絶対に仏教由来語を使ってはいけない異世界【短編】
作品タイトル:絶対に仏教由来語を使ってはいけない異世界
作者:LOVE坂 ひむな さん
まともに考えて異世界なのに転生って何? 仏教用語だぞ。
復活ってキリスト教徒ではイエスキリスト以外ありえないぞ。
神にチートをもらった? 預言者を名乗るとはいい度胸だな。
かくもなろうの転生転移憑依ものはみんなまとめて転生と呼ばれている。
もともとの意味を考慮していないのは間違いないが、受ければ右に左にコピペしているのだから仕方ない。実際こだわりの異世界より五感を駆使した表現より見えたものと台詞だけで構成された簡便な文章と『まともに面白いストーリー』があれば相応に面白いし。
しかしである。
我々の世界にしかない表現が異世界にある筈はないのだ。
例えば火縄銃のない世界には『火蓋を切る』という言葉はない。
この物語はもし、仏教用語は異世界にあるわけがないという前提で物語を作るとどうなるかを示した好例となっている。笑ってはいけない。必死で笑いを抑えてあなたの世界をみつめてほしい。
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女神:「あなたは異世界に転生し」(『アウト―!』)「生まれ変わり超人として復活し私の言葉を」(キリスト:「アウト―!」ニーチェ:「アウトー!」ムハンマド:「アウト!」)女神:「いい加減にして!?」
投稿日:2020年11月22日 15時09分
異世界言語を真面目に考えるとどうなるか。
日本語では多くにおいて外来語の訳語は漢語にて処理されている。正義とか哲学などは明治期以降にできた。例として辺境伯は田舎の伯爵ではなく重要拠点を任される貴族である。妾妃は義務が妃並みにある代わりに継承権をも子供が持つ妃ではなくそもそも日本の辞書に載っていない。やまと言葉を漢語に当てはめた例もある。一族を示す姫にヒメとか。よって漢語抜きに我々は生活できない。
キリスト教は普通人の復活を認めていない。
転生したら超人になるなどニーチェが殴りに来る。
神の言葉を伝える預言者を名乗ったり姿を映すとムスリムを敵に回すので『神様に特典貰った』など異端審問される。
転生も魔王も仏教で用いられる。銃器のない世界にて火蓋を切る程酷くないが異世界にない言葉であり作家(翻訳魔法さん)のストレスは常にマッハ。
本作を読む際は笑わないようご苦労ください。
作品タイトル:絶対に仏教由来語を使ってはいけない異世界
作者:LOVE坂 ひむな
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