オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~【短編】【作者様により長編Kindle版あり】
オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの忠臣蔵~ Kindle版
左高例 (著)
形式: Kindle版
5つ星のうち4.7
106個の評価
¥300
元禄15年(1702年)、12月14日。江戸本所にて、赤穂浪士らが吉良邸に討ち入りを仕掛ける。そこで抵抗虚しく武林唯七によって殺害されてしまう吉良義央。だが、死んだと思った吉良は気がついたら14日当日の朝に戻っていた。
何度も同じ一日を繰り返し、何度も赤穂浪士に殺されてしまう吉良義央。様々な方法で襲撃から生き延びようと奮闘する彼の運命は──
小説投稿サイト『小説家になろう』の歴史ジャンル短編で一位だった小説「オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~」を、文庫本一冊分になるぐらい大幅に書き下ろし加筆したオルタナティブ時代小説。
(AmazonのKindle版ページより)
作品タイトル:オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~
作者:左高例 さん
ひょろさんの紹介から。
これはマジで面白いし、Kindle版も売られているので本気で読んでみてほしい。後悔はしないはずだ。特に外伝で示される妻とのエピソードは老いた者同士のすれ違いと真摯な愛が描かれていて猛烈にエモい。毎年特番であの手この手によって赤穂浪士に虐殺される吉良のお殿様を主人公に実はそれらは全て同じ死に戻りだったと解釈できる(※無間地獄かもしれないが)設定はメタ的でありまた革新的ですらある。当初は自分を投げて宴会していた彼も愛を確認し部下の大事さに目覚め、剣を取り君主としての自覚に目覚め武士として覚醒する。
その時、ただの怯える老人は一人の戦士となり、誇り高き敵に相対する好敵手となる。
これは吉良のお殿様地元でも許せる忠臣蔵ではないだろうか。是非お正月特番で実写になってほしいところである。
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吉良のお殿様の死に戻り
投稿日:2020年11月24日 14時58分
毎年12月14日になると特番で数に劣る赤穂浪士に虐殺される吉良のお殿様は新世界の神になったりはしない。それは別の漫画。
延々と悪役をやらされた殿は地元ではその分名君エピソードが増えた。おかげで却って語り尽くされることなく毎年毎年死ぬのだから大したものだ。もういい加減休ませて頂けませんかねえ。
本作は毎年の特番よろしく殺される毎に当日に巻き戻るようになった吉良のお殿様の死に戻り英雄談である。殺されるたびにただ怯えて虐殺され、あるいは愛する家臣や子供を殺され、ついには徹底抗戦に至り勝っても味方の死に自ら命を断つ。武家の名誉と人情とで敵も味方もまた同じ地獄道。外伝短編では老いてなお純愛。大増量Kindle版では大ボリューム。それもこれも殿(ご隠居)の毎年放映されるであろう苦闘のごく一部に過ぎない。しかし笑い泣ける終幕はここにあり。是非ご覧ください。
作品タイトル:オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~
作者:左高例
https://book1.adouzi.eu.org/n8102dq/
本編を読んだ後は是非こちらも! 老夫婦の穏やかな愛がエモい!
https://book1.adouzi.eu.org/n2666ee/
なお、Kindle版はレビュー三桁超えています。




