【解説】トロープとは何か?(ポリティカルコレクトネスについても言及したり……【完結】
作品タイトル:【解説】トロープとは何か?(ポリティカルコレクトネスについても言及したり……
作者:北條カズマレさん
筆者も知らなかったが本来の意味では『比喩法』であるトロープは本来の意味を外れ、アメリカの映画やドラマの世界で『お約束』を表す業界用語として体系化されているらしい。このテキストは日本ではとてもめずらしい(というかこの作品くらいしか日本語テキストでトロープを解説していない)ものである。なろうの『悪役令嬢』などは体系化されているのでトロープと呼んでいいだろう。にしたってこれを体系化していいのかというものもある。女性で奴隷で性欲処理キャラクターとか。そういったポリティカルコレクト問題にも深く切り込み、要は棲み分けと作者は説く。確かに筆者の文学校時代のチューターも創作には制限を設けるのは個人的に賛成しかねるという意見だった。見なくていいものを見て怪我をする。人間という奴は子猫より性質がわるいのかもしれない。
============
それは比喩でもなくお約束と言うには暴力的で
投稿日:2020年10月23日 22時37分 改稿日:2020年10月25日 21時17分
日本人にトロープって何と問うたら比喩表現と答えるだろう。実際現在のところこの作品以外にインターネット上には日本語テキストで映画用語のトロープを解説する文章はないようだ。映画用語として検索してもくるくる回して一つの絵に見せるソーマトロープの方がよっぽど出てくる。海外wikiにはTVトロープというお約束を集めたサイトが存在するが、本作ではフィクションのお約束として『小説家になろう』で言えば『悪役じゃない悪役令嬢』『異世界転生』『奴隷キャラクター』などのお約束に海外でも独自の呼称や定義があるという事情を知らせてくれる。同時に創作することで少数派を傷つけてしまう表現であるポリティカルコレクトネスの問題にも触れてくれる。とある作家は「創作に制限は不要」と言った。しかし制限するにせよしないにせよ「何を」するのかは定義づけを必要とする。あなたの作品の優しさ、見つめてみませんか。
作品タイトル:【解説】トロープとは何か?(ポリティカルコレクトネスについても言及したり……
作者:北條カズマレ
https://book1.adouzi.eu.org/n3667gn/




