タイヤ【短編】
作品タイトル:タイヤ
作者:海堂直也さん
タイヤは擦り切れて初めて本懐を達する。
昔のタイヤは擦り切れたらツンツルテンに滑る危険物になったが今は勝手に適度な切れ目が入って理想的なグリップが持続するようになっているらしい。それでも変え時があるが。
冬でも夏でもへばってもカチコチになっても仕事をし、足しげく東奔西走。まことにご苦労なことである。そしてメンテもされずに交換されたり放置の末事故る。
本編は『タイヤ』とされるタイトルのとあるものを星新一テイストで描く物語である。
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お疲れ様です。少し休んでいきませんか
投稿日:2020年11月28日 12時28分
時々パーキングエリアに入りませんか。
過積載、長時間走行は寿命を縮めますよ。
空気の入れすぎ、抜けすぎにも気を付けてください。緊張はほどほどが良いですよ。
たまには空気を抜いてのんびりしましょう。タガが外れることもあるでしょうが、そんな時はコロコロとひとり楽しく他人に迷惑をかけずに行きましょう。
軸から離れてコロコロコロロ。
ぼくのかけらを探してランランロンロン。
シルヴァスタインの童話のごとくビッグオーと出会うかもしれない。欠けたタイヤのように横たわって運動部員を叱咤激励。
何をしたって太陽は明日登ります。
さあ。少し休みましょう。
星新一リスペクトの短編になります。少し笑って休んだらまた歩き出しましょう。
作品タイトル:タイヤ
作者:海堂直也
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