逃した魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件【短編】
作品タイトル:逃した魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件
作者:ももよ 万葉 さん
【解説】
気高く強い悪役令嬢に惹かれる小説家になろうユーザーは多い。
なんでも悪役令嬢ジャンルは完全にテンプレートが完成している物語らしい。
悪と呼ばれても挫けず。その前に破滅が迫っても絶望せず。試練に対してその稀有な才能をもって高笑いで正面から解決していく。アンチヒーローがいつの間にか正統派ヒーローになっているわけである。まぁクズ勇者よりよっぽどまし。あいつら女の扱いおかしいだろ……。
本作の主人公は悪役令嬢ではない。
悪役令嬢ではないのだが……なぜか婚活で訪れた留学先で断罪イベントが始まる。
その非難の指先が、なぜか主人公に向いている。これはぶっ飛ばしていいのではないだろうか?
気高い悪役でも淑女でもない。思ったことが口に出てしまう馬鹿正直。そして元気いっぱいヒロインが周囲を振り回しあるいは振り回されその恋愛騒動はまさに台風のごとし。ニヤニヤおたのしみください。
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わたしをみつめてください
投稿日:2020年10月28日 18時16分 改稿日:2020年10月28日 19時32分 編集
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「婚約を破棄する!」「……眼鏡をかけてくださいな」
婚約者間違えるなおバカ王子! つきとかきあいとかまじでかなぐりすてんぞ!
間違えられた彼女は小国の守りを司る公爵令嬢の五女。つまり余り物である。ほんとは後継だったのに弟が生まれてしまいみんな恋愛結婚な姉たちに倣って海外留学という婿探しにきたらこの受難である。なんかついているのか。なんもない。そもそも彼女は嘘がつけないまっすぐな気質である。
我が国最古の兵法書『闘戦経』は詭道に頼ることで人望を失うことは狐で犬を捕えるに等しく鋭気こそが正道かつ人の道であるとだいたいそういっている(たぶん)。すなわちこの恋正面突破。誰が誰に恋したの!? 聞いてお願いあたし知らないから!
最強すなわち恋愛成就と無敵なハッピーエンドである。「誰がここまでやれと言った!」抗議は受け付けない。
作品タイトル:逃した魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件
作者:ももよ 万葉
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