僕はほんの少し魔法が使える【完結】
作品タイトル:僕はほんの少し魔法が使える
作者:白洲詠人さん
魔法がない世界に神話のような魔法が発現したら。
あいにくとそんなことは現実にはないようだ。
例えばパーティ追放されるのはそれ相応の解雇理由がある。
魔導バイク開発しようとして色々無茶しちゃうのは道楽にしてもキテいる。
剣も魔法も中途半端にしか使えない青年と武器しか使えないエルフ娘のボーイミーツガールから魔導バイクを手に入れてからの大活躍。ギルドを盛り立てたり人材を育てたり、世の中の不平等を正したりとの活躍はまさに『魔法が使える』といっていい。
なにより本作は魔法が使えるオークやゴブリン、猛きホブゴブリンの忌まわしさ、定命の人間と不老のエルフの間の恋愛、追放もののリーダーが追放したメンバーに向ける愛情と未練、等などの要素が独特だし世界観もきっちり描いていて着目に値する。親子の年代記としてもよい。追放ものと一言で言われるがそれを料理付けできるのは作者自身なのだと気づかせてくれる。とりあえず私の貴重な休日は本作を読んでいたらなくなった(汗)。
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魔法がキミを優しくする
投稿日:2020年09月15日 02時15分 編集
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なんてこった。追放されたパーティメンバーに戻ってこいという優しいお仲間もいなければ国も種族も超えたロマンスもこの世界には期待できないらしい。ああ知っていた。
剣も魔法も中途半端な彼は魔法も弓矢も使えない彼女と出会い、そして翼を授けられた。
世界も周囲の人も変わることはない、なのに彼は、彼女は、そして人々は変わっていくんだ。
相棒と大地を駆けて見捨てられた村を救う、異種族の国同士の狭間で意地を張ったり苦しんだり憎んだり愛したり。そして時がたとえ二人を分かつとも。
憎ったらしい連中に笑顔で挨拶こんにちわ。
たとえ冒険者になれずとも。小さな本物の金を守り身代わりに傷つく偽金でありたい。さあエンジンを鳴らすときはきた。未知なる異世界の門を開く勇気は優しさ。
眩しい未来に駆けていけ。
共に老い朽ちるその日まで互いの手を握っておけ。けして離すな。
ご一読ください。
作品タイトル:僕はほんの少し魔法が使える
作者:白洲詠人
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