映画興行記録を更新し続け、現在は900日を超えるヒットとなっています。

 もしお近くで公開されていましたら足をお運びください。

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