公爵令嬢に婚約破棄されましたが『歌』とチートスキルで無双して見返してやりたいと思います!【完結】
作品タイトル:公爵令嬢に婚約破棄されましたが『歌』とチートスキルで無双して見返してやりたいと思います!
作者:花月風流さん
我が母校である高校の図書室にはペーパーオペラシリーズが置いてあり(※案の定鴉野以外に借りた人間はいないのだが)このシリーズは気軽にオペラといかない人たちの為に可能な限り簡潔な文章でその魅力を伝えるというコンセプトであり文章量もあまりないのでオペラなど高尚な趣味がない鴉野にも読むことができた。
さて、本作を読んで鴉野が思い出したのは歌の作法(※作中時代当時は神に捧げる歌だったので音階にルールがあったり無茶苦茶面倒臭いのだ)を全く知らないが歌そのものは超上手な青年を主人公にした『ニュルンベルクのマイスタージンガー』なのだが同時に卒業式で歌った『大空賛歌』も思い出す。婚約破棄ものなのだが婚約破棄されるのは男性側である。親友の王子に彼女を持っていかれるフラレ男は偶然手に入れた歌を具現化する能力を用いて盗んでいないドラゴンで飛び出した。15の夜には早すぎる。戻ってこい。
この世界には本来魔法やチート能力やスキルといったものがないようなのだが(※ドワーフFFに登場するガルカやルガディンのようなマッシヴ種族、ホビットやタルタルやララフェルに相当する技術者種族や子供種族はいる模様)それを手に入れてしまった主人公が歌の力で歌唱に込められた寓意や生き物を具現化していくことで事態の解決を図る。しかし特筆すべきは歌によって起きた奇跡より主人公の善良さがもたらす人の絆の力だろう。実際世界大戦が起きるのだがなんだかんだで丸く収まっていく。人類を滅ぼしかねないが誰でも使えるような強すぎる力は世界大戦を起こすレベルの世界では逆に平和の源になる。そのなかで主人公は己の能力と向き合い、やがて過去と向き合い、そしてそれらを吹っ切ってただの歌い手として旅立っていく。
力にこだわらず、本当に大事なものを彼は手に入れた。それはいかに強大で都合の良いものであっても勇気をもって挑みあるいは己の意思で手放す。いらないものを捨てて本当に大事なものを己の内に見出すことを彼は学んだ彼はこれからもその歌を世界に向けて届け続けることであろう。
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歌え高い雲に向けて
投稿日:2020年09月17日 00時23分 改稿日:2020年09月17日 00時28分 編集
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婚約破棄されて愚痴っていたら謎の少女から不思議な加護をもらった主人公。歌が上手くなるだけと思いきや自分の気持ちがこもり人の心を動かす限り際限なくそのスキルは成長していく。
自分の物語に既存の歌を添えてアニメ化とか妄想していたあなたはちょっと悶絶するかもしれないが、この世界にも多彩な歌劇が存在する。機械文明はもとより魔法もスキルも本来ないらしき世界にて盗んだバイクで走りだしはしないが歌にある巨竜乗って旅立られる程度にはふった王子たちも悶絶した。
歌は真実となり真実は現実を明るく塗り替える。
涙の泉を壊さないように上を向こう。
滲んだ星の先に朝の虹がかかる。もしその先に空を舞う竜が見えたら、きっと彼があなたの現実を微笑ましくすべく町の片隅で歌った結果かもしれない。
旅人と言葉は解き放たれば戻らないもの。
希望の歌を繋げていくのは残されしあなたたちだけ。ただご覧ください。
作品タイトル:公爵令嬢に婚約破棄されましたが『歌』とチートスキルで無双して見返してやりたいと思います!
作者:花月風流
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