結婚式の晩、「すまないが君を愛することはできない」と旦那様は言った。【短編】
作品タイトル:結婚式の晩、「すまないが君を愛することはできない」と旦那様は言った。
作者:雨野六月さん
色々あるが、要は純愛をこじらせた挙句かなりクズい約束を取り付ける夫に捨てられないために契約魔法を仕掛ける妻のお話になる。妻は有能で人当たりがよく領民に慕われ夫の親とも仲良しであり、夫も魂の純愛を語っていたのについつい手元の妻に心を奪われていく……。後は読んでのお楽しみ。
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愛するわけにはいかなくて
投稿日:2020年10月22日 18時33分 改稿日:2020年10月22日 20時45分
幼馴染である王妃に純愛宣言をした男がいた。彼は周囲の圧を厭い謀反を疑われることを恐れ娘を娶った。
気はよく優しく義父母に愛されて領内をバリバリまとめる賢妻である。もちろん美人だ。長い付き合いとなると逆にかつて好きだった相手のアラが見える。短いからこそ今度は却っていい部分だけ見える。
愛の契約魔法は二人を縛る。良き夫婦であれ。
ではその先は? それはお互いの歩み寄りが必要だ。
真実を告げあい、秘密を共有し、守るべきものを守る。
二人は正しく、貴族の夫婦であった。
あなたのもつその花束、どなたに捧げますか。
互いのささやかな労りと我慢さえあれば、きっとあなたたち二人は領内の皆にとってお似合いの夫婦となるでしょう。
作品タイトル:結婚式の晩、「すまないが君を愛することはできない」と旦那様は言った。
作者:雨野六月
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